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第六話 春、到来! 出会いと別れは、嵐の如く!!(153)
「でも、今回の試験、香也様、調子いいですよね……」
通学時に、楓が話しかけてくる。
楓は昨日も、休み時間のたびに香也の席を訪れては試験の答え合わせをしていたので、香也の成績についても自然と詳しくなっていた。
「……このままでいくと、三学期の成績も、かなりあがると思いますけど……」
「……んー……」
香也は、内心「それは、あれだけ盛大に手伝ってもらえば、いくらなんでもあがるよ」と思わないでもなかったが、例によって生返事をするだけにとどまった。
「……そうかも」
それに、客観的に見て「今までが底辺すぎた」という事実もあるので、香也は素直に喜べなかった。
「少しばかりあがったところでようやく人並み」、というが、自分の成績についての香也の評価であり、この香也自身の評価は客観的に見ても割と公正なものだったりする。
「まあ、成績があがること自体は、いいことだとは思うだけどね……」
樋口明日樹は、香也の気のない様子を目の当たりにして、複雑な心境になる。
香也自身は、そこのことを喜んでいるのだろうか……と。
学校の成績とか、そんなことは……香也にとっては、本当はあまり関心のない、些末事なんだろうなぁ……と、明日樹は思っている。いや、知っている。
香也にとっては、絵以外のことがらがすべて、「どうでもいい、些末事」なのだ。少なくとも、明日樹が知っている香也なら、そう考えているはずだ。
「……狩野君がいやがっていないんだから、とやかくいう必要もないか……」
明日樹は、誰の耳にも入らない程度の小声でつけ加えた。
香也の心境はさておき、将来的なことを考えると、学校の成績もそれなりに重要なわけで……周囲の人たちが香也の面倒を見ることも、明日樹は、一概に責める気にもなれない。
そんなわけで、「香也を取り巻く人々」に対する樋口明日樹の感情は、日々複雑なものになっていくのであった。
二日目の期末試験も、香也はかなりリラックスした状態で受けることができた。香也は自分の成績に関してあまり思い入れがないため、あがりようがないということもいえたが、それ以上に昨夜、孫子とのあれやこれやで肉体的に疲労し、ぐっすりと熟睡することができた、という点が大きい。おかげで目が冴えた状態で静まり返った教室内に座っているわけだから、答案用紙に解答を書き込むしかすることがない。香也は、絵を描くときと同じくらいに、試験に集中することができた。
そんな感じで午前中の日程をあっという間に終え、香也は帰宅の準備をする。いつもなら誰かしらが一緒に帰宅するパターンが多いのだが、この日、香也の世話を担当する楓は掃除当番なため、ひさびさに一人で帰宅することになった。もともと香也は単独行動の方がデフォルトなので、一人で帰宅することを苦にしたり寂しがったりする、ということはない。むしろ、こうして一人で帰宅するのもひさしくなかった感じで、香也はとてものびのびとした心持ちになりながら、家路についた。
帰宅し、着替えて真理の用意してくれた昼食を軽くすませてから、荒野たちのマンションへと向かう。
基本的には、昨日と同じような感覚で進行したわけだが……サオリセンパイが休憩のおりなどに、何かと「香也自身」について尋ねてきたきた点が、昨日とは違っていた。
そういえば、楓が、「サクマセンパイのサクマは、現象とか梢とかのサクマで、センパイ自身は一族ではないけどセンパイのおじいさんは生粋のサクマだ」みたいなことをいっていたっけかな……と、香也はぼんやりと考える。
そもそも香也は一族とか佐久間というのが「すごい存在だ」ということはわかっていても、どのようにすごいのか、ということに関しては、なんら具体的なイメージを持っていないので、いまいち実感がわかないのであった。
あれこれと香也のことを聞いてくるサクマセンパイの姿をみて、荒野が、なんだか呆れているような風に見えたのだが……それは、香也の気のせいだったかも知れない。
楓のいうところの「生粋のサクマ」であるところのセンパイのおじいさんも、昨日に引き続き同席していた。
とはいっても、おじいさんは孫であるセンパイよりは茅とばかり熱心に話し込んでいるようで、昨日はまだ、話しあっているだけだったのだが、今日に至ってはノートパソコン二台を二人で占有して忙しくキーを操作しながらなにやら難しくて込み入った風な話しを延々と続けている。内容が込み入っている上に専門用語らしき単語の占有率が高い二人の会話は、香也には難しすぎて聞き取れても内容がまるで理解できなかった。しきりにネットワークがどうのとか組織とかリアルタイムとかワークシェアなどの単語が飛び出し、その程度は香也にも聞き取ることができたが、二人がいったい何について熱心に話し込んでいるか、香也には皆目検討がつかなかった。第一、そっちの方に気を取られているとすぐにサオリセンパイから「はいはい。勉強の方に集中して」と注意をされる。
