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ぼくと彼女の、最後の前の晩 (7)

ぼくと彼女の、最後の前の晩 (7)

「ねえ。いつもやっていたみたいに、して」
 そういって彼女は、ぼくの右手の中指を、自分の内部に導く。彼女のそこはすっかっり熱くなっていて、ぼくの指はなんの抵抗もなくするりと根本まで入る。
「ね。動かして」
 彼女は、ぼくの指が入ったままの自分の秘処を誇示するように、持ち上げ、ぼくの頭の上に、跨る。この体制だと、彼女の自身の頭はぼくの股間部にくることになり、案の定、彼女はぼく自身を再び口に含む。ぼくの目前には、彼女の一番隠されているべき箇所がさらされており、そのこにはぼくの右手の中指がずっぽりと埋まっている。陰毛の中心にある濡れた溝。ぼくが指を出し入れしはじめると、彼女は、ぼくのをくわえながら、喉の奥で「んん!」っと、うめいた。ぼくはいつもそうしていたように、彼女の内壁の形をたどるように、中に入れた指を慎重に動かす。彼女のそこはすっかり湿っていて、中にいれた指の動きが阻害される、ということはない。彼女の体液によってスムーズに彼女の中を蠢くぼくの指、ぼくの指の動きに応じるように微妙な収縮を繰り返す彼女のあそこの穴、ぼくの目の前でぼくの指を飲み込んでいる彼女の女陰。押し殺した彼女のうめき。彼女の呼吸音。彼女の体臭。彼女の肌に艶をあたえる、彼女の汗。
 あまりにも、なにもかもがいつもと同じだった。ただ一つ、ぼくらの関係だけが、以前とは決定的に違っていたことを除いては。
 彼女は、ぼくの陰茎を口に含み、執拗に、熱心すぎるほどに、ぼくの亀頭に舌を這わせている。ぼくは、その彼女の執着が少し疎ましくなって、彼女の中に入れたままの指の動きを、わざと、乱雑にする。加えて、目の前にある彼女の敏感な突起に口をつけ、舌の先で弄ぶ。彼女がぼくのものから口を離し、
「んん。はぁ」
 と、声をあげる。構わず、ぼくは彼女のクリトリスに歯をたてて、軽く噛む。
「っ、はぁ!」
 彼女の声を聞きながら、こりこりと歯と歯の間で彼女のクリトリスを、転がすと、彼女は声を大きくしながら身震いし、ぼくの指がずっぽりと埋没している箇所から潤沢に透明な液体が分泌されて、ぼくの手首にまでしたたり落ちる。
「ぃやぁ! ぅあぅ! やめて!」
「なにが、やめて、だよ」
 彼女の歓声を遮るように、間髪を入れずにぼくはいう。
「こんなに、濡れているじゃないか。すっかりぐしょぐしょだよ、ここ」
「やぁ! やめぁ!」
 彼女はぼくの上で体を波打たせて、切なげに、鳴き声をあげる。
「だめ。ほんとに、ダメなの」
 ぼくは彼女の中の指をより早く動かしながら、もう一方の手で、予測がつかない動きをするようになった彼女の腰を引き寄せて固定し、とどめなく出ている彼女の淫水を、音をたててすする。


[つづき]
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