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今は亡き友の妻 (23)

今は亡き友の妻 (23)

 ソファの上に横臥した響子の腰に手をあてて、自分自身を抜こうとすると、腰にあてたおれの手のひらの上に、響子が自分の手のひらを重ねた。
「……まだ、……抜くかないで……このままで……」
 荒い息の中から、切れ切れに、言葉を紡ぐ。
「こんなに……長い時間、……入ったままなの。。初めてなんです……」
 響子はなんともいえない複雑な泣き笑いの表情を浮かべ、「あの人、早かったんですね」と、付け加えた。
「抜くのが駄目なら、動くけど、いいかな?」
 形ばかりは疑問形を使ったが、その言葉が終わるか終わらないかのうちに、おれは動き始めている。横臥した響子の後ろから入れる形で、下になっている右足の太股の上に乗り、左の股を心持ち折り曲げて、突ききったときの密着度を多くした。
「はぅ! そんな! まだ! ああ! 大きい!」
 一突きするごとに、響子が鳴きだした。
「こんな! はぁ! 奥まで! 駄目! いやぁ!」
「いやらしいなあ、響子ちゃんは」
 わざと平静な声を装って、おれはいった。
「イヤだとかいいながら、後ろから突かれると、こんなに声を上げて。
 そんなに感じるのか?」
 感じるの、感じるの、駄目なの駄目なの、もう駄目! とか叫びながら、響子はまたすぐに上り詰め、がくりと全身の力を抜いた後、瘧にかかったかのようにがくがくと全身を震わせた。
「あーあ。またいっちゃったのか。。」
 おれは白目を剥いている響子の上体を起こし、繋がったままで向きを変え、いわゆる体面座位に近い形にする。
「おれはまだまだなんだから、もうちょっとつき合ってもらおうかな、っと」
 そして、だらんと力が抜けたままの響子の両腕を自分の首に巻き付け、両腕を響子の尻の下に廻し、自分の下股の力で、響子の体重を支え、「よっ」と小さなかけ声をかけて、持ち上げる。響子の中心にはいったまんまのおれ自身はまだ力を失っておらず、硬直したまま響子を貫いている。
 その体勢で、脱力した響子の体を、腕の力で少し上に持ち上げたところで、腕の力を抜く。すると、重力に引かれてがくんと響子の体が落ちる。が、すぐにまた腕に力を込め、響子の体が落下するのを遮る。響子は白目を剥いたまま全身から力を抜いていたが、急激な動きを感じると、また、
「はぅう!」
 と、鳴き始めた。
「先輩! もう、本当に駄目! 怖いの! この格好怖いの! イヤ! いやいやいや!」
「怖くても、こんなに感じているんじゃないか」
 がくんがくんがくん、と、響子の体を上下に荒々しく動かしながら、おれはいった。
「響子ちゃんの下、こんなに締め付けているし、べちょべちょに垂らしているよ」
 実際、結合部から分泌された響子の体液が大量におれの足を伝わり、滴れ落ちていく感触があった。
「いわないで!」
「こんなに垂らすぐらいいいんだろう? 感じているんだろう?」
 おれは、響子にどなるようにいった。
「良樹とやったときとどっちがいい? 良樹はこれよりももっとよかったかぁ?」
「せ、せんぱいのがいいです。初めてです。こんなのは!」
 響子も、叫んだ。
「あ。また。駄目。感じるの感じすぎるの。いや。いやいやいや。あ。あああああぁあ!」
 何度目かの絶頂を迎えた響子の体を目の前のソファの上に放り出し、おれは、歓喜の声を上げる響子の顔に自分自身の先をむけ、自分でも驚くほど大量に白濁した液を射精し、響子の全身にふりかけた。あたりに、生臭い動物臭が満ちる。
 おれの精液を全身に浴びた響子は、半眼の、焦点のあっていない視線を空中に据え、
「あなた、ごめんなさい。。」
 と、低く、呟いた。
「……わたし、あなた以外の人で、生まれて初めて、いっちゃいました……あなたとは、いけなかったのに……」
 そして突っ伏して、静かにすすり泣きはじめた。

[つづき]
目次



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Comments

昨夜久々に飲みに行ったら、

更新こんな時間になっちゃったよ。
頭いてぇ。

  • 2005/09/25(Sun) 06:21 
  • URL 
  • 浦寧子 #-
  • [edit]

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