センパイは紅茶を片手にゆったりとくつろいでいるようにみえて、香也や荒野のことをかまなり細かく観察しているようで、二人の集中力が途切れるとすぐに柔らかい叱責の声が飛んできた。
教科書も何も見ずに、香也と荒野、一年と二年の二学年分の内容を、傾向と対策む含めてしっかりと指導している、ということのすごさについては、香也はあまり実感を持って意識していない。茅とかテンとか、頭抜けた記憶力の持ち主が身近に存在しているため、「そんなもんか」あるいは「センパイもそういう人か」程度の認識しかしていなかった。
これまでの環境が環境だけに、香也にとってその程度の異能は、「そういう人もいる」程度の感覚しかもたらさなくなっている。何しろ、まわりがまわりである。
雑談の折りに、サオリセンパイが荒野に向かって、
「荒野の周りにいると、いろいろと個性的な子たちとあえる」
といっていたのが、香也には印象的だった。
確かに、その通りだな……と、「荒野の周囲の人々」の顔を思い浮かべ、香也はサオリセンパイの言葉に深く納得したわけだが……その「個性的な子」の中に自分が含まれている、という自覚は、香也にはなかった。
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第六話 春、到来! 出会いと別れは、嵐の如く!!(152)
結局、二人が折り重なって動かなくなるまで、それからかなりの時間を必要とした。香也はぜはぜはと荒い息をついている。孫子は満足そうな微笑みを浮かべてぐったりとしている。
二人とも、汗まみれだった。
やがて孫子が疲れはてて動けない香也の股間に手を伸ばして、ついたままだった避妊具をはずす。器用にその根本を縛ると、ティッュにくるんで自分の掌に乗せて、重みをはかるように揺すりながら、
「こんなに……たくさん……。
二回目でしたのに……」
とかいって、何とも満足そうな、凄みを感じさせる笑みを浮かべた。そうした孫子の笑みを向けられた香也は、なんとも複雑な心境になる。
香也が何か返事をする以前に、孫子はてきぱきとした動きで脱ぎ散らかした衣服を集めて身繕いをし、ティッシュをとって香也の陽物を丁寧に拭きはじめた。孫子の手で拭われている香也のソレは、半ば力を失ってだらんとしていたが、孫子が触っているうちに、少しづつ力を取り戻してくる。
「……あら……また……」
孫子は、くすくすと笑った。
「香也様は……まだ……足りないのですか?」
香也はぶんぶんと首を横に振る。
その香也の首に腕を回し、また孫子が抱きついてきた。
「わたくしは……まだまだ、足りない気分なのですけど……」
孫子はそういって香也の片手を掴み、自分のスカートの中に導く。
「……ほら……まだこんなに……濡れてきていて……。
んんっ!」
孫子は、濡れてしまっためだろう。スカートの中に下着を身につけていなかった。
「最近では……はたしない話しですけど……香也様のことを考えるだけでこんなになってしまって……」
孫子に導かれた香也の指が、孫子の陰毛をかき分けて秘処を撫でていく。湿っている……を通り越して、孫子のそこから水分がじっくりと滲みだしていく様子が、香也の指に伝わってくる。
孫子はすぐに我慢ができなくなったのか、香也に覆い被さってきて、香也の口唇を求めてきた。
孫子は舌で香也の口の中を蹂躙しながら、香也の指で自分の敏感な部分を刺激し、かなり性急に再度昇り詰めていく。
一度絶頂した直後だったので、いっそう敏感になっていたのかもしれないが……孫子は、五分もしないうちに全員をビクビクと震わせて、そのまま香也の上に体を投げ出した。
「……お風呂に入ったのに……また、汗……かいちゃいました……」
しばらくぐったりとした後、香也に密着したままの孫子は、香也の耳元で囁く。
「わたくし……香也様のおそばにいると……どんどん、淫らな子になっちゃいます……」
そういってから孫子は、香也の身体から離れて立ち上がる。
「……今夜はもう、これ下がりますわ。
なんだか……香也様と二人きりでいると、欲望に際限がなくなってきて……怖い、ですし……」
「……ちょ、ちょっと……」
みょうにすっきりとした顔をして、部屋から出ようとする孫子を、香也は呼び止めた。
「あ、あれも……持ち帰って……」
香也は、畳の上に丸まっている孫子の下着を指さす。
「……香也様は……ああいうのがお嫌いですか?
