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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのよんじゅうに

そのよんじゅうに 「千鶴さん喪心」

 ずぶり、と、後ろから一気に貫かれる感触がしたとき、千鶴さんは自分が、
「ひぃ!」
 と声をあげているのを聞いた。声だけではなく、なんだかもう、全身が自分自身の統制を離れ、ばらばらになったような気分だった。ついさっき処女を失ったばかりで、今もじんじんと鈍い痛みを感じる部分を、雅史くんは容赦なく、ずん、ずん、ずん、と、突き続ける。そうして突かれる度に、ばらばらになった自分の全身が、部分ごとに宙に放りあげられるような感覚に襲われる。
 力が、入らない。

 千鶴さんが浴槽の縁にすがりつきながら雅史くんに背後から突かれるのを、あんなちゃんは下から見ていた。千鶴さんの形の良いバストが、雅史くんの動きにあわせてぶるんぶるんと揺れている。
(……改めてみてみると、やっぱりすごく綺麗な形だよな……)
 揺れながらも張りを失わず、あまり形を崩さない千鶴さんのバストを目の当たりに見て、あんなちゃんはそう思った。お母さんも見事な胸の持ち主だから、遺伝的にいえば、自分もそのうち相応に膨らんではくるのだろうけど、……。
(……長い道のり、かもしれない……)
 まだまだ膨らみはじめたばかりの自分の胸を見下げ、こっそりとため息をついてから、あんなちゃんは千鶴さんの下から抜け出す。

 背後から挿入をするために、雅史くんは千鶴さんのお尻を無理矢理持ち上げている。が、千鶴さんの膝ががくがくに震え。そろそろ力が入らないようになってきて、体重を支えきれなくなっているようだった。そんなときにちょうど、あんなちゃんが千鶴さんの下から抜け出してきたので、雅史くんは繋がったまま、ぐったりとした千鶴さんの体を仰向けにひっくり返し、正常位で腰を動かしはじめた。
 もはや千鶴さんはなすがままで、焦点を結んでいない視線を宙にさまよわせながら、突くたびに「ふわぁ」とか「はぁわぁ」とかいう声を、ときおり上げる。

 二度目の千鶴さんの中は、最初の時と同じくらいにキツキツだったが、十分に湿っていることと、そのきつさが、膣の内壁全体が自分に絡みついてくるような感覚を引き出していて、抜こうするつどに、千鶴さんの膣が雅史くんのちんぽに名残を惜しんでいるようだった。最初の時はそんなことを感じる余裕もなかったが、今は、そんな感覚が、とても心地よくて、気持ちよい。あんなちゃんの穴も、千鶴さんのほどではないにせよ、はやりキツキツだったわけだが、一度入るとすっぽりと自分を包み込みんで、まるであつらえたかのように、ぴったりとフィットする感触があった。千鶴さんのは、包み込んで、さらに吸い付いてくるような感覚、である。
 雅史くんは、女性はまだまだこの二人しか知らないわけだが、
(同じ女性でも、あそこの具合は一人一人違うんだな……)
 とか、思った。

 千鶴さんは、自分がすでに当たり前の思考能力を喪失していることに気づいていた。
 最初のきっかけは、やはり、あんなちゃんが壊れて、滂沱と卑猥な言葉を吐いて、自分たちを挑発しはじめた頃で、あんなちゃんが滔々としゃべりながらも自分の体のあちこちを弄くりはじめたこともあって、不覚にも、あんなちゃんの言葉に感応してしまったこと、なのであろう。それまでは、三人の中の主導権は把握しているつもりだったが、今では、あんなちゃんの言葉に理性が押し流された形で、雅史くんに貫かれてはしたなく声を出している千鶴さん自身もそうだが、雅史くんもあんなちゃんも、普段は隠蔽され抑制されている欲望を剥き出しにしている。
「おねぇちゃん、舐めて。きれいにして」
 その、きっかけとなったあんなちゃんは、今は雅史くんに突かれ続けている千鶴さんの上に、逆向きに上乗りになっている。つまり、破瓜の血がいまだ付着している自分の秘裂を誇示するかのように千鶴さんの顔の直上に乗せ、千鶴さんとは逆向きに、四つん這いになっている。いわゆる、69の体勢である。
「わたしも、おねぇちゃんの舐めてあげるから」
 いうが早いか、雅史くんのが結合している部分の上にある敏感な豆に、生暖かい舌を這わせる。
「ひゃん」
 と、千鶴さんは、また声を上げた。
「感じる? 感じてるの、おねぇさん」というあんなちゃんの声が、どこからか、聞こえる。「まぁくんにやられながらわたしに舐められて、このなに溢れさせているなんて、いやらしいおねぇさん。淫乱!」
 ──ああ。わたしっていやらしい、淫乱なおねぇさんなんだ……。
 とか、あまりよく機能していない千鶴さんの思考が、ゆるゆるとあんなちゃんの言葉を千鶴さんに受け入れさせる。
 ──そんな駄目なおねぇさんなら、妹のここを口できれいにするのも、しかたがないよね。うん。わたし、いやらしいんおねぇさんなだもん。
 ぼんやりとそう思いながら、千鶴さんは、顔のすぐ前に晒されたあんなちゃんの裂け目に舌をつけ、ぴちゃぴちゃと音をたてて丁寧に舐めはじめる。そこから分泌されてくる、透明な液体まで啜る。意を決して一度口をつけてみると、何故かすぐに「舐める」という行為に恍惚となり、口の周りをぐちゃぐちゃにしながら妹の中に舌差し入れ、執拗に舌であんなちゃんの中をかき回す。
「ぁ。ぁ。ぁ」と、あんなちゃんの鼻にかかった声が、どこからか聞こえた。
「おねぇちゃんも、気持ちいい?」
「ん。ん。ん」
 舌をあんなちゃんの中に深く入れていたので、咄嗟に返答できない。気持ちいい、というよりも、やはり、じんじんする。破瓜による痛みは未だに尾を引いていて、健在なわけで、痛み自体はなくなっているわけではないんだけど、それとは別に雅史くんに突かれている箇所とかあんなちゃんに舐められている敏感なお豆とかから変な感覚がじわじわと昇ってくる。そのじわじわが、痛みのじんじんする感覚とないわぜになって、千鶴さんは、今までに経験したことがない奇妙な感覚に、自分の身体がどんどん浸食されていることを、自覚する。
「じゃあ、これからもっと気持ちよくしてあげるからね」
 どこか遠くから聞こえるあんなちゃんの言葉とともに、千鶴さんの中に収まっている雅史くんの分身が、一気に体積を増した! ……ような気がした。千鶴さんの体感で、一・五倍くらいに膨張した! ……ような気がする。
「ぐぅはぁあ!」
 悲鳴をあげたのは、千鶴さんだったか、雅史くんだったか。


[つづき]
迷った人のための、「はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」の【目次】






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