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「髪長姫は最後に笑う。」 第六章(414)

第六章 「血と技」(414)

 それまでのように、その日も夕方に香也が帰宅し、残った沙織と源吉、それに荒野と茅の、総勢四人での夕食となった。今日は食材の在庫に不足はないらしく、茅は酒見姉妹を呼ばなかったらしい。夕食の席での話題は、自然と、昼間、沙織と源吉が見ていたビデオの内容についてのことが多くなった。
「……荒野君の仲間なら、誰でもあんなことが出来るの?」
 沙織が、荒野に尋ねる。
 源吉はともかく、沙織ははじめて一族の動きを目の当たりにし、動揺しているようでもあり、自然と口数が多くなっていた。
「誰でもってわけではないですけど……」
 荒野は、慎重な口振りになる。
「ビデオに映っているのは、荒事……ああいう肉弾戦のたぐいをおれたちは荒事って呼んでいるんですけど、そういうのが得意なやつらもいれば、別の分野が得意なやつらもいる。
 ま、おれたちもいろいろ……てぇか、バラバラです」
「そっか……」
 沙織、少し考え込む表情になる。
「得手不得手がある……人間だものね。
 では、一年の松島さんは、その、荒事っていうのが得意な子なのね?
 二刀流の人と戦ってたの、あれ、松島さんでしょ?」
「えっ……ええっ、とぉ……」
 荒野は、どこまで詳細な情報を開かしていいものか、数秒考えてから、それなりに正直に答えた。
「そう、ですね……。
 楓は、かなり……おれたちの仲間の中でも、かなり上位に来る強さです。
 若い者の中でも……いや、一族全体からみても、トップクラスに入ります」
 転入したばかりの頃に行われた持ち物検査の件で、楓の正体についてはそれなりに割れている。他の生徒たちは表面上、あまり気かけている様子はないのだが……沙織のような性格と記憶力の持ち主が、そうした過去のこととビデオの映像とを結びつけて考えないわけがないのだ。
 くわえて、沙織の後ろには、源吉も控えている。
 沙織を必定以上に巻き込まない……という茅の基本方針を認めた上で、荒野は差し障りのない線を模索しながら、出来るだけ正直に答えておこう……と、思った。
「……荒野君は、そういうことで嘘はいわないだろうから……すごい子なのね。見かけによらず」
 沙織は、素直に目を丸くしている。
「と、いうことは……荒野君は、松島さんよりもっとすごいんだ?」
「なんでそう思うんです?」
 荒野は、沙織の問いには直接答えず、答えをはぐらかした。
「だって……」
 沙織は、邪気のない笑みを浮かべた。
「松島さんのこと、説明するとき、荒野君、悔しそうな顔も自慢げな顔もしていなかったし……これは、荒野君が松島さんのことを、過大にも過小にも評価する必要がないってこと。
 荒野君、松島さんの上司なんでしょ?
 上にいる人が部下より無能だったら、シメシがつかないんじゃない?
 荒野君たちの社会って、そういう序列にはうるさそうだし……」
「……ご推察の通り……」
 荒野は、しかたがなしに認めた。
 ……この分だと、荒野が詳しい説明をしなくても、沙織は断片的な情報だけで、かなり正確な事実を把握してしまうのではないか……と、荒野は思った。
「……おれ、楓よりは強いです。まず確実に」
 沙織がこの調子だと、適当にぼやかす……ということは、あまり意味がない。
「……ぜんぜん気負わずに、そういいきっちゃうか……」
 沙織は、荒野の顔をまじまじと見つめながら、ひとり頷いた。
「……ってことは……荒野君は、本当に、トップクラス中のトップクラス、なのね?」
 一応、疑問符にしているけど、実際には、沙織は断定しているようなものだった。
「まさか……その年齢で最強とか?」
「最強は、おれの他にいますよ」
 今度の質問には、荒野も遅滞なく答えることができる。
「おれなんかよりも、ずっと強いのが」
「……上には上、かぁ……」
 荒野の表情を読んで、どうやら嘘はいっていないらしい……と踏んだのか、沙織は荒野の答えに素直に納得をしている。
 沙織の祖父にあたる源吉は、二人のやりとりに口を挟むということはなく、目を細めて見守るだけだった。

