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「髪長姫は最後に笑う。」  第六章(160)

第六章 「血と技」(160)

 茅の中と陰核を指でさんざん蹂躙した後、荒野は、不意に動きを止める。
 すでに膝をがくがく震わせていた茅は、浴槽に手を着いて、戸惑ったように硬直していたが、しばらく待って、荒野がそれ以上何もしない、ということがわかると、がくりと足の力を抜いて、その場に尻餅をついた。
 それから、身体の向きを変えて荒野の方に向き直り、「……むぅ……」と不機嫌そうな声を出して、湯を跳ね上げながら、荒野の首に抱き着く。
 荒野は、反射的に茅の体を抱きとめた。
「……意地悪なの……」
 茅が、荒野の耳元で、囁く。拗ねたような響きがあった。
 そういいながら、茅は、荒野の股間をまさぐり、硬直したものを鷲掴みにする。
「……だって、茅が、駄目っていうから……」
 荒野は、からかうような口調で、荒野自身を掴んだ茅の手首を、掴んだ。
「茅……これ、どうするの?」
 荒野がそう尋ねると、茅は、不機嫌そうに「むぅ」という声を出す。
「……いわないと、また、茅のここ、弄っちゃうよ?」
 いって、荒野は、茅の股間に手を延ばし、先ほどまで指を入ていた箇所に触れた。触れた瞬間、茅の口から、「あっ!」という声が漏れる。
 ぬるり、と、荒野の指は、何の抵抗もなく、再び茅の中に入った。中は相変わらず濡れていて、荒野の指をしっとりと包み、ヒクヒクと震えながら