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競泳水着の誘惑 (12)

競泳水着の誘惑 (12)

 ようやく、長々とした──とはいっても、実際にはせいぜい数秒だったはずだが、受け止めていた舞花の主観によれば、とても長い時間だった──栗田の射精が終わる。
 と、途端に、舞花は自分で自分の口を押さえ、更衣室の壁一面にしつらえてある棚の方にとことこと走っていった。そこで、片手で自分の口を押さえつつ、もう一方の手で、もどかしげな動作で自分の荷物を探ると、中からなんとかティッシュを取り出し、乱暴に何枚かを引き出し、その中に、口の中に含んだ物体を吐き出す。
「……うぅえぇ……」
 低く、呻く。
 心持ち、顔色も悪い。
「……飲み込もうと思ったけど、できなかった。あんな味や臭いがするとは、思わなかった。……吐きそう……」
 栗田は、その場にぺたんと座り込んでゆらゆらと上体を揺らしている舞花の背を、後ろから抱きとめる。
「……あのなぁ……。
 なにを考えているんだ、まーねー……」
 かなり呆れながら、訊ねた。
「いや……ははは……あのまま出たら水着にかかるな、とか、『受け止めてやる』といっちゃったしな……とか、思って、……。
 実際にでてきそうなの目の前でみていたら、なんか反射的にくわえてた……」
 ……行動の予測がつかない人だな、と、改めて栗田は思い、舞花の肩を抱く腕に力を込める。
「そのまま飲み込もうと思ったんだが……駄目だな、あれは。ああいうものだとは思わなかった。想像していたのと、ぜんぜん違ってた」
「……あのなぁ……」
 ……なんといったら、いいのやら……。
 思案する栗田の手をほどき、舞花は向き直る。正面から顔を見つめながら、栗田にしなだれかかる。
「なんだ。まだまだ元気じゃないか」
 下のほうに手をやって、栗田の状態を確認する。
「しきり直しだ。このまま続けるからな」
 いって、目を閉じて口唇を近づけてくるのだが。。舞花のその口元からは、たった今栗田が出したものの臭いが濃厚に漂ってくるんですが。。栗田は悲鳴をあげてその場から去りたい衝動を懸命にこらえ、こわばってひきつった表情のまま、従容と自分の匂いのする舞花の口唇を受け止めた。

 ……それ以外の選択肢は、栗田にはなかった。

 長々と舌と舌を絡ませている間に、栗田の体は、舞花にゆっくりと押し倒される。
「すごいな、セイッチのここ。一回だしても、全然元気だ。収まってない」
 間近でみる舞花の顔は、明らかに上気していた。
「……まーねー……」
 栗田も、一度射精して、しかもそれを舞花が受け止めようとしたことで、「とことんやる」という合意を得たことに確信がもてたので、大胆になりはじめている。
「……今度は、おれが……」
 口唇を重ねながら、舞花の体をまさぐる。特に、今まで遠慮していた下半身を中心に……舞花の股間の溝を、形を確かめるように指でさすると、その部分だけほかの部分と感触が違うことに気づいた。
「あ……湿ってる……」
「ば、馬鹿ぁ……」
 舞花が、鼻にかかった声で答える。
「……そういうこと、……ん……いちいち声に出すなぁ……」
 水着の上からでもわかるくらいに、そこの部分だけが舞花の分泌した体液より、湿っていた。


[つづき]
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