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今は亡き友の妻 (7)

今は亡き友の妻 (7)

 たかだかスカートをまくり上げ、足を舐め回されたくらいで、響子はすでにぐったりとしている。
「……あの人は、良樹さんは、こんなこと……」
 たしかに、良樹のヤツはたしかにあまりアブノーマルな性向はないだろうし、正統的な、面白みのない性行為しかしなさそうだ。そこでふと気になり、
「響子さん。良樹以外の男とやったこと、ある?」
 と、尋ねてみる。
「そんなこと!」
 憤然として、半身を起こそうとした響子を、おれは手で制した。
「わかったわかった」
 どうやら、本当に良樹以外の男は経験していないらしい。文字通り、本物の「箱入り」であったわけだ。ひょっとしたら、婚前交渉をタブー視するような教育さえを受けたのかも知れない。今の日本にもこんな女を存続させる環境が生き残っていようとは、思いも知らなかった。
「それじゃあ、驚かせたり怒らせたりしたお礼に、と、……」
 おれは、破れたストッキングがかろうじてまとわりついているだけの響子の足の裏を、丹念に親指で押しはじめる。いかにも素人じみたマッサージだが、足の裏はツボが密集している場所なので、適当に様々な場所を片っ端から力を込めて押していくだけで、されているほうは結構気持ちよくなり、リラックスしていく。現に響子も、初めのうちは緊張してなにをするのか、と、おれのほうを伺っていたが、五分もしないうちにすっかり寛いで警戒心を解き、足下のおれの視線から自分の股間を守るのも忘れ、捲れ上がったスカートにも構わず、軽く足を開いて、下着も見えるままにしている。
 ……いや、おれ自身は、結構汗まみれになったんですけど……。
 響子の警戒心が薄れてくるのを見計らって、おれは、マッサージする場所を徐々に上に移していき、足が終わればふくらはぎ、ふくらはぎが終われば膝、股、と丹念にもみほぐしていく。揉む箇所が上に行くに従い、そのままの姿勢では揉みにくい場所があったので、響子の身体をソファの上に俯けに横たる。その頃には響子も、おれが姿勢を変えようとしても協力的になっており、唯々諾々と従うようになっており、おれは俯けにした響子の太股、尻、腰、などの肉を、時間をかけてほぐしていく。響子は時折、ほう、ほう、と、気持ちよさそうなため息をついていいたが、それは勿論性的な興奮によるものではなく、単純に、自分の身体の血行が良くなることを心地よく感じているだけだろ。
 今の時点では、それでいい。
「はい。そろそろ服が邪魔なんで、とっっぱらちゃいましょーねー」
「え? あ! だめ!」
 響子の制止も聞かず、おれは、すっかり油断していた響子のブラウスを、幾つかのボタンが弾けるのにも構わず脇の下まで力任せに引き上げ、剥き出しになった背中を探り、ブラのホックを、ペチン、と外す。響子は俯けになったままの姿勢で、くわえて、足の上におれがのっかている状態なので、まともな抵抗ができない。
 それでもじたばたともがこうとする響子の背中に手をつき、ぐい、と体重をかけて押さえつけ、おれは、響子の腰の回りにまとわりついていたスカートのジッパーをもう一方の手で探り、ジジジジジ、と、それを引き下げ、その邪魔な布きれも取っ払う。これで、響子は半裸になった背中を俯けにしたまま、おれに上にのっかかれ、身動きの取れない状態になったわけで、……うーん……警戒する割には、容易にこちらのいうことを信用しすぎ。これも、育ちがいいってことなのか?
 おれは身体の向きを変えて響子の細い腰にまたがる。身体を向きを変え……つまり、おれの股間のすぐ先に、破れたストッキングと下着に包まれたヒップがあり、その先にむっちりとした太股と形の良いおみ足がにょっきりと真っ白い地肌を露わにして伸びている。
 おれはこれから眼下にあるそいつらを、「とても気持ちよく」させてやつるもりだ。泣こうが喚こうが許しを乞うが、とことん、「とても気持ちよく」させてやるんだもんね。

 おれは、冨美子が撮影中のビデオに向けてVサインを作ると、いよいよ本格的に作業を開始した。


[つづき]
目次







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