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今は亡き友の妻 (11)

今は亡き友の妻 (11)

「……ん……すごい。
 響子ちゃん……どんどん溢れてくる……」
 響子の股間に顔の下半分を埋めながら、富美子は、不明瞭な発音でいった。
「い、いやぁ。いやぁ。いやぁ」
 響子は、おれと富美子に同時に責められながら、急速に上り詰めているようだった。全身をガクガク震わせながらセミロングの髪を振り乱して首を激しく左右に振っている。おれは、片手で予測のつかない動きをする響子の体を支え、もう一方の手の指で響子の内側の襞を掻き分けている。おれの中指が、内壁の上の部分の窪みに触れたとたん、響子の体がひときわ大きく、びくん、と、跳ね上がった。
「ここか? 響子ちゃん、ここなのか?」
 いいながらおれは、響子を一番反応させた箇所を執拗に責めはじめた。
 響子は口の端から涎がとどめなく流れているのにも気づいた様子はなく、「あ。あ。あ。あ」と、虚ろな目をして、それからまたびくんと体を跳ね上げてから、自分の秘処に舌を這わせている富美子の頭を両足でしっかりと抱え込み、背を反らして、しばらく硬直する。
「……っちゃった? かな?」
 ぽつり、と、富美子がいった。
 富美子の頭を太股でしっかり挟み、おれの頭を脇に抱えたまま背をピンと反らせて硬直しているため、響子の体はソファの上空で、棒を呑んだように不自然に固まっている。
 そんな無理な姿勢がいつまでもいつまでも持続するわけもなく、一分もしないうちに響子の体から力が抜け、どさり、と、ソファの上に響子の体が投げ出された。響子に、頭をがっちりと捕まったままだったので、おれも、半ば響子の下敷き、半ば添い寝するような形で、響子とともにソファの上に横になる。おれの目線からは、ちょう横から響子の身体をみる形になり、大きく上下する胸郭が、よく確認できた。横になっても平たくならない形のいい乳房はすっかり汗に濡れて、てらてらと光っている。
 その、目前にある濡れた素肌に、ぺろん、と舌を這わせると、響子は「うはぁ」と声を上げた。そういう反応を可愛いと思い、もっと観たかったので、おれは響子の胸を鷲掴みにし、わざと盛大にぴちゃぴちゃと音をたてて、響子の乳首を舐めはじめる。
「あー。わたしもやるー」
 おれの行為を観ていた富美子は、一見無邪気そうな声をあげ、響子のもう一方の乳首に吸い付いた。
 最初のうちは消え入りそうな弱々しい声で「……だめ……もう、だめなの……いやぁ……」と力無く呟いていた響子も、おれたち夫婦が両方の乳房にとりついて盛大にしゃぶりはじめると、すぐに大きく声をあげはじめ、「だめぇ! 本当に! これ以上! はぁ! はぁ! はぁ! いやぁ!」と喚きはじめる。
 しかし富美子は、
「響子ちゃんのおっぱいおいしー」
 と、響子の乳房を弄ぶことをやめない。おれもそれに習う。
 ときおり冨美子が、隣で同じように響子の乳房にとりついているおれの首を強引に自分のほうに向け、ねっとりとキスをしたり、おれの股間に指を這わせて、おれの硬直を指で確認したりするが、基本的には富美子自身がこの場ではおれの相手をするつもりはないらしく、冨美子の注意と興味ははもっぱら響子のほうに向いているようだった。
「響子ちゃん」
 響子が再び十分に高まりはじめたのを確認してから、富美子は、響子の体から少し距離を開けて、いった。自分だけではなく、おれの体も響子から引き離し、響子は、ちょうど暖まってきたところで、態のいい「お預け」をくらった形になる。
「そろそろ、これ、欲しくらなない?」
 そういって富美子はおれの腰を後ろから押し、服越しにでも十分に確認できる状態になっているおれ剛直を、響子の目前につきだした。響子の首のあたりに、おれがまたがっている恰好だ。

 そのとき、半眼になって霞がかかっているような響子の瞳に一瞬強い光が現れ、響子の喉が固唾をのむ形に動くのを、おれは見逃さなかった。


[つづく]
目次







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