一般的に、男性は……そういうフェチェッシュなこだわりがあると聞きましたけど……。
人によっては、ああいうもののために軽犯罪まで犯すといいますしに……」
ようするに、香也が孫子の下着を使ってよからぬ楽しみに耽る……ために、故意に置いていったらしい。
「……んー……」
香也は、どうやら男性の性欲というものにたいして根本的な誤解があるらしい孫子に対して、慎重に言葉を選ぶ。
「そういうのが好きな人もいるかもしれないけど……ぼくは、そうじゃないから……。
ついでに、これも……持ち帰ってくれると、うれしい……」
そういってごそごそと上着のポケットを探った香也は、夕方拾って、そのままポケットの中につっこんでいた、丸まった布切れを、孫子に手渡す。
正直……こんなものを渡されても、扱いに困るのだった。
「……そう……ですか……」
なぜか、いかにも残念そうな表情をした孫子が、しぶしに、といった感じで香也から自分の下着を受け取る。
香也から布切れを受け取る際、孫子は香也の耳元に口を寄せて、
「……欲しくなったら、いつでもお声をかけてくださいね……」
と囁くのを忘れなかった。
「……ふう……」
孫子が部屋を出たのを確認してから、香也はのろのろと立ち上がり、下着とスウェットの下を身につけはじめる。完全に、孫子のペースにはめられていたな……と思い、それから……別に、今にはじまったことではないか……と、思い直す。
相手が孫子でなくとも、いつも香也は、振り回される側だった……ような、気がした。
なんというか……このまま流されるまま、ではいけない……というか……もう少し、主体性と自分の意志を持っていかなくては、いけないような気もする……。
このまま、ずるずると今の状態を続けていたら……自分の身体が保たないのではないか……と、香也は思った。
それから香也は、あることに気づいて愕然とする。
今週の期末試験が終わったら……また終業式は残っているものの、学校は試験休みと春休み、という長期休暇に入る。その間、香也の身体と時間は、今まで以上に空くわけで……。
その間、同居している少女たちに今までと同じように構われていたら……まず間違いなく、香也の身は保たない。
……何らかの口実を作って、家から出る時間を多くするしかないかな……と、香也は思った。
翌朝、昨夜はあれほどご機嫌になって別れた孫子が、目に見えて不機嫌そうにしていた。それはもう、誰の目にもはっきりとわかるほどで、三人娘などは朝食のときから、少し警戒をしている。
……いったい、どうしてだろう……と、香也は不思議に思ったものだったが、孫子の視線が頻繁に……隣に座っている自分を通り越して楓に突き刺さっていることに気づき、「ああ。そういうことか」と納得する。
今日の「香也のお世話当番」は、楓だった。
一昨日、日曜日の件もあり、孫子は楓を最大の障害と見なしているようで……でも、楓の方はというと、孫子が楓を気にするほどには、孫子の存在を気にかけているようには、見えない。
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第六話 春、到来! 出会いと別れは、嵐の如く!!(151)
「……ちょ、ちょっと……」
そのまま腰を落とそうとする孫子を、香也が慌てて制止する。真理にいいつけられた事に関しては、香也はできる限り守ろうとする。
「ご……ゴム、着けないと……」
孫子は黙って自分のポケットから正方形のパッケージを取り出して、封を切る。
「備えあれば憂いなし、ですわ……」
孫子はそういって、開封した避妊具を香也の先端に押し当て、そのまま被せた。
「……ふっ……」
孫子が避妊具をかぶった香也の先端を自分の入り口にあて、香也のモノを掴んで前後に振って、くちゅくちゅと浅い部分をかき回す。
「この……香也様の硬いのが……これから、わたくしの中に……」
てっきりそのまま孫子が腰を落とすもの……と思いこんでいた香也は、予想外の刺激にうっ、と声を漏らす。
「香也様……このまま……香也様のをいただいても……よろしいですか?」
媚びるような、懇願するような口調で……孫子は、香也に許可を求めた。孫子自身の欲求が滲みでているような口調、だった。どうやら香也をじらしているつもりではなく、言葉の通りに、これ以上のことをするのには、香也の許可が必要だ……と、思っているようだった。