「本当に、ありがとうございました」
 荒野は、玄関で沙織に向かって、深々と頭を下げる。
 こして試験勉強を開始して、まだ三日目だったが点沙織が容赦なく荒野の理解が浅い点、及ばない点を明瞭にし、補強してくれたほかげで、荒野の到達度はかなり底上げされている。少なくとも、荒野自身はそのように自覚している。
 だから、荒野が沙織に向かって頭をさげるのも、別に、形だけの社交辞令だけではない。心の底から、荒野が礼を執りたいと思って、それを形にしているだけだった。
「いいの。
 そんなの」
 沙織は、屈託なく笑う。
「こっちも好きでやっているだけだし……。
 それに……いろいろ珍しい情報にも、接することができたし……」
 沙織は、背後に影のような源吉を伴って、帰路についた。
「さてっと……風呂の準備でもすっかな……」
 沙織の姿がドアの向こうに消えたのを確認し、荒野は後ろ手にドアを閉めて、室内に入ろうとした……が、何故か、ドアが閉まらない。
「……ん?」
 不審に思って荒野が振り返ると……。
「……グッドイブニングじゃ、若……」
 ドアに中に半分、体を無理にこじいれるような姿勢で、イザベラが立っている。
 このままでは、ドアが閉まらないな……と、荒野は考える。
「……いったい何のようだ? 夜中に?」
「い、入れてもらんかのう……。
 加納の大将……」
 荒野への呼び方が、若から大将になっていた。
 イザベラは、明らかに愛想笑いとわかる笑顔を浮かべている。
「……どうしたの?」
 食器洗いをしていた茅が、玄関の方に顔を出す。
「招いたおぼえない客だ」
 荒野は即答した。
「このままお引き取り願おうと思っている」
「あっ! ひどっ!」
 イザベラが、大声をあげる。
「な、に、か……用事があって来たんだよな?」
 荒野は、イザベラの方に顔を向けて、確認する。
「でなければ、試験勉強で忙しい学生の家にいきなり訪ねてきたりしないよな?」
「ええっと……それは、その……」
 イザベラが、露骨に視線を逸らした。
「あるっていえば、あるっつぅか……」


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彼女はくノ一! 第六話 (155)

第六話 春、到来! 出会いと別れは、嵐の如く!!(155)

