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競泳水着の誘惑 (25)

競泳水着の誘惑 (25)

「こんなところばかり、元気なんだから」
 舞花は、栗田の上でぐったりと体重を預けながら、栗田の胸に指先で「のの字」を書いている。
「しかたがないなあ。それじゃあ、少し休んでから、続きをやるからな」
 その言葉を聞いて、栗田は、その場で白目を剥いて気を失いたくなった。
 いや、これ、すっげぇ気持ちいいんだけど、同時に、すっげぇ疲れる。できれば連続では勘弁してほしいんだけど……などとという栗田の内心の叫びは、現実には言葉にならない。栗田の喉はぜいぜいと鳴って、極端に不足した酸素を体内に取り込む作業で忙殺されていた。
 無理に言葉を出そうとして、栗田は派手に咳きこむ。
「だいじょうぶか? セイッチ」
 横になった栗田の上で、半裸の体をぴったりと密着させていた舞花が、咳き込んだ栗田の胸を愛おしそうに、掌で撫でる。
「まだ休んでいていいんだぞ。でもほら、セイッチのあそこ、わたしの中でまた動いて大きくなっているし。やっぱりセイッチのここ、大きいよ。でも、わたしでこんなになってくれるのは、嬉しい……」
 年齢に不釣り合いな妖艶な笑みを浮かべ、そんな取り留めのないことを言い続ける舞花をみていると、栗田はなにも言えなくなってしまう……。
「……ん……このまま、今度は、ゆっくりと動くからな……」
 舞花は、栗田の上にまたがっり、上体を密着させた姿勢のまま、ほぼ腰の部分だけを、ゆっくりと動かしはじめる。
「こうやって見つめ合って、セイッチがいく瞬間の顔をじっくり観察してやるんだ」
 もぞもぞ動きながら、両手で栗田の側頭部をがっちりと固定し、栗田の顔をのぞき込む舞花。
 みかたによっては「かわいい」いいようなのかもしれないが、それ以上に「なんだかなぁ……」っていう気も、する。でも、こうして間近で、どアップでみる舞花の上気した顔は、間違いなく、「かわいい」わけだが。
「は。は。ゆっくり動いても、意外に。あ。あ。こんな」
 舞花は、自分の動きによって、再び、緩やかに昇りはじめているようだ。
「セイッチ。なるべく動くな。今度は、はぁ、わたしが、セイッチをいかせてやるから……んん」
 相変わらず舞花にのりかかられ、頭の両脇をがっちりと捕まれたままなので、栗田からは、舞花の表情の微妙な変化がよく観察できる。自分の口唇を舐める。目を閉じて、眉間に軽く皺を寄せる。顔にかかる吐息が熱い。不意に漏れる、小さな声。震え……。
 すべてが、舞花の昂揚を物語っていた。そうした些細な様子を間近にみることで、舞花の内部にすっぽりと収まった栗田は、さらに硬直を増す。
「ん。はっ。はっ」
 舞花の押し殺した吐息の音だけが、あたりに響く。最前の行為のような激しさこそなかったが、静かに、そして、より確かに、舞花と栗田は、お互いの存在を感じあっていた。
 舞花は自分の体を栗田から離そうとせずに動いているので、結果として、汗に濡れた剥き出しの乳房を、栗田の胸に擦りつけるような格好になる。舞花の豊かな乳房が、栗田と舞花の胸の間で、潰され、たわんでいる。栗田その感触から、舞花の乳首がかなり固くなっていることに気づいた。
「……ま、まい、か……」
 ようやく、少しは呼吸が楽になってきた栗田が、それでも苦しそうに、言葉を絞り出す。栗田の上に覆いかぶさるようにして蠢いていた舞花は、上気させた顔を栗田の顔に近づけ、「ん?」と聞く体制に入る。
「……こ、この……」
 栗田は、両手を舞花の尻に廻し、がっしりと肉を掴む。
「淫乱! 助平!」
 そしてことさら乱暴に、上に乗っている舞花の体を、揺さぶりはじめた。


[つづき]
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