香也は無言のまま上半身を起し、自分の上に跨っていた孫子の体を、両腕で抱きしめた。
孫子は、予想外の香也の挙動に「……んあっ!」と小さな悲鳴を上げたが、荒々しい動きで香也が孫子の口唇を奪うと、口を開いて積極的に応じた。
香也と孫子は、しばらくその体勢のまま、お互いの舌を求めあっていたが、香也の上に跨って中腰になっている孫子の姿勢は安定せず、孫子の上体がぐらぐらとよろめいてくる。
そうと察した香也が孫子の体に巻き付けた腕に力を込め、孫子の体を持ち上げる。スレンダーで背もさして高いわけではない孫子の体は思いの外軽く、非力な香也の力でも浮かせることが可能だった。
孫子の体を持ち上げた香也は、そのまま孫子を畳の上に放り出し、その上に覆い被さった。
「……やっ……。
あっ。あっ……」
香也の、予想外に乱暴な一連の動作に、孫子は一瞬、恐怖の表情を浮かべたのだが……自分に覆い被さってきた香也が、孫子の首筋あたりに口唇を這わせながら、乱雑で性急な手つきで孫子の服を脱がせはじめると、鼻にかかった声をあげはじめ、さりげなく体を動かして香也の動きを助けたりしはじめた。
すぐに孫子は香也の手によって服を剥かれ、ブラとスカート、それに局部を濡らしたショーツだけ、という姿になる。半裸の孫子の上に下半身丸だしになった香也が覆い被さり、孫子の入り口に硬直したモノの先端を押し当てる。横臥した孫子の上に香也が重なっている、という体勢のまま、香也は一気に体重をかけて自分の分身を孫子の中に沈めた。
「……んっ!
あぁっ……」
思わず、といった感じで、孫子の喉から声が漏れる。
ああ……こんなに、乱暴に……香也様に犯されている……と、興奮して稼働効率が半減している脳髄で、孫子はぼんやりと思う。
香也が深く打ちつけるたびに、孫子は荒い息を吐いて、思考能力を低減させていった。
ずん、ずん、ずん……と、技術もなにもない香也が、単調な動きで一気に孫子の深いところまで抜き差しをする……たびに、孫子の一番深い部分が痺れ、理性が麻痺していく。
特に香也の先端が孫子の最深部まで届くとき、孫子は全身を震わせて、「……あぅっ! あぅっ! あぅっ!」と小さく声を上げてしまうのが常だった。
これ……これなの……。
……これが欲しかったの……。
香也に責められ、息絶え絶えになりながら、孫子はぼんやりと霞がかかった頭で確認した。
組みしかれ、無理矢理侵入される感覚……が、孫子の理性を痺れさせる。思えば、香也とのはじめてのときも、こんな感じで乱暴に扱われ……その、乱暴にされたという事実に、孫子は感じてしまったのだった。
こうして……体重をかけられ、下にされて、乱暴に自分の中に侵入されると数倍感じる……という性癖が、あるらしい……と、孫子の冷静な部分が分析しているのだが、ただでさえ気位の高い孫子は、普段なら、そんな屈辱的な性癖が自分のうちにあることを、認めなていない。
だが……こうして、乱暴に犯されることで、普通のときの何倍も高ぶっている……ということを自覚してしまうと……孫子は、自分に対して申し開きができなくなるのだった。
香也ともみ合っているうちに、いつのまにか孫子は、うつむけになって尻だけを高々とかかげ、香也に後ろから挿送されていた。
犬や獣のような、屈辱的な体位だったが、孫子は自分の口から歓喜のあえぎが漏れていることも自覚している。香也の動きは相変わらず乱暴で単調で、孫子を喜ばせるため……というよりは、やはり自分の快楽を得るためのに動いている……のは、明白なようだった。
……わたくし……香也様の……慰みものになっている……と、孫子は、ぼんやりと思考する。
もともと、香也とこうなるようにしむけ、誘惑したのは孫子の方だった。ごく自然に寄り添っている楓と香也の姿を見て、焦りを感じていたのは、事実だったが……。
それなら……他にも、やりようがあったのではないのか……と、内側からとどめなく沸き上がってくる悦楽に翻弄されながら、孫子は考えている。
プレハブとか風呂場とかで、中途半端に誘っては最後の一線を越えさせない……とようにしむけたのは……香也がこうして、暴発するまで、欲望の内圧を高めるための計算だったのではないのか……。
あうぅっ! あうぅっ! あうぅっ!