「孫子おねーちゃんだけでの問題でもないでしょ?」
「でも、今の時点で楓おねーちゃんが一歩リードしているのは確実」
「おにーちゃんの中では、まだ確定はしていないんじゃないかな? ボクたちにもまだ機会はあると思うし……」
 三人の会話は加速している。もはや、どの発言を誰がしているのか、ということさえ、三人は意識していない。言葉が次の言葉を生み、その流れはさらなる加速を発生させる。
 一種のトランス体験にも似た状況だったが、三人だけであることを決めようとるるときはたいていこうなるため、三人はとこうした状況をさして不思議だとも思っていない。
「二人とも、初体験同士だったからね。そのインパクトは軽視できない」
「まだ間に合うよ。そんなに悲観することもないって」
「それよりも今は、孫子おねーちゃんのことが先決でしょ?」
「孫子おねーちゃん、むやみに自分を抑え込もうとするところがあるから……」
「それで実際に抑えられちゃう孫子おねーちゃんの自制心も、それなりにすごいと思うけど……」
「ときおり、抑えが利かなくなって噴出しちゃうんだよね」
「普段の抑制がきついから、なおさらその噴出が怖い」
「孫子おねーちゃん、本音と建て前のギャップがきついからなぁ」
「年長者という自負もあるんじゃない?」
「楓おねーちゃんは、何も考えていない天然だけどね」
「何かの拍子に孫子おねーちゃんのタガが外れたら……」
「ボクたちだけで抑えこめるかな?」
「今さら、かのうこうやを頼みにするわけにもいかないでしょう」
「もはやこの家の問題だしね」
「対抗できることはできると思うけど……孫子おねーちゃんの作戦構築と瞬間的な判断能力は……」
「身体スペックだけでは勝敗は決まらない、って実例、今までにもさんざん見てきているしね」
「なんで荒神のおじさんが楓おねーちゃんを見込んだのか、ってことだよね。ボクたちではなく」
「荒神さんの求めるものは、ボクたちになかった……ということかな?」
「メンタルな部分も含めて判断したんだと思う」
「楓おねーちゃんもたいがいに天然だけど……」
「ボクたちは、さらに薄っぺらいから」
「人間としての経験値が違うんだから、しかたがないよ」
「ボクたちにはじっちゃんとこの三人しかいなかったんだし」
「環境の差は、なかなか埋められないし」
「楓おねーちゃんも、普段表面に出てこない、本人も意識していないところで複雑だから……」
「メンタルの差は、意外なところで出てくるよね」
「孫子おねーちゃんの強さは、自覚的なところから」
「楓おねーちゃんの強さは、無自覚なところから」
「このままずっと仲良くしてくれればいいんだけど」
「小康状態を保ってる原因も」
「将来、暴発する可能性を与えているのも」
「香也おにーちゃんなんだよね……」
 三人は同時にふといため息をついた。
 結局、話しはそこに戻っていく。
「おにーちゃんは、アレ、本気で決めていないの?」
「たぶん、ね」
「駆け引きとか、そういう計算をする人ではないことは、確かだけど」
「本人にも自分のことがよくわかっていないんじゃないか?」
「その可能性が一番大きい」
「いっそのこと、ボクたちの誰かを選んでくれれば」
「そうなる可能性もまだまだあるよ」
「あすきーおねーちゃんの可能性もね」
「やっぱり、自分のことがわかっていないんだよ。おにーちゃん」
「自分のこともそうだけど、他人のことも含めて、人間全般に興味がないっていうか……」
「でも、それも徐々に変わってきている……と、思うけど……」
「そのきっかけになったのも……おそらく、楓おねーちゃん……」
「たぶんね」
「あすきーおねーちゃんの方が、接触したのははやかったのにな」
「後先はあまり問題ではないでしょ」
「それいったら、ボクたち圧倒的に不利だし」
「不利とか有利とかで考えると、重要なことを見落とすと思う」
「クールになるんだ」
「あすきーおねーちゃんにも孫子おねーちゃんにもボクたちにもないものが、楓おねーちゃんにはあるってこと?」
「そこまで考えていないんじゃないかな?」
「タイミングの問題ではないとすると、何かしらあるんだろうね」
「そんなのがわかったからって、どうしよもないよ。真似すればいいってわけでもないだろうし」
「難しいんだな。愛情って概念」
「ボクたちには、特にね」
「これまでは、そんなことに悩む必要はなかったから」
「……それだ」
「なに?」
「どれ?」
「ボクたちは島にいたから、悩む必要はなかった。孫子おねーちゃんも、伯父さんとかがいるから、愛情に不足していたとは思えない。
 でも、楓おねーちゃんは……」
「……あっ」
「そうか……。
 楓おねーちゃんが、過剰に自信なさそうなのって……」
「おそらく……誰かに必要にされているって実感が、いつまでも持てないんだよ」
「……あんだけ、強いのに……」
「中身は、弱い」
「てか、脆い」
「孫子おねーちゃんとは別な意味で、無理しているとか」
「その無理……をずっと続けていたんだろうね。楓おねーちゃん。だから、あそこまでいけた」
「この間の暴走も……」
「かのうこうやから、クビを言い渡されたと誤解して、だし……」
「表裏、一体なのか……」
「それが、楓おねーちゃんだから……」
「ずっと無自覚でいるのも……」
「深く考えると、怖くなるから。もともと、頭がわるいわけでもないし」
「無理に……目を逸らしているのか。
 自分のことに」
「だとすれば、筋金入りの……鍛えに鍛えた天然だ」
「シンプルなようで、奥が深い」
「でも、楓おねーちゃんや孫子おねーちゃんのことは、少し距離をおいてみればまだわかりやすいけど……」
「わかんないのが……おにーちゃんだよね」
「あの人は……本当にブランクなのかな?」
「楓おねーちゃんが自分のことから目を逸らしているように、おにーちゃんが絵以外のことに意識を向けようとしていないことは、確か」
「原因は、まだよくわからないけどね」
「おにーちゃんの心の中を覗けるようになれれば、わかるのかな?」
「現象のやつは、何か見たようだけど……」
「仮にボクたちにそういうことが出来るようになっても、それは禁止されているから」


