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競泳水着の誘惑 (24)

競泳水着の誘惑 (24)

 栗田の上で、舞花は自在に蠢いている。
 その舞花を、栗田は締まりのない顔で見上げている。

「楽しいなあ。気持ちいいなあ。セイッチ」
 粗い呼吸の中から、時折、舞花が声をかける。
「すげぇよ。舞花、具合よすぎ!」
 下から突き上げながら、栗田も答える。
 基本的に、体格差こそあるものの、普段部活でハードな運動をしているだけあって、若い二人には、かなりのスタミナがある。加えて、「覚えたて」のうえ、お互いに相手に対する十全な信頼感もあるので、限界まで、貪れるだけ貪りあうことになる。
 すでに二度、射精を行った栗田のほうには、舞花よりは精神的な余裕があった。二人の体液に濡れた股間に指を差し込み、結合部の上部にある、舞花の敏感な突起を、栗田が指で刺激する。
 と、
「駄目。駄目駄目ぇ!」
 舞花のほうが、声を上げて、再び、急速に先に上りつめはじめた。
 結合したまま、栗田が指の腹でその突起を圧すと、それでなくとも自身の動きで半ば理性を失いつつあった舞花は、
「そんなとこそんなところいきなり! あは。あはははは。あはあはぁ」
 突如、かすれた笑い声をあげはじめる。
 舞花は快楽を貪ることのみに夢中になって、自ら動くことをやめ、力無く自分の上体を腕で支えているような状態になった。舞花が動くのをやめた代わりに、栗田が、下から舞花を容赦なく突き上げはじめる。
 段々「コツ」を掴んできたのか、その動きには、最初の頃のぎこちなさはない。
 下から突き上げる栗田の動きに合わせて、舞花の大きな真っ白い双丘が、ぶるんぶるん、波打ち、震える。
「駄目。いや! いやいやいや!」
 栗田の動きを受け止める一方になった舞花は、そう叫んで、ぐったりと全身の力を抜き、栗田の上に倒れ込んだ。

 そのまま荒い息をついて、しばらくは、身動きできない。

「……セイッチ、うますぎ……」
 栗田の胸の上に倒れ込んだ舞花が、切れ切れにそう言葉を紡ぐまでに、どれほどの時間が必要だっただのだろう。
「こんな。初めてなのに。わたしたち」
 舞花は、汗に濡れた栗田の胸に、指先を滑らせている。
「こんなによかったら、もう離れられなくなるじゃないか……あ……」
 何かに気づいたのか、舞花が、小さく声をあげた。
「……中で、まだ小さくなってない……セイッチ、まだいってなかったのか?」
 全身汗まみれにになり、ぜいぜいと呼吸をしながら、栗田はようやくこくこくと頷いた。それまでの過重な無酸素運動のつけを取り返そうと、全身の血液がどくどくと脈打って酸素を求めている。むろん、声をだす気力もない。

 栗田にとって、身長差が三十センチもある舞花の体を下から突き上げ続ける、というのは、普段の部活動などより、よっぽどハードな運動だった。


[つづき]
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