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彼女はくノ一! 第六話 (149)

第六話 春、到来! 出会いと別れは、嵐の如く!!(149)

「香也様も、わ、わたくしも……がんばっていますよね! 最近!」
 孫子が前のめりになって、香也に顔を近づけて力説する。香也の手を握ったまま、ぶんぶんと振り回したりして……。
「……ん……」
 香也は、うなった。
『なんで、才賀さんは……』
 普段は冷静すぎるくらいに冷静なのに、こういうときだけテンションが高くなるのだろう……と、香也はどこか他人事のように、思っていた。
「が、がんばって……いる?」
 語尾が疑問系に跳ね上がってしまったのは、起業、学業、香也の面倒……と、平行しながらどれも手抜きがない孫子については異論の挟みようがないのだが、こと、自分のことに関していえば、あまり現実感がわかないからだった。香也は最近の自分についても、「なんか、みんなに引きずられてやっている」程度にしか考えておらず、「自分が」がんばっている、という実感を少しも持てずにいた。
「がんばっていますっ!」
 孫子がさらに前のめりになってきて、香也はさらに背をそらす。
「香也様も、がんばっていますっ!」
 ここぞとばかりに力説する孫子。
 それはいいのだが、香也の方に体を倒しすぎた結果、ついに香也の方に倒れ込んでしまう。
「……きゃっ!」
 と短い悲鳴をあげながらも孫子は、とっさに香也をかばい、香也の体に腕を回して、脇にどける。これで少なくとも、香也を下にして倒れ込む……という自体は避けることになる。
 どさ、っと二人は並んで畳の上に倒れ込む。
 香也の体に孫子が抱きついている格好、になっていた。
「……んー……」
 密着している孫子の体の感触は、できるだけ意識しないようにしながら、香也はいった。
「ありがと」
 香也にも、孫子を下敷きにしかけた……ということ、それに、孫子がとっさに動いてそれを回避したことには、気づいている。
 倒れ方が、不自然だった。
 だとすれば……香也の上に身を投げだし、体重をかけることをよしとしなかった孫子が、無理に体勢を変えたに決まっている。それくらいは、香也にもすぐさま理解することができた。
「わたくしのせいで倒れたのですから……」
 孫子は、香也の胸に顔をつけた。
「……香也様が、お礼をいうことはないのに……。
 香也様は、いつもそうです。
 ご自分のことには無頓着なくせに、わたくしたちの心配ばかり……」
「……んー……」
 香也は、天井に視線を固定する。
「……そんなこと、ないと思うけど……」
 香也は、孫子が自分のことを過大評価している……と思っている。孫子だけに限ったことではなく、楓や荒野にもいえることだったが……。
「香也様が、そんなに無防備だから……」
 孫子は、寝そべっている香也の上に乗る。
「……わたくしたちも、やり甲斐があるのですけど……」
 さきほどの、「香也の護衛」うんぬんの続き、らしかった。
 孫子は、そのまま、寝そべった香也と向かい合うような形で、香也の上に乗る。
「……んー……」
 香也は、返答にこまる。
「心配するな」、ともいえないし、かといって「任せる!」、ともいえやしない。
「……香也様は、どうか……そのままで……」
 孫子は微笑みながら、香也の髪を自分の指で梳いた。
「わたくしたちは、好きでやっているだけですから……」
 香也は、孫子の体重をいきなり意識した。顔が至近距離にきているのは、まあいいとしても……スレンダーな孫子が自分の上で寝そべっていても、香也はあまり負担には感じない。孫子は、軽い。それよりも、気になるのは……。
『……いい、匂いが……』
 二人とも、風呂から上がったばかりであり、これだけ至近距離に密着しているとなると……香也の鼻腔に、孫子の香りが入ってくるのは、避けようもない。
「……あっ……」
 孫子は小さく声をあげ、続いて、意味ありげな笑みを浮かべて香也の顔を覗きこむ。より正確に記すのなら、孫子のほほえみが共犯者のものに変化した。
「香也様の……硬くなっていますわ……」
 孫子は香也の首に腕を回し、ぐいぐいと自分の体をおしつける。
「……お風呂でも……わたくしばかりが気持ちよくなって……香也様には、なにもできませんでしたものね……」
 孫子は、香也の耳元に口を寄せて囁いた。
「……これから……お待たせした分、ゆっくりとご奉仕をさせていただきますわ……」
 孫子は片手を香也のウェットの中に入れる。もう片方の手で、あらがおうとした香也の手を握って止め、孫子は有無をいわせず香也の口唇を奪った。
 逃れようとする香也と押さえ込もうとする孫子の間で静かなもみあいがあり、その間にも孫子は、舌を香也の口腔の中に割り込ませて、執拗に蹂躙した。香也の口の中で舌を暴れさせながら、孫子は香也のスウェットの中の硬くなった分身を、しっかりと握りこむ。香也のソコはしっかりと硬く、孫子の手の中で熱く、脈打っていた。
「……はぁ……」
 しばらくして、香也が完全に抵抗する意志を失ってぐったりしてから、孫子はようやく顔をあげた。
「そんなに、抵抗しなくても……。
 あの子……楓はよくて、わたくしでは駄目なのですか? 香也様のここは、しっかり反応していますけど……」
 そんなことをいいながら孫子は、香也の肌を掌でやさしく撫でさすりながら、香也の部屋着を脱がせていく。
「……プレハブでしたように、お口でした方がいいですかぁ? それとも、もう直接……挿れたいですかぁ?
 香也様のここも、窮屈そうに脈うってますけど……わたくしのも、もう……こんなに……」
 孫子は、香也の手を自分のはだけたスカートの中に導き、さらに下着の中にまで侵入させる。指先が孫子の陰毛をかきわける感触。そして、その陰毛は、あるラインからしっとりと水気を含んでいる。
 さらに香也の指先は進み、濡れた孫子の素肌……それも、ひときわ敏感な部分に触れる。
「……んんっ!」
 孫子が、小さく身震いした。
「……はぁ……。
 はしたない話し、ですけれども……プレハブでの……から……ずっと……わたしくしのここが……ヒクヒクしていて……」
 孫子は、自分の敏感な部分にあてた香也の指先を、上下に動かしはじめた。


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