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「髪長姫は最後に笑う。」 第六章(413)

第六章 「血と技」(413)

「……ところでこちらの狩野君……」
 沙織は香也の方に顔を向ける、
「君は……かなり早い時期から、荒野君たちの正体とか、知っていたんだよね?」
 荒野や茅に突っ込んだ質問を弾かれて好奇心を満足させることができず、今度は矛先を香也の方に向けてきた……らしかった。
「……んー……」
 香也は少しの間思い返して、答える。
「……そう」
 別に、そう遠い昔のことでもない。
 香也は、楓が自分のうちに住むようになった日から、荒野や楓たちの正体についても説明されている。
 香也が沙織と大きく違うのは、そうした「正体」について、深く詮索する意欲を持たず、「そういうものか」と思ってそれで終わってしまったことだった。
 香也にとって、自分の身の回りにあることは、すべて「そういうもの」だけで構成されており、改めて好奇心を持ったり疑問に思ったり……ということが、ない。
「狩野君は……」
 まさにその部分を、沙織は突いてきた。
「……そういうことに、まったく興味を持たなかったの?
 疑問に思わなかったの?」
「……ん……」
 香也は……答えは決まっているのだが、一応、考える振りくらいはしておく。沙織が、「疑問に思うのが当然」という態度をとっているからだ。
「……全然」
 香也、ふるふると首を横に振った。
「正体がなんだろうと……楓ちゃんは、楓ちゃんだし……他のみんなも、そう……」
「……あっ……」
 沙織が、目を丸くする。
 香也の、シンプルすぎる回答に、虚をつかれた顔をしていた。
「……そっか。
 そういう人なのか、君は……。
 そうだね、絵を描いている人だし……目の前にあることがすなわち本質……という理解をするんだ……」
 もちろん、そうした発想を、沙織自身は採用していない。沙織がみる世界は、もっと重層的で、知れば知るほど隠れた面が露わになる、複雑さを持っていた。
 香也にとっては、「目の前にあるもの=目に見えるもの」がすべてで、それ以外の現実など……香也の視界に入らない限り、ないも同じ……なのだ。
 だから、楓や荒野の過去や素性も、過剰に詮索する意欲を持たない……。
 ある意味、香也の感じている「現実」と沙織の感じている「現実」とは、対局をなしている、といえたが……沙織は、すぐに香也の目に見える世界像を把握し、納得した。
「やっぱり君、見かけ以上に面白い子ね……」
 そういって、沙織は香也に笑いかける。
 香也の方にしてみれば……たったあれだけの短い問答で、沙織が香也の何を理解し、どう「面白い」と思ったのか、まるで理解でていないわけだが……。
「……んー……」
 香也は、あっさりと頷いた。
「……そう」
 他人の話しや意図がうまく理解できない……ということは、別に沙織が相手でなくとも、香也にしてみれば、日常茶飯事なわけで……見事に、香也はまるで気にかけていなかった。
 まるで……異種格闘技だな……と、それら、一連の会話を見ていた荒野は思った。
 荒野には……香也と沙織、両方の思惑が、なんとなくではあるにせよ、うっすらと想像できる。
 噛み合っているようで、噛み合っていない。けど、通じているといえば、通じている。
 それは主に、沙織の側の想像力に依るところが大きいわけだが……面白い会話だ、と、荒野は思った。
 やはり沙織は、むやみに好奇心ばかりが肥大している玉川や、データを収集し分析する一方の徳川とは違ったアプローチをする。例えていうのなら、一を聞いて十を知るタイプで、理解するが早いし、深い。
 単純に記憶力とかだけではなく……やはり沙織は、頭がいい……と、荒野は評価する。その、「人間らしい」想像力も含めて。
 しかし、この時点では……沙織が、自分の意志で積極的に自分たちに関わってくることが、どのような影響や波及効果をもたらすのか……荒野には、まるで想像できなかった。

