2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのさんじゅうさん

そのさんじゅうさん 「浴場で、欲情」

「やっ。はっ。はっ」
 そのとき、一番快楽を享受したのは、やはりあんなちゃんだろう。ぬるぬると泡にまみれた雅史くんの硬直をずちゃずちゃずちゃとリズミカルに押しつけられて、なおかつ、横から千鶴さんの手や舌が、隙あらば、という感じで、ついばむように、同性同士ならではの配慮を伴いながら、責め立てる。
 雅史くんも、あんなちゃんの反応に引きずられるような感じで高まってきている。自分が腰を動かす度に、あんなちゃんの顔が快楽にゆがむ。甘い声が漏れる。それによりなにより、挿入こそしていないものの、あんなちゃんに触れて動いていれば自分自身にも刺激は返ってくるわけで、「食いちぎられるのではないか」と思えるほど、ぎゅうぎゅうに締め付けられた千鶴さんとの初体験よりは、かえって気持ちよかったかも知れない。
 千鶴さんは、横合いから時折手をだすだけなので、少しずつ冷静さを取り戻しつつあった。
「あんなちゃんと雅史くんがえっちするのは、かまわない。しかし、無防備なあんなちゃんの中に出させてはいけない」という、介入をしはじめた当初の目的を、思い出したのだ。とりあえず、二人ともかなりきている様子だから、放置しておいてもすぐに達するとは思うけど……。
 千鶴さんは、雅史くんの背後に忍び寄ると、むんずと雅史くんのお尻を両手でつかみ、心持ち体重をかけながら、それまで以上に激しく、ぐい、ぐい、ぐい、と、前後に揺さぶりはじめた。
 雅史くんが、
「うはぁ」
 と叫びはじめ、あんなちゃんも白目を剥いて、
「あ。あ。あ。あ。だめ。もうだめ。なんなに強いの。だめなの。だめ」
 と繰り返す。それでも千鶴さんは、非情に徹して手を止めず、さらに体重をかけて、ぐい、ぐい、ぐい。
「やだ。やだ。だめだめだめ」
「うぎぃ。はぁ。やばい。やばいよ」
 幼い二人は絶叫をあげながらほぼ同時に背筋を、ピン、と伸ばして硬直し、ぴくぴく痙攣したかと思うと、そのまま、くたぁ、という感じで全身の力が抜けた。上にいた雅史くんは、崩れる際にとっさに手を使い、なんとかあんあちゃんの体にそのまま落下するのを避けた。雅史くんはそのまま、ごろん、と、あんなちゃんの横に仰向けに転がる。二人のおなかは泡にまみれて、その泡の中に点々と、あきらかに雅史くんから放出された液体が跡をつけていた。その痕跡は、二人の股間かお腹か、胸のあたりまで、点々とついて、放出の盛大さを物語っている。
 二人は、荒い息をして胸を上下させ、しばらく目を閉じてじっとしてた。しばらくして、あんなちゃんはのろのろと起きあがり、まだ小さくなっていない雅史くんの肉茎をしっかりと握りしめ、雅史くんの耳元で、「まだ、ねぇさんにやったこと、やってもらってないぃ……」と、舌足らずな発音で囁いた。心なしかやつれた、疲れ切った表情をしているが、顔全体をピンク色に染めて紅潮させ、目は爛々と輝いている。今日だけでもなんどもエクスタシーを迎え、体力的にもイッパイイッパイだろうに、すさまじいばかりの執念を感じさせる、迫力のある笑顔を見せていた。
(あちゃぁ)
 千鶴さんは、心中で天を仰いだ。
(対抗意識に火がついちゃったか、それとも、仲間外れになることを怖がっているのか……。ここまできたら最後までやって、あんなちゃんを満足させるしかないのか)


[明日の*夜*に続く]
迷った人のための、「はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」の【目次】





Comments

Post your comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

このページのトップへ