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彼女はくノ一! 第六話 (119)

第六話 春、到来! 出会いと別れは、嵐の如く!!(119)

 今、香也の背中には、適度な弾力を持つ楓の双丘が押しつけられている。それだけではなく、楓は香也の肩に顎を乗せるようにしてもたれかかっているので、楓の前面がべったりと香也の背中に密着している状態だった。その状態で、楓は、香也の前にまで廻した両腕をさわさわと上下に動かし、香也の胸や腹を撫でさすっている。
「……香也様ぁ……」
 楓は、明らかに媚態を含んだ声で、香也の耳たぶの裏側に息を吹きかけるようにして、囁いた。
「……こんなに、ガチガチになっていたら、お勉強も、効率よくわりませんよ。
 朝から随分、頑張っているし……この辺で、少し息抜き、しませんかぁ……」
 語尾が、香也に甘えるような響きを持ちはじめている。
「……ん。ん。ん……」
 香也は、意味を成さないうめき声をしばらく、小さく漏らした後、ようやく、
「……んー。
 でも……ここには、あの人が……」
 と、低い声で囁き、相変わらず布団にくるまって寝息を立てているジュリエッタの方に視線を送る。
 香也の目線を追った楓は、軽く頷いた後、やはり小声で、
「……じゃあ、別の部屋で……」
 と囁いて、香也の身体に腕を廻したまま、香也を急かすように、立ち上がらせる。
「こういう、だらだらした関係は、あまりよくない」と、頭では思ってはいるのだが……こうも身体を密着され、刺激されていると、何度も体験している楓の中の感触を思い出し、身体が反応していしまうのだった。香也とて若い男性であり、楓にこうまでされれば、そろそろ自制が効かなくなっている。
 ましてや、相手である楓の方からこうまで積極的になられては……。

「……二人っきりで、こうするのって……なんか、久々な気がしますね……」
 香也の部屋までの短い距離を歩く間も、楓は香也の腕をしっかりと抱きしめて上機嫌だった。相変わらずの密着度のまま香也の部屋に入った二人は、敷居を締めるのと同時にどちらかということもなく正面から抱き合い、しばらく、お互いの口唇を貪った。二人とも、もはや、少し前までのぎこちなさを感じさせない、慣れた動作になっている。
 楓は、香也の首に両腕を回し、ぶら下がるようにして香也の口唇を求めていた。少し身長差があるので、香也は、心持ち猫背気味の姿勢になる。
 二人は、何分もの間、長々とお互いの舌を絡ませあった後、ようやく顔を離す。
「……こういう、二人っきりで落ち着くの、滅多にないから……嬉しいです……」
 そういって楓は、香也の胸板に自分の顔を押しつけるようにして、若干弾んだ声でそういった。
 香也は、興奮と口を塞がれた際の呼吸困難とで、明らかに楓以上に息が荒くなっている。
 そして、続いて発せられた、
「……こうしていると、普通の恋人同士みたいですねー……」
 という楓の言葉に、香也ははっとさせられる。
 楓にしてみれば、今、この瞬間を喜んでいることを、他意もなく、素直に口にしたにすぎないのだろうが……楓のこの言葉は、香也の深い部分に突き刺さった。
 楓は、しばらく、香也の存在を確かめるように、香也の背中に廻した腕を上下に動かしていたが、そのうち、抱きついたままの姿勢で香也の顔を下から見上げ、
「……そろそろ、香也様の窮屈になっているところ、楽にしましょうねー……」
 と、幼子を諭すような口調でいった。
 そして、密着したままの二人の間に、自分の手を割り込ませ、着衣の上から香也の股間部に手をはわせる。香也のソコは、健全な男子にふさわしい反応を示しており、先ほどから密着している楓の身体を押し返すほどに元気になっていた。
 楓は、布地越しに香也の股間のこわばりに、愛おしそうな動作で、しばらく指を這わせてから、おもむろにジッパーを指で摘んで、ゆっくりと下に下げる。
 すでにどうしようもなく怒張していた香也のソコは、ジッパーが開くと同時にバネ仕掛けか何かのように、勢いよく、開いた前方に飛び出して、「わっ。凄い」と、楓の声を引き出した。
「……男の人のここって、気持ちよくなると、こうなるんですよね?」
 楓は無邪気にそんなことを訊きながら、香也の分身の形を確認するように、手指で弄んでいる。
「……わたしの身体、そんなに気持ちいいんですか?」
 香也にしてみれば、非常に答えにくい質問だった。
 楓も香也の返答は期待していなかったのか、そのまま香也の前に膝をつき、
「……これ……ラクにしましょうね……」
 といって、剥き出しになった香也のモノに顔を近づけた。
 楓は、座学ではあったが、以前より「自分の身体を使って男性を喜ばせる術」を一通り習っては、いるのだ。ましてや、相手は香也であり、香也を喜ばせるためには、楓は進んで自分の知識を総動員する。
 まず、楓は、鈴口のあたりに軽く口唇をつけ、その後、舌先の柔らかい部分で、香也の先端の敏感な部分に触れた。
 思わず、香也が「うっ」とうめくが、楓はすぐに舌を少し離し、刺激を持続させない。舌先がそこに触れるか触れないか……といった、微妙な感触を、しばらく、楓は香也の先端に与え続けた。
 具体的な接触や刺激よりも、刺激が与えられるかも知れない……という認識を香也に与えてじらし続ける、メンタル面に比重を置いた技法だったが、これは、これまで本能に身を任せるような体験しかしてこなかった香也には、覿面に効果があった。
 その証拠に、楓の舌先が触れている部分は、先ほどから楓の唾液以外の液体が分泌され、少しぬめり気を帯びはじめている。
 しばらくじらされていた香也は、もっと刺激を求めるように、楓の頭部の両側を両手で挟み、自分の方に引き寄せようと、軽く力を込める。
「……もっとちゃんと、して欲しいですか?」
 楓は、上目遣いに香也の表情を伺い、すぐに香也の先端を口に含んで、勢いよく吸い上げた。
 さんざんじらされたあげく、いきなり物理的な刺激を与えられた香也は、自分でも意識しないうちに、暖かい楓の口内に勢い良く放射してしまっている。それも、だらだらと長く、いつまでも継続するような射精だった。少なくとも香也は、そう感じた。自分の内部に、こうも長々と吐き出すものが溜まっていたのが、不思議に思えた。
 香也の反応をある程度予想していたのか、楓は、放射した瞬間に、一度、肩を震わせただけで、後はそのまま、長々と吐き出された香也のものを一滴も漏らすまいと、香也から口を離さなかった。
 おそらく、そのまま飲み込んでいるのだろう……と、香也は、思った。


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