 そんな会話が交わされた休憩も終わると、祖父の源吉と一緒にビデオアーカイブを鑑賞していた沙織が、荒野と香也の学習指導へと復帰してきた。
「もういいんですか? あちらは?」
 荒野が、沙織に確認する。
「満足したわけではないけど、量が膨大すぎて……」
 沙織は、軽く首を振って答えた。
「……残りは、サーバにパスを通す方法を教えて貰って、後でじっくり観させていただくわ。
 それでいいわよね、茅ちゃん?」
「それで、いいの」
 茅は、こくんと頷く。
「その方が、効率的」
 茅はそのまま源吉の方に移動し、昨日までの作業……その具体的な内容までは、荒野は知らなかった……を続ける準備を開始する。とはいえ、ノートパソコンの位置を使いやすいように調整し、ハードコピーの資料を持ってくるだけだったが。
「……さて、こちらはこちらで、しっかりと続けましょう……」
 沙織はそういって荒野と香也に対し、早口で問題を出していく。沙織もこの頃には荒野と香也、二人の理解深度をかなり詳細に把握していたので、正確に「二人が答えられないであろう」問題を出題してくる。
 案の定、荒野と香也は答えに詰まるわけだが、しばらく考えさせた後、沙織は、どこで詰まっているのか、どこを理解していないのか……丁寧に、説明していく。
 それから、
「ここまでが理解できれば、ここからここまでの問題も解けるから……」
 と、教科書や問題集のページを指定して、解かせる。
 そこで間違うようなら、またどこで引っかかっているのか調べて、確実に弱点をなくしていった。
 教える内容をすべて記憶している、ということ以外にも、生徒一人一人の理解度を把握し、確実に難点を克服させていく、という根気のいる作業を投げ出さずに完遂する、という精神的な面でも、沙織は教師役として適格だった。少なくとも荒野には、「とにかく生徒に考えさせ、やらせる」ことを重視する沙織の方法は、それなりに理にかなっているように思えた。
 荒野や香也の方にしても、それまでにある程度の素地が出来ていたので、根気よく弱点を見つけては潰していく……という沙織の方法は、短時間で試験の点数を上げる、という目的においては、それなりに効果的だと思えた。



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彼女はくノ一! 第六話 (154)

第六話 春、到来! 出会いと別れは、嵐の如く!!(154)

