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今は亡き友の妻 (12)

今は亡き友の妻 (12)

「結構大きいでしょ。どう? 良樹のと比べて?」
 富美子はいった。良樹の名前がでると、響子は一瞬冷静になったのか、少し真剣になった顔をした。
「こいつ、スロースターターだけど、一度勢いがつくと持続力結構凄いし。試してみない」
 ──いや、一回貸すだけで、あげないけどね、これ。
 と、おれの肩を叩いてつけ加え、富美子はチロリと舌をだした。
 ……このようなとき、おれは夫としてどのように反応すれば良いのか?
「響子ちゃんのここは、すっかり欲しがっているようですけどねー」
 といいながら、富美子は、おれの背中側でくちゃくちゃと水音をたてはじめる。そちらのほうはおれの背後になるので視界に入らないが、響子が、また、「う。あ。う。う。う」と声をあげはじめている。富美子がまた、響子自身を直接刺激しはじめたのだろう。
 おれがその様子を確認するため、液晶テレビのあるほうに向き直ろうとすると、
「あ。ちょっと待ってね。その前に、……」
 と、富美子は一旦、響子から身を離す。
 おれの股下にある響子の顔は、さすがに疲労を隠せない様子だったが、顔の血色もとてもよく、今日、久々に響子の顔を見たときに感じた、どこか蔭のある感じは、確かに払拭されているようにみえる。
「はい。これからはあんたが撮って」
 富美子は、肩越しに三脚から取り外したビデオカメラを、おれに渡す。
「響子ちゃん。恥ずかしかったらなにもいわなくていいけど、欲しくなったら遠慮なく、今あなたの目の前にあるものを取り出して使ってね」
 響子は目を閉じて息を整えていたが、しばらくして、意を決したように自分から首を起こし、
「……せん、ぱい……」
 と、掠れた声で、ぽつり、と、い呟いた。
「ごめんなさい。わ、わたし、もう、我慢できない。これ、……」
 いって、おれの股間部のファスナーにとりつき、それを口で降ろしはじめる。
 おれが除くビデオカメラの中では、恍惚とした表情を浮かべた響子が、ジジジジ、と、音をたててファスナーを降ろしていく。
「これ」
 口でおれのファスナーをすっかり降ろし終えた響子は、陶然と呟いて、自分の鼻面を、開いたおれの股間部につっこむ。
「これ、この匂い……欲しかった……いろいろされているうちに、あの人としているときこと、すっかり思い出して……」
 鼻と顎と舌でおれの下着をかき分けて、おれの性器を露出させると、「あなた、ごめんなさい」といって、ぎゅっと目を瞑り、すっかり怒張しきったたおれのものを口に含む。


[つづき]
目次





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