と、掠れた、獣じみた声がどこからか聞こえてきていた。
よくよく聞いてみると、それは、孫子自身の喘ぎだった。普段の孫子の声とはまるで違う、動物じみた吼え声だった。
はしたない……を、通りこして……自分の中の獣が、表面に出てしまっている……と、孫子は思った。
現在の犬じみた体位と相まって……なんだ……わたくし……いつもは澄ましているくせに……単なる雌犬じゃないの……という内心の声が、聞こえたような気がした。
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第六話 春、到来! 出会いと別れは、嵐の如く!!(150)
「……んんっ……。
はぁ。はぁ。はぁ……」
香也の上に覆い被さった孫子が、香也の指を自分の秘処に押し当て、擦りつけている。
『……うわぁ……』
香也は口にこそださなかったが、内心で驚きの声をあげていた。
『ここ……どんどん……奥から……濡れてくる……』
香也の指を使用して、孫子が自慰をしているような状態だった。
「……ごめんなさい……。
んはぁっ! ごめんなさい……」
孫子は小声で、譫言のように繰り返していた。
香也をないがしろにして自分だけの悦楽にふけっているいる……という自覚はあるのだが……。
「……指が……んんっ。
き、気持ちよくて……と、止まらなくて……はぁ。はぁ。はぁ……。
い、いけない……こ、こんなはしたないの……。
んっ! んんっ!
あっ! あっ! ああっ!」
途中からぱくりと開いた孫子自身の襞の中に、香也の指が半ば埋もれているような状態で、香也に許しを乞いながら、孫子は激しく香也の指を動かし続け……ついには、ひときは大きな声をだす。
そしていきなりぐったりと全身の力を抜き、香也の上に倒れ込んだ。
『……いっちゃった……かな?』
途中から放置された形になった香也は、他人事のようにそんな感想を持つ。
孫子の体も息も、熱い。
これだけの至近距離で孫子の狂態を見せつけられ、感じるところがない……といえば、それは嘘になるわけだが……孫子が没入してしまった分、香也が冷静になってしまった……ということは、あった。
『……女の人って……』
その気になっていると、あそこからこんなに水分がでてくるのか……と、香也は冷静に観察している。孫子のソコから溢れてきた液体は、香也の手指とスェット、下着まで
を濡らしている。孫子自身は、途中からスカートを腰までまくりあげていたので、濡れたのは下着くらいのものだった。
その孫子は、火照った体を完全に香也に預け、満ち足りた表情を浮かべていた。
「……こんな……」
しばらくして、孫子は香也からは自分の顔が見えないように首を巡らし、蚊の鳴くような小声でつぶやきはじめた。
「……こんな淫らな子は……お嫌いですか?
わたくし……途中から、が、我慢できなくなって……止まらなく……」
孫子の耳が、真っ赤だった。
「……んー……」
香也は、ゆっくりとした口調でいう。
「別に、嫌い……ということは、ないけど……ぜんぜん……」
おいてけぼりになった感はあるものの、それで孫子を嫌う……という発想は、香也にはない。もちろん、快楽に耽る孫子の姿は「……えっちだ」とは思ったが、そんなことを孫子本人にいえるはずもない。それに劣情を催した、ということでいうのなら、香也に孫子を責める資格はない。孫子は片手で軽く握っていただけで強い刺激は与えられていないのだが、香也の分身は今までずっと継続して硬度を保っている。
「……たとえそうであってもっ!」
不意に「がばっ!」と顔をあげて、孫子が顔を真っ赤にして香也に迫る。
「……香也様にご奉仕するといいながら、香也様を差し置いて一人だけで、み、淫らなことに耽っていたことは、許されることではありません! ええ、そうですとも! 例えプレハブのときからずっと股間がむずむずしていても、お風呂場で香也様に愛玩されたとき指よりももっと太いものでもっと乱暴に思う様犯されたいと思っていても、そんなことは香也様をないがしろにしていい理由にはなりません!」
なんだかわけがわからないけど、妙に高いテンションで孫子はいっきにまくしたてる。
……半分くらいは、恥態を見られた照れ隠し……なのかな? と、孫子の取り乱しようをみた香也は思ったが、それにしてはもっと恥ずかしい内容を自分自身で告白しているような気もする。
