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今は亡き友の妻 (8)

今は亡き友の妻 (8)

 おれは、自分の股の直前にある薄布に包まれている双丘を、両手の掌を使ってゆっくりと撫でさすり、しばし感触を楽しんでから、「カメラさん」、と、富美子に声をかけた。
「そのビデオ、そこのテレビに繋いで、画面がみれるようにしてくれ」
「はいはい」
 富美子は、相変わらずなにを考えているのかは不明だったが、おれのこの指示には嬉々として従い、さほど時間もかけず、50インチ以上はある薄型液晶ハイビジョンテレビとビデオカメラをケーブルで繋ぐ。あられもない姿の響子の上に馬乗りになっているおれ自身の姿が、大写しになると、おれと富美子は「おー」とか、声を揃えて歓声をあげ、
「大画面だと、やっぱきれいねー」
「なんか、本当にハメ撮りっぽくなってきた」
 などといいあった。
「はい。カメラさん、寄って寄って」
 おれは富美子を手招きし、薄っぺらい布きれでかろうじて覆われているだけの響子の臀部を示す。その部分が大画面液晶テレビに大写しになったのを確認してから、響子のお尻の割れ目の部分に、つつつ、と指を走らせた。
 びくん、と、響子の背中が震えた。
「響子さーん」
 おれは訊ねた。
「もう感じてますか? まだですか?」
「か、感じてなんか、いません。こ、こんな恥ずかしいことされて……」
「はいはい。そうですね。まだ全然濡れていませんね、ここも。触ってみれば、よくわかります」
 と、いいつつ、指をさらに下の、布越しにでも茂みの感触を感じることができる部分にもっていく。おれの言葉の通り、そこは、全然濡れても湿ってもいあなかった。
「響子さんは、見かけによらず陰毛が濃いんですね」
 下着越しに、陰毛の感触を確かめるように、じょりじょりと指を動かす。背後を振り返って確認すると、響子は、屈辱に顔を真っ赤にして押し黙っていた。
「響子さんは、自分のここをまじまじとみたことはありますか?」
 かまわず、おれはさらに侮蔑的な質問を重ねた。
「……な、ないです!」
 叫ぶように、響子が答える。
「それでは、今日はいい機会ですね。これから響子さんあそこが、そこのテレビにどアップで写ります。録画もされているから、あとでじっくり観ることでますよー」
 おれがそういうと、響子はさすがにたまりかねたのか、「やめてやめて」と喚きながら、身体を激しく揺り動かして自分の上に乗っているおれをどかそうと試みる。
 体重差からいっても無駄な努力なのだが、響子に自分の立場をわきまえさせるために、おれは、自分がしていたネクタイをはずす。
 響子の両手を背中に回したままで、ネクタイで手首をきつく縛った。
「はい。これでいくら暴れてもいいですよー」
 おれは響子の両脇に後ろから手を入れて、一旦身体を起こし、まず自分がどっかとソファーに座ってから、その上に半裸になった響子の体を乗せる。
 テレビには、おれの膝のに上に座った恰好の、半裸の響子の全身が映し出されている。
 度重なる抵抗のために髪は乱れ、ブラウスは胸まではだけ、ブラはかろうじてまとわりついているものの、下半身は破れたストッキングと下着のみ、という姿で、テレビのなかの響子は、この女らしくもない反抗的な目つきなをして、キッと強い視線でこちらを睨みつけている。
「こ、こんなことして……」
「こんなことしてください、と、冨美子を通じておれに頼んだのは、ほかならぬ響子さんのほうでしょう?」
 にやにや笑いを浮かべながら、おれはいった。
「それとも、自分が体をさしだせば、誰でも、おれでも、にやさがってはいつくばって感謝するとでも思ったんですか?」
 そういうと、響子は急に何かに気づいたような表情になり、少し狼狽した世様子をみせた。この辺の素直さや感情の動きのわかりやすさは、はやり育ちの良さに寄るところが大きいと思う。
「はい。響子さんは、とてもきれいな体をしていますね。とてもきれいだから。もっときちんと写して、記念に残しておきましょう。邪魔なもんは取っちゃいましょうねぇ」
 おれがさらに言葉を続けると、やはり抵抗しようと藻掻くわけで、でも。後ろ手に縛られた状態で、くわえて、おれに膝の上という不安定な場所に座らせられているおかげで、多少暴れても大した影響はない。
 おれは、なんなくかろうじて響子の上半身に残っていたブラをはぎ取り、ブラウスのボタンもはずし、ほぼ完全にはだけさせることに成功した。響子はあいかわらず後ろ手に縛られたままだったので、ボタンをすべてとられたブラウスは縛られたままの腕のほうに落ち、完全に脱げたわけではない。
 が、響子の上半身のほとんどの部分は、露出した形になる。
 年齢のわりには重力に抗して、つん、と上を向いている色の薄い乳首をみて、富美子が思わず、という感じで「きれい!」と声を上げた。

 おれも、まったく同感だった。


[つづき]
目次





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