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彼女はくノ一! 第六話 (155)

第六話 春、到来! 出会いと別れは、嵐の如く!!(155)

「孫子おねーちゃんだけでの問題でもないでしょ?」
「でも、今の時点で楓おねーちゃんが一歩リードしているのは確実」
「おにーちゃんの中では、まだ確定はしていないんじゃないかな? ボクたちにもまだ機会はあると思うし……」
 三人の会話は加速している。もはや、どの発言を誰がしているのか、ということさえ、三人は意識していない。言葉が次の言葉を生み、その流れはさらなる加速を発生させる。
 一種のトランス体験にも似た状況だったが、三人だけであることを決めようとるるときはたいていこうなるため、三人はとこうした状況をさして不思議だとも思っていない。
「二人とも、初体験同士だったからね。そのインパクトは軽視できない」
「まだ間に合うよ。そんなに悲観することもないって」
「それよりも今は、孫子おねーちゃんのことが先決でしょ?」
「孫子おねーちゃん、むやみに自分を抑え込もうとするところがあるから……」
「それで実際に抑えられちゃう孫子おねーちゃんの自制心も、それなりにすごいと思うけど……」
「ときおり、抑えが利かなくなって噴出しちゃうんだよね」
「普段の抑制がきついから、なおさらその噴出が怖い」
「孫子おねーちゃん、本音と建て前のギャップがきついからなぁ」
「年長者という自負もあるんじゃない?」
「楓おねーちゃんは、何も考えていない天然だけどね」
「何かの拍子に孫子おねーちゃんのタガが外れたら……」
「ボクたちだけで抑えこめるかな?」
「今さら、かのうこうやを頼みにするわけにもいかないでしょう」
「もはやこの家の問題だしね」
「対抗できることはできると思うけど……孫子おねーちゃんの作戦構築と瞬間的な判断能力は……」
「身体スペックだけでは勝敗は決まらない、って実例、今までにもさんざん見てきているしね」
「なんで荒神のおじさんが楓おねーちゃんを見込んだのか、ってことだよね。ボクたちではなく」
「荒神さんの求めるものは、ボクたちになかった……ということかな?」
「メンタルな部分も含めて判断したんだと思う」
「楓おねーちゃんもたいがいに天然だけど……」
「ボクたちは、さらに薄っぺらいから」
「人間としての経験値が違うんだから、しかたがないよ」
「ボクたちにはじっちゃんとこの三人しかいなかったんだし」
「環境の差は、なかなか埋められないし」
「楓おねーちゃんも、普段表面に出てこない、本人も意識していないところで複雑だから……」
「メンタルの差は、意外なところで出てくるよね」
「孫子おねーちゃんの強さは、自覚的なところから」
「楓おねーちゃんの強さは、無自覚なところから」
「このままずっと仲良くしてくれればいいんだけど」
「小康状態を保ってる原因も」
「将来、暴発する可能性を与えているのも」
「香也おにーちゃんなんだよね……」
 三人は同時にふといため息をついた。
 結局、話しはそこに戻っていく。
「おにーちゃんは、アレ、本気で決めていないの?」
「たぶん、ね」
「駆け引きとか、そういう計算をする人ではないことは、確かだけど」
「本人にも自分のことがよくわかっていないんじゃないか?」
「その可能性が一番大きい」
「いっそのこと、ボクたちの誰かを選んでくれれば」
「そうなる可能性もまだまだあるよ」
「あすきーおねーちゃんの可能性もね」
「やっぱり、自分のことがわかっていないんだよ。おにーちゃん」
「自分のこともそうだけど、他人のことも含めて、人間全般に興味がないっていうか……」
「でも、それも徐々に変わってきている……と、思うけど……」
「そのきっかけになったのも……おそらく、楓おねーちゃん……」
「たぶんね」
「あすきーおねーちゃんの方が、接触したのははやかったのにな」
「後先はあまり問題ではないでしょ」
「それいったら、ボクたち圧倒的に不利だし」
「不利とか有利とかで考えると、重要なことを見落とすと思う」
「クールになるんだ」
「あすきーおねーちゃんにも孫子おねーちゃんにもボクたちにもないものが、楓おねーちゃんにはあるってこと?」
「そこまで考えていないんじゃないかな?」
「タイミングの問題ではないとすると、何かしらあるんだろうね」
「そんなのがわかったからって、どうしよもないよ。真似すればいいってわけでもないだろうし」
「難しいんだな。愛情って概念」
「ボクたちには、特にね」
「これまでは、そんなことに悩む必要はなかったから」
「……それだ」
「なに?」
「どれ?」
「ボクたちは島にいたから、悩む必要はなかった。孫子おねーちゃんも、伯父さんとかがいるから、愛情に不足していたとは思えない。
 でも、楓おねーちゃんは……」
「……あっ」
「そうか……。
 楓おねーちゃんが、過剰に自信なさそうなのって……」
「おそらく……誰かに必要にされているって実感が、いつまでも持てないんだよ」
「……あんだけ、強いのに……」
「中身は、弱い」
「てか、脆い」
「孫子おねーちゃんとは別な意味で、無理しているとか」
「その無理……をずっと続けていたんだろうね。楓おねーちゃん。だから、あそこまでいけた」
「この間の暴走も……」
「かのうこうやから、クビを言い渡されたと誤解して、だし……」
「表裏、一体なのか……」
「それが、楓おねーちゃんだから……」
「ずっと無自覚でいるのも……」
「深く考えると、怖くなるから。もともと、頭がわるいわけでもないし」
「無理に……目を逸らしているのか。
 自分のことに」
「だとすれば、筋金入りの……鍛えに鍛えた天然だ」
「シンプルなようで、奥が深い」
「でも、楓おねーちゃんや孫子おねーちゃんのことは、少し距離をおいてみればまだわかりやすいけど……」
「わかんないのが……おにーちゃんだよね」
「あの人は……本当にブランクなのかな?」
「楓おねーちゃんが自分のことから目を逸らしているように、おにーちゃんが絵以外のことに意識を向けようとしていないことは、確か」
「原因は、まだよくわからないけどね」
「おにーちゃんの心の中を覗けるようになれれば、わかるのかな?」
「現象のやつは、何か見たようだけど……」
「仮にボクたちにそういうことが出来るようになっても、それは禁止されているから」


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[つづき]
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