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彼女はくノ一! 第五話 (86)

第五話 混戦! 乱戦! バレンタイン!!(86)

「……いつまでくっついているですか……」
 その休息を中断させたのは、楓だった。
 孫子の上に重なってあえいでいた香也を、ごろん、と横に転がして引きはがす。当然、孫子に刺さったままだった香也自身も、抜けた。一度射精した筈の香也のそれは、まだぜんぜん力を失っていなかった。相変らず硬直したままの香也は、孫子と愛液と破瓜の血、それに精液とにまみれ、起立したまま湯気をたてている。
 そうした香也自身をみて、楓が、ごくりと喉を鳴らす。
「……まだ……クスリの効果が……持続して……」
 クスリの効果がすっかり抜けるまで、香也の相手をしなければならない……と、楓は、自分自身を納得させる。
 楓自身も、さきほどひさしぶりに香也としたことで、かなり高ぶっていたのだが……そのことを、楓はあまり自覚していない……。
『……だけど……』
 楓は、満足した笑みを浮かべ、横になっている孫子を、横目で一瞥する。
『……この女のすぐ後……というは、なんかイヤ……』
 真っすぐに天を向いたままの香也は、孫子との行為の痕跡にまみれている。
 かといって……これを拭くためタオルなどを取りにいく隙に、また孫子と香也がはじまってしまうのは……さらに、イヤだった……。
 今の香也を女性と二人きりにするのは……危険、としかいいようがない……。
 しばらく考えた楓は、結局、自分の口で香也を清めることにする。
 香也と他の女との痕跡に口をつけるのは抵抗があったが……そのまま、楓が使用するよりは、はるかにマシに思えた。
 楓は、はいつくばって香也のものを、ピチャピチャ音をたててなめはじめる。その音の正体に気づいた孫子が、慌てて跳ね起きて、楓の反対側から荒野の陽物をなめはじめる。起立している香也の陽物を、音を立ててなめているうちに、楓と孫子は、恍惚とした表情を浮かべはじめる。なにしろ、先程まで自分自身を貫いていたものをなめまわしているわけで……。
 それでなくとも、十分に異常な状況だなのだ。怪しげなクスリとやらを服用していない楓までもが、ヘンな気分になってくる……。

 はいつくばって孫子と二人で香也に舌で奉仕しているうちに、下半身のある部分がむずむずうずくような錯覚を覚えた楓は、孫子を押しのけて、香也をつかみ、自分自身の中に導いた。
 すっかり濡れている楓の中に、にゅ、と、抵抗なく香也が滑り込んで来る感覚。そのまま、楓は上から覆いかぶさるように、香也に抱きつく。
 さっきは、香也の上で激しく動いていた。結合部に快楽はあったが、体のほとんどの部分が香也と離れていたので、一体感というものはなかった。
 その不足感を埋め合わせるように、楓はぴったりと香也と体を密着させ、香也と口唇を重ねる。
 しばらくそうしていた後、もぞもぞと体を動かして、繋がったまま、香也とともに、ごろん、と向きを変え、香也が上になるようにする。楓が、足を、香也の股にからませる。手を、汗に濡れた香也の背中を、なでる。
 回復して来た香也が、まず舌で楓に愛撫を返しはじめる。楓の腕が香也の首にまわり、楓は動き始めた香也の舌をむさぼりはじめた。
 次に、香也は床に手をつき、楓の体との間に、少し隙間を作る。
 香也との一体感が損なわれたことが不満なのか、楓が鼻を鳴らす。
 しかし、香也が楓の動き始めると、楓はすぐに余裕をなくした。
 一度射精した香也からは、孫子を犯した時のような性急さは影をひそめ、ことさらゆっくりと、楓の内壁を亀頭でまさぐるかのように、前後に動く。
 多少回復して来たとはいえ、息が切れていたこともあって、香也は無理をせずに、ゆっくりと、動き続ける。
 ゆっくりと中を往復されることで……刺激は与えられるものの、でも満足するまでには程遠い……という状態に長くおかれることになった楓は、いやいやをするように首を左右に振った。こうして、ゆうっくりとうごかれると……じれったさを感じるし、また、早く動いている時には気にする余裕もない、香也自身の形状や大きさを意識してしまって、頬が赤くなってしまう。
 激しく動いたり動かされたりすると、あまり意識する余裕もないのだが……こうしてゆっくりと動かされ、思考に余裕がでてきてみると……自分たちは、ひどく卑猥なことをしているのだ……と、改めて、思ってしまう……。

 そんな楓の思考を裏付けるように、孫子が横合いから交合している二人に抱きいきて、動いている香也のすがりつくようにして、体を擦り付け、香也の耳に舌をいれる。いつの間にか孫子は、着ていたゴシックロリータスタイルのドレスを脱いで、全裸になっていた。香也の耳の穴に舌の先をいれていた孫子は、その後耳たぶを噛んだり、香也の首筋に口唇を這わせたりしている。
 香也のほうは、一見、そうした孫子の愛撫に影響されることがなく、ストイックに腰を動かしているようにみえたが……ストロークの振幅が、次第に大きくなっていった。
 楓の中を、香也がゆっくりと後退していく。抜けるか抜けないか、といった境目、楓の入り口にまで香也の亀頭がさがる。
 そこで、楓をじらすかのように、数秒停止し……今度は、不意に、ずん、と、乱暴に、楓の、奥の奥にまで、突き入れられる。
 いきなり、最深部まで香也に侵入される衝撃に、楓は思わず、
「……あうぅっ!」
 という声をあげている。
 なんどもそうして単調に最深部まで犯されるうちに、楓は、意識が朦朧として来る。
 香也が往復している部分しか、意識できなくなる。
 意識が朦朧とした状態のまま、楓は、下から香也にしがみついている。楓の四肢を背中や腰に巻き付けながら、香也は、楓への挿出を繰り返している。
 楓は、ぼんやりとした意識の中で「……誰かが、うるさく喚いているなぁ……」と思った。その声にどうにも聞き覚えがある、と、しばらくその声をよく聞いてみると……それは、楓は自身の嬌声だった。自分でも気づかないうちに、楓は、香也にしがみつきながら、はしたない声を張り上げていた。
 単調な挿出を繰り返していた香也の背中が、楓の腕の中でぶるぶると震えている。香也の終わりが近いことを察知した楓は、目をつぶったまま、香也にしがみつく力をさらに強くした。
 楓は、今までに、香也を自分の中で受け止めたことがない。今度こそは、最後まで、香也を離すつもりは、ない。
 香也のほうも、孫子のクスリによって通常の判断力が失われ、楓の肉を味わうことに夢中になっているで、今までのように楓から離れようとはしない。
『……あの女は……』
 香也は、たった今、楓の前の前で孫子を抱いた。しかも、孫子の中にそのまま射精までしているのを、楓は確認している。
 ちらり、と、香也のことしか考えられなくなっている筈の楓の脳裏に、孫子の顔が浮かんだ瞬間……楓の中心が熱くはじけた。楓は、香也が楓の奥底に長々と射精したことを、感じる。
 楓は、一層の力を込めて香也にしがみつきながら、思った。
『……香也様の……熱い……』
 ドグドグと、楓の中の香也が脈打ち、震えている。

[つづき]
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