もう少しして頭が冷えてから、孫子は自分の言動を冷静な目で思い返して一人ひそかにのたうちあわるのではないか……と、思わないでもなかった。
孫子は、普段の澄ました様子とこうして変なテンションになっているときの言動とが、あまりにも格差がありすぎるような気もする。
「香也様も! こんなに熱く硬く脈打って……」
孫子が、それまで片手で軽く握っていただけの香也のモノを上下にしごきはじめる。
「その……殿方がひとりで慰めるときは……こう、なさるのしょう?」
確かに孫子は、いろいろと予習してきたようだった。
最初のうちはおそるおそる、といった感じで、ゆっくりと香也のモノをしごいていた。が、すぐに慣れたのか、孫子の手の動きは、いくらもしないうちに早くなっていく。
「……ちょっ……」
香也と孫子とでは運動性能が違うとこ事なのだろうか……かなり、はやい。孫子はそっと、軽く握っているだけなので、孫子の動きが早くなっても、あまり痛いとは思わなかった。実際に女性の中に入っているときや自分自身でするときとはまた微妙に違う刺激を得て、香也はすぐに情けない声を出す。
「ちょと……そんなにされたら、すぐに……」
「そう……ですわね」
孫子は少し惜しむような表情をしながら、香也のモノから手を離した。
「ここまで来てすぐ終わってしまうのは……少し……。
いや、かなり……惜しいですわね……」
一瞬、孫子は本当に惜しそうな顔をしたが、すぐに表情を切り替え、香也のスェットの下と下着を、一気に引き下ろして下半身をむき出しにし、その上にまたがる。
「は、はしたないことですけど……」
香也の上に乗った孫子は、とろんとした目つきで香也を見下ろす。
「わたくし……香也様のこれが……。
夕方のプレハブのときから……いいえ。
もっと前から……。
ずっと、ずっと……欲しかったんですのよ……」
潤んだ目つきで香也を見下ろしながら、孫子は腰を前後に動かし、自分の下着の濡れた部分を、硬直した香也のモノへと擦りつけはじめる。
「……んっはぁ……。
香也様の、硬いのが……わたくしの……に……当たって……」
いったん、腰を動かしはじめたものの、孫子はすぐに動きを止めた。
「……これ……気持ちよすぎます……。
……このままでは……すぐに……」
動きを止めた孫子は、香也の上にまたがった状態で自分の下着を横にずらし、硬直した香也のモノの先端を、自分の入り口に導いた。
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第六話 春、到来! 出会いと別れは、嵐の如く!!(149)
「香也様も、わ、わたくしも……がんばっていますよね! 最近!」
孫子が前のめりになって、香也に顔を近づけて力説する。香也の手を握ったまま、ぶんぶんと振り回したりして……。
「……ん……」
香也は、うなった。
『なんで、才賀さんは……』
普段は冷静すぎるくらいに冷静なのに、こういうときだけテンションが高くなるのだろう……と、香也はどこか他人事のように、思っていた。
「が、がんばって……いる?」
語尾が疑問系に跳ね上がってしまったのは、起業、学業、香也の面倒……と、平行しながらどれも手抜きがない孫子については異論の挟みようがないのだが、こと、自分のことに関していえば、あまり現実感がわかないからだった。香也は最近の自分についても、「なんか、みんなに引きずられてやっている」程度にしか考えておらず、「自分が」がんばっている、という実感を少しも持てずにいた。
「がんばっていますっ!」
孫子がさらに前のめりになってきて、香也はさらに背をそらす。
「香也様も、がんばっていますっ!」
ここぞとばかりに力説する孫子。
それはいいのだが、香也の方に体を倒しすぎた結果、ついに香也の方に倒れ込んでしまう。
「……きゃっ!」
と短い悲鳴をあげながらも孫子は、とっさに香也をかばい、香也の体に腕を回して、脇にどける。これで少なくとも、香也を下にして倒れ込む……という自体は避けることになる。
どさ、っと二人は並んで畳の上に倒れ込む。
香也の体に孫子が抱きついている格好、になっていた。
「……んー……」
密着している孫子の体の感触は、できるだけ意識しないようにしながら、香也はいった。
「ありがと」
香也にも、孫子を下敷きにしかけた……ということ、それに、孫子がとっさに動いてそれを回避したことには、気づいている。
倒れ方が、不自然だった。
