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「
無限の住人」の
沙村広明が描く無惨絵集
沙村 広明
一水社 (2006.12)
ISBN : 487076654X
価格 : \3,000
通常24時間以内に発送します。
はい。
割と有名なマンガ家さんによる責め絵……SM画集です。
(とはいえ、「ジャンプ」や「マガジン」に描いている作家ほどの知名度はないと思うから、「こんな作品を描いている作家さんですと」ということで↓)
(ある程度のマンガ好きなら、かなり知られている人だとは思うんだけどね。
一応)
このジャンルでは、大昔に活躍した「
伊藤晴雨」をはじめとして、「巨匠」がごろごろいる世界でもあり、それだけ読者の目も厳しくなるもんですが、すでに別のジャンルで成功した後で、あえて厳しい世界に飛び込んでいく、というのも、それなりに度胸がいることかと。
内容は、というと、SMだから当然、
縛られたり、
刺されたり、
入れられたり、
血を流していたり、
するわけですが、この人の作風からいっても、そういうことされているのはスンレーダーな小娘がほとんどなわけで、それと、透明な画風が相俟って、あまり「痛々しくない」感じがします。
(いや、絵の中では、かなり過酷なことをやっているんですけど……)
一見した時、
単純に、「きれいだな」と思って、よくよく見てみると女の子がかなりひどいことされているのに気づいて愕然とする、というパターン。
あと、表情もね、かなりの割合で、泣いていたり苦悶の表情を浮かべていたりするわけですが、それもまだ「取り澄ました」印象があるというか、「まだ、余裕があるな」思わせる表情なもんで、安心してみれる、というのもある。
あと、前編モノクロで(鉛筆画、なのかな、このタッチは……)、「色」がついていないから、あまり生々しく感じない、というところは、あるかも知れない。
このあたり、本当に「ソッチの気」がある人にとっては、どんな評価をされるもんなんだろうか?
SM門外漢としては、ちょっと興味ありますね。