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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのさんじゅうはち

そのさんじゅうはち 「      」

 どれくらいそうしていたのだろう。
「動くよ」
 とてもとても大事な、しかしなぜか名前の思い出せない人の声がして、にゅるっ、と自分の一部分が引き剥がされる感触を感じた。引き剥がされたその部分は、自分にとってとても大切な部分だったので、欠落を感じた途端にひどく寂しい感じだして、知らず知らずのうちに「んひゃぁ」と、声を上げていた。
 その声が収まるか収まらないか、というタイミングで、間髪を入れず、ずい、と、自分の肉をかき分けて、「とてもとても大事な誰か」が、めりめりと入ってくる。「かぁあ、はぁあ」狭い隘路に無理に割り込んできて、あんなちゃんの奥までを、満たす。無理矢理のように穴を満たされるとなんだか不思議な充足感を感じた。が、すぐにそのあんなちゃんを満たしていた「とてもとても大事な誰か」は引き戻されて「ふぅん」充足感が不足感と寂寥感にとって代わり、完全に抜けるか抜けないか、というところまで引き抜かれ、空漠とした「不足感」を否が応でも感じさせられて「ぃやぁ」そこで少し間をおいてから、ずん、と、また一挙に突かれる。「ぐぅ」それまで感じていた「不足感」が一息に解消され、本来の自分を取り戻したかのような晴れやかな気分になった。だがその充足感も、また引き抜かれるまでのごくごく短い時間しか持続しなくて、すぐにあんなちゃんを満たしていたものが引き抜かれ「あぁ」なんだか自分の一部が無理に引き剥がされたのような空漠さを感じる。
「だめ」入れて。ずん。そう「んふぅ」これ。ずしゃ。「やめっ!」行かないで。ずん。んんんん「やぁはぁ」いいの。ずしゃ「いいっ」駄目なのもっと入れて抜かないで。ずん「はぁ!」そうよそうよそうよ。ずん。いいのいいのいいの「きゅゅゅぅぅっ」ずしゃ。「んん」ずん。「かはっ!」ずしゃ。「ひん」ずん。「ふぅ」ずしゃ。「ふぁ」ずん。「ふぅん」ずしゃ。「はぁ。はぁ」ずん。「んきゅっ」……。
 ずしゃと抜かれてずんと突かれる度に、日焼けしていない真っ白な胴体を一面朱に染めたあんなちゃんの体が、奇声を発しながら、踊る。飛び跳ねる。その思考はすでに脈絡を欠いており、ただただ、性器の粘膜が単調に摩擦されることで発生する快楽に、酔っている。不足と充足、略奪と奉仕、不全と十全、生と死、全と無、とがあんなちゃんの中心に交互にめぐるましく去来し「はぁぁぁあっ」あんなちゃんは、自分自身が「穴」になったような気がした。
 ただ突かれ、満たされるためだけに存在する、穴、に。
 ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。と突かれる度に、あんなちゃんは自我を奪われて、ただ満たされるためにのみ存在する穴となる。そうよ。わたしは穴。ついて突いてツイテツイテツイテツイテ「もっと」ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。穴。ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「ひぃ」ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「いく」ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「いいの」ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「は。は」ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「もう」駄目。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「は。は」ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「駄目」ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「駄目駄目」ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「い」っくっ。いくの行くの逝くの往くのどっかにいっちゃうの。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「いくっ!」
「はい。そこまで」
 千鶴さんが冷静な声で、修道僧めいたストイックな表情で淡々とあんなちゃんを突き続けていた雅史くんの根本に指をまわし、ぎゅっと締め付けた。
「いくのはいいけど、中で出してはだめよー」


[つづき]
迷った人のための、「はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」の【目次】






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