だとすれば……香也の上に身を投げだし、体重をかけることをよしとしなかった孫子が、無理に体勢を変えたに決まっている。それくらいは、香也にもすぐさま理解することができた。
「わたくしのせいで倒れたのですから……」
孫子は、香也の胸に顔をつけた。
「……香也様が、お礼をいうことはないのに……。
香也様は、いつもそうです。
ご自分のことには無頓着なくせに、わたくしたちの心配ばかり……」
「……んー……」
香也は、天井に視線を固定する。
「……そんなこと、ないと思うけど……」
香也は、孫子が自分のことを過大評価している……と思っている。孫子だけに限ったことではなく、楓や荒野にもいえることだったが……。
「香也様が、そんなに無防備だから……」
孫子は、寝そべっている香也の上に乗る。
「……わたくしたちも、やり甲斐があるのですけど……」
さきほどの、「香也の護衛」うんぬんの続き、らしかった。
孫子は、そのまま、寝そべった香也と向かい合うような形で、香也の上に乗る。
「……んー……」
香也は、返答にこまる。
「心配するな」、ともいえないし、かといって「任せる!」、ともいえやしない。
「……香也様は、どうか……そのままで……」
孫子は微笑みながら、香也の髪を自分の指で梳いた。
「わたくしたちは、好きでやっているだけですから……」
香也は、孫子の体重をいきなり意識した。顔が至近距離にきているのは、まあいいとしても……スレンダーな孫子が自分の上で寝そべっていても、香也はあまり負担には感じない。孫子は、軽い。それよりも、気になるのは……。
『……いい、匂いが……』
二人とも、風呂から上がったばかりであり、これだけ至近距離に密着しているとなると……香也の鼻腔に、孫子の香りが入ってくるのは、避けようもない。
「……あっ……」
孫子は小さく声をあげ、続いて、意味ありげな笑みを浮かべて香也の顔を覗きこむ。より正確に記すのなら、孫子のほほえみが共犯者のものに変化した。
「香也様の……硬くなっていますわ……」
孫子は香也の首に腕を回し、ぐいぐいと自分の体をおしつける。
「……お風呂でも……わたくしばかりが気持ちよくなって……香也様には、なにもできませんでしたものね……」
孫子は、香也の耳元に口を寄せて囁いた。
「……これから……お待たせした分、ゆっくりとご奉仕をさせていただきますわ……」
孫子は片手を香也のウェットの中に入れる。もう片方の手で、あらがおうとした香也の手を握って止め、孫子は有無をいわせず香也の口唇を奪った。
逃れようとする香也と押さえ込もうとする孫子の間で静かなもみあいがあり、その間にも孫子は、舌を香也の口腔の中に割り込ませて、執拗に蹂躙した。香也の口の中で舌を暴れさせながら、孫子は香也のスウェットの中の硬くなった分身を、しっかりと握りこむ。香也のソコはしっかりと硬く、孫子の手の中で熱く、脈打っていた。
「……はぁ……」
しばらくして、香也が完全に抵抗する意志を失ってぐったりしてから、孫子はようやく顔をあげた。
「そんなに、抵抗しなくても……。
あの子……楓はよくて、わたくしでは駄目なのですか? 香也様のここは、しっかり反応していますけど……」
そんなことをいいながら孫子は、香也の肌を掌でやさしく撫でさすりながら、香也の部屋着を脱がせていく。
「……プレハブでしたように、お口でした方がいいですかぁ? それとも、もう直接……挿れたいですかぁ?
香也様のここも、窮屈そうに脈うってますけど……わたくしのも、もう……こんなに……」
孫子は、香也の手を自分のはだけたスカートの中に導き、さらに下着の中にまで侵入させる。指先が孫子の陰毛をかきわける感触。そして、その陰毛は、あるラインからしっとりと水気を含んでいる。
さらに香也の指先は進み、濡れた孫子の素肌……それも、ひときわ敏感な部分に触れる。
「……んんっ!」
孫子が、小さく身震いした。
「……はぁ……。
はしたない話し、ですけれども……プレハブでの……から……ずっと……わたしくしのここが……ヒクヒクしていて……」
孫子は、自分の敏感な部分にあてた香也の指先を、上下に動かしはじめた。
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つづき]
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