「それで、今日はどうでした?」
 夕食の席で、楓が香也に尋ねてきた。
「……んー……」
 香也は少し考えてから、返事をする。
「昨日と、あんまり変わらなかった……」
 あくまで、「香也にとっては」違いはなかった、ということだったが……。
「……はぁー……」
 基本的に素直な性格の楓は、すぐに納得して頷く。
「そうですかぁー……。
 でも、佐久間先輩がついていれば、安心ですねー……」
 悩みがない二人であった。
『……この子たちは……』
 そのすぐそばで、孫子は一人難しい顔をしている。
 香也はともかく……楓までもが、こうも、まるっきり、これっぽっちも、先のことを想像も警戒もしていないのか……ということを、孫子は最近いらだちを感じはじめていた。
 何事につけ、将来を見通して、周到に準備を行い、対策を練る……という計画性を自らに課している孫子にとって、楓のような無防備さを目の当たりにするのは、あまり快いことではない。孫子には珍しく、楓の「戦力としての優秀さ」を認めているからこそ、なおさらいらだちが募る。なんで自分の力を自覚し、それをより効果的に使おうとしないのか……。
 楓なら、孫子のような計算や準備を必要とせず、たいていの局面は自力で切り抜けてしまう……ということがわかっているから、なおさら腹立たしい……。
 孫子自身は、客観的にみて、計略や銃器の力を借りて、ようやく「並の術者」と互角にやりあえる程度の「戦力」でしかない。一方の楓はというと、荒神との接触以来、潜在的な素質を短時間のうちに開花させ、今では一族の中でも第一線の者たちと並ぶの戦闘能力を獲得しつつあり……その差は、開くばかり……という焦りもあった。
 もっと根本的な部分で、香也が「一番自然に接している」のが楓であり、しかも、そのことを楓も香也もあまり意識していない……ことに、孫子は一番いらだちを感じている。
『まったく、この子は……』
 自分が、どれほど恵まれているのか、自覚もせず、自覚しようともせず……。
 謙遜しているのではく、自分が強者であることを絶対的に自覚していない強者……というのも、実際にすぐそばにいると、これでなかなか、腹立たしい。
 さらに、困ったことに……孫子は、楓個人の性格は、決して嫌いではないのであった。
 素直で、なんの計算も打算もなく、自分の感情を隠そうともしない……ようするに、孫子とはまるで正反対の性格、といえたが……だからこそ、孫子は、そうした自分にはないまっすぐさを、好ましいものと思っていた。
 香也とのことを考慮しても、孫子からみた楓とは、立ち位置的には、いくら憎んでも飽き足らない相手……であっても、おかしくはない。
 しかし、実際の楓は……孫子の目か見ても、どこにも憎める要素がない……あまりにも、善良な存在であり……。
 そのギャップは、結局孫子の内面へと跳ね返ってフラストレーションとなってのしかかってくる。
 確かに、この頃の孫子が楓に感じていたのは、卑近な慣用句を使用するのなら、嫉妬ということになろう。しかし、その嫉妬の内実はというと……幾筋もの要素が複雑に絡み合っていて、ときほぐすのも容易でない。
 さらに救いのないことには……自らを軍師をもって認じている孫子は、明晰な思考能力を持ち、かつ、自分の身辺周辺の事物を分析する性癖もあり……つまり、自分の内面に澱んでいるどろどろとしたものが何に起因するのか、しっかりと見据え、明確に意識化していたことだった。
 あくまで無自覚な楓と、あくまで自覚的な孫子……という両者の性格の差が……それ以上の格差を、うみつつあった。
 誰が悪い……ということも、なかったのだが……。

