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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのさんじゅう

そのさんじゅう 「あんなちゃんご機嫌ななめ」

「あらー。また汚れちゃいましたねー」
 どこか遠いところから聞こえてきた声が、空白になっていた雅史くんの頭にしみわたり、徐々に覚醒へと導く。
「……これが……まぁくんの……臭い……。
 ……へんなの……」
 あんなちゃんの、心此処にあらず的な、魂の抜けたような呟きも、聞こえた。いわれてみれば、たしかに、雅史くんの鼻にも覚えのある「むっ」とするような悪臭が届いている。
(ああ。)
 雅史くんは思った。
(そうか。千鶴さんに、無理矢理……)
 ねっとりと顔にかかった生暖かい粘液質の感触を思い出し、薄目をあけようとすると、
「今、流しますからねぇー」
 という声とともに、熱い奔流が顔に浴びせられる。いつの間にか、自分の身体は、浴室の床に仰向けに横たえられていたらしい。シャワーは、顔からはじめって、胸、お腹、股間、と、頭の方から足下へと、丁寧に浴びせられた。
「二回目なのに、また、いっぱい出ましたねぇ」
 目を開けると、あんなちゃんの顔がどアップになっていた。どうやら、横たわる雅史くんの上に覆い被さるように、四つん這いになっているらしい。顔の一部と鬢のあたりに、見覚えのある白い液体が、まだ残っていた。あんなちゃんは、自分の顔にかかった雅史くんの精液を指先で掬い、感触を確かめたり、鼻に近づけたて臭いをかぎながら、「……これが……まぁくんの……」とかぶつくさ呟いている。目が潤んでいて、半眼で、雅史くんは、この日何度目かの「いやぁな予感」を感じた。
「……あのー。あんなちゃん」
 雅史くんは、極力相手を刺激しないように、できる限り優しい声を出したつもりだったが、緊張と不安とで、顔はひきつっていたかも知れない。
「顔、汚れているんですけれども……」
「じゃ、きれいにして」
 間髪入れず、という感じで、あんなちゃんは答え、ずい、と、さらに雅史くんの身体の上に体重を預ける。当然、顔はもうほとんどくっつかんばかりに近づいている訳だし、ぷに、と、かなり硬くなった尖った乳首も、あるかないかの微妙な大きさの乳房とともに、雅史くんの胸板に押しつかられる。
 雅史くんがあんなちゃんの顔を拭おうと、手をあげると、
「だめ。舐めて、きれいにして」
 といいながら、目を閉じて、自分の顔を雅史くんの口元に近づける。
「……だってこれ、ぼくの出した……」
「おねぇさんとは、」
 あんなちゃんは、雅史くんに躊躇いを許さない強い語調でいい、雅史くんの股間に手を伸ばし、ぎゅっと、袋を、手のひらで包み込むようにして、握りこんだ。
「もっとすごいこと、いっぱいやったんだよね」
 硬い声とともに、雅史くんの急所を掴んだ手に、力がこもる。あんなちゃんのつぶった目尻に、少し涙が浮いている。雅史くんは、「あうぅ」という情けない声を上げると、観念して、あんなちゃんの顔に舌を這わせはじめる。最初は舌先で遠慮がちに皮膚の上をたどるようなものだったのが、徐々に大胆な動きをみせるようになり、終いには、あんなちゃんの首に両手をまわし、ぴちゃぴちゃと盛大に音をたてて、顔中をなめ回すような感じになった。
「もう。くすぐったいよ」
 いいながら、あんなちゃんも、自分の手で包んでいた雅史くんの部分を、撫でさすりはじめる。そのすぐ上で、二人のお腹に挟まれるていた雅史くんのが、むくむくと力を取り戻しはじめていた。
(あ。)
 肌を接しているあんなちゃんも、当然その変化を感じているわけで、
(もう、こんなに……そうか、こういう風に大きくなるのか)
 袋の表面にはわせていた手を、上の、竿のほうにもっていく。雅史くんが「う」とうめいて、あんなちゃんの首に回していた手をほどき、あんなちゃんの細い腰にまわした。
 どちらからか、ということもなく、ゆっくりと、そのまま口唇を重ねていく。


[つづき]
迷った人のための、「はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」の【目次】



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