「……それでは香也様。
 お風呂からあがったら、もう少し復習しましょうか……」
 孫子の葛藤に気づく様子もなく、楓は香也に向かって、無邪気に笑いかけている。
 楓はそのまま立ち上がり、食べ終えた食器を片づけに入った。すでに食事を終えていた孫子も、楓に倣って後片づけに入る。
 テン、ガク、ノリの三人は、お互いに目配せをしあうと、そっと立ち上がって自分たちの食器を台所へと持っていった。食器洗いには人数が多すぎるくらいだったので、そのまま三人連れだって、自分たちに与えられた部屋へとと向かう。
 そして、部屋に入るなり、三人で額を寄せあうようにして、こそこそと話し合いを開始した。
「……見た?」
 と、ノリ。
「見た見た。 
 やっぱり変だったよね。
 孫子おねーちゃん……」
 これは、テン。
「だからいったでしょ?
 この間も、お風呂で大変だったんだから。
 孫子おねーちゃん、取り押さえてるの……」
 これは、ガク。
「やっぱあれかな?
 楓おねーちゃんが、最近、なにかと勢いづいているから……」
「あまり認めたくないけど、おにーちゃんともいい感じだし……」
「孫子おねーちゃん、昨日もかなり焦っておにーちゃんに迫っていたし……」
 三人はおのおの勝手にいいたい放題にしゃべりはじめる。
「……佐久間の術を使いこなせれば、人の心も読めるそうだけど……」
 しばらくわいわいしゃべりあった後、おもむろにテンが顔をあげ、太いため息をついた。
「……心なんか読めなくても、これだけ煩わしいのに……」
 テンの言葉に、ノリとガクの二人がうんうんと大きく頷く。
「プログラムみたいに、理屈では割り切れないからねー……」
「……変数が複雑すぎて、予測がつきません……」
 複雑な人間関係、というのも、この三人にとっては、ここ最近になってはじめて遭遇する代物であり……そうした未知の問題に関しては、三人でよく話し合って対策をとることになっている。
「おそらく、孫子おねーちゃんも頭ではわかっていると思うんだ。もともと、冷静な人だし……」
「わかっちゃうから、かえって感情的には納得できない……ってことも、あるんじゃないかな?」
「ボクたちだって、納得しているかしていないか、っていったら、ぜんぜん納得できてないけど……」
「まだまだおにーちゃんの気持ちが確定したわけではないし……」
 三人は早口で思いついたことを何でも挙げはじめる。三人の話し合いは、いわゆるブレーンストーミング的なものになりがちだった。


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HONなび 







「髪長姫は最後に笑う。」 第六章(412)

第六章 「血と技」(412)

 それでは、ということで、食事を終えて香也がやってくるまでには、源吉と沙織は、ノートパソコン一台を占有し、かぶりつきでこれまでに撮り溜めてあった対戦映像を鑑賞することになってしまった。
 この手の映像データに関しては、徳川が率先して機材を揃えアーカイブとして保存してきただけあって、今ではそれなりの量になってしまっていて、茅がしかるべきサーバに接続してログインしさえすれば、そのすべてが鑑賞可能になっていた。
「……んー……」
 まったく事情がわからない香也が、沙織と源吉の異様な情景を目の当たりにして、当然のように尋ねてくる。
「……どうか、したの?」
「気にしないでいいの」
 沙織たちのかわりに、茅が答えた。
「向こうは今、忙しいから……今日は、茅が二人に教えるの」
「……んー……。
 そう……」
 強く疑問に思ったわけではないのか、それとももともとあまり関心がなかったのか、香也はゆっくりとした口調でそう答えて頷いた。
 荒野も、それに倣う。
 荒野にしてみれば、沙織に教わる、ということが大事なのではなく、あくまで、実際の試験対策を進行させる方が重要だったわけだし……そうした事情は、香也とてあまり変わらないだろう。
 いや、香也の場合は、荒野よりもよっぽどそうした細事にこだわらないし、関心もたないのかも知れないが。
 いずれにせよ、茅はまったく別の作業をしていた割には、香也並びに荒野の学習進捗情報を正確に把握していた。
『……まあ、茅なら……』
 他の作業をしながら片手間に聴きかじった程度であっても、かなり正確な内容を即座に思い返せるわけで、その程度のことが出来ても不思議ではないのか……と、荒野は納得する。
 ともあれ、そうして昨日までのように荒野と香也の学習は黙々と続き、沙織と源吉はネットを経由したビデオ映像を延々と鑑賞し続けた。

「……はぁ……」
 しばらくたって、みんなで一息つくことにしたとき、沙織は太いため息をついた。
「おじいさんの話し……本当だったんだ……」
 沙織は、幼少時、祖父の源吉から本当とも嘘ともつかない一族の物語を聴かされていた。また、最近になってからも、茅や荒野を介して実在する一族について説明され、そのうちの何人かに紹介されてもいる。
 しかし、彼らが実際に、一族らしい活躍をしているとkろを、実地に見ていたわけではなく……今日、いろいろな映像を見て、はじめて知識に実感が追いついてきた……と、いったところだろう。
「……そういえば、荒野君は、あまり写っていなかったようだけど?」
「……いや、おれ……一応、本家筋だからさ……」
 沙織にそう水を向けられて、荒野は苦笑いを浮かべる。
「……軽々しく出ていくと、他の人たちの活躍の場を奪うのか、って文句をいわれる。
 本当におれがでないと場が収まらないときは、でていくけど……」
「……へぇ……」
 沙織は、素直に頷く。
「……荒野君、偉かったんだ……」
「おれ自身が、というよりは、おれの家がね」
 荒野は、とりあえずそう答えておく。
「最近は、なぜだか人数ばかり増えてきて、ますます出番が減りそうな感じだし……。
 それに今は、一族間の摩擦の調停や調整が、一番のおれの仕事みたいになってきてるし……」
「いろいろ、複雑なのね」
「いろいろ、複雑なんです」
 沙織と荒野は、そういって頷きあった。
「その複雑なところにもってきて、正体不明の……」
「荒野」
 荒野が続けて「悪餓鬼ども」について説明しようとするのを、茅が鋭い語気で制する。
「先輩は、一般人なの」
 一般人だから……下手に深層のことを説明して、深入りさせるな……と、茅に釘を刺された形だった。
「はいはい」
 茅の意図を察した荒野は、故意にのんびりした声を出して説明を中断した。
「なに、いいかけて。気になるじゃない……」
 沙織は、当然のように不満顔だった。
「……ま。
 世の中、知らない方がいいこともあるってこってす」
 荒野は、軽い口調でそういって、口を閉じた。
「……やっぱ、マンドゴドラのケーキ、うまいなぁ」
「そう、説明してくれないつもり……」
 沙織の目が、すぅっと細くなる。
「……茅ちゃん!」
「駄目」
 沙織は、今度は茅に向きなおる。
「一般人を巻き込みたくはないの。
 下手に首を突っ込むのは危険だし、こちらもフォローしきれないの」
 が、茅は当然、相手にしなかった。
「こっちの狩野君!」
 今度は、沙織は香也の方に話しかけた。
「……何か、知らない?」
「……んー……」
 香也は、ケーキには手をつけず、ずずずずと音をたてて紅茶を啜っていた。
「一応、前に、いろいろ聞いているけど……複雑すぎて、うまく説明できない……」
 香也が、荒野たちのいう「悪餓鬼ども」の周辺事情を理解していない……というわけではなく、それを沙織に要領よく説明できない……という、意味だった。
 茅やガク、テン、ノリたち、それに、現象までを含めた新種の出自……など、完全にプライバシーに属することだから、軽々しく教えるわけにはいかない。
 沙織がどこまで詳しく一族や荒野たちのことを知らされているかわからなかったし、どこまで立ち入った説明をしていいものか、香也には、まるで判断できなかったし、 それらをひっくるめた上での、荒野たちが現在行おうとしていることの意味……などいついても、どこからどこまでを説明したらいいのか、香也には、まったくわからなかった。
「……そう」
 香也の表情をみて、どうやら聞くだけ無駄らしい……と判断した沙織は、がっくりとうなだれる。
「……先輩……」
 荒野が、ぽつりと呟いた。
「以外に……詮索好きだったんですね……」
 荒野にしてみれば……ここ数日、沙織の意外な側面を知ることが出来て、なかなか貴重な体験をしている、といえた。
 案外……こういう、好奇心の強いところが共通しているから、玉木や徳川とうまくつき合えて来たのかも知れない。
「……この子は、小さい頃から疑問に思ったことは、そのままにしておけないたちでしてな……」
 それまで黙っていた源吉が、そういって目を細める。
 すっかり、身内の成長を見守る年長者の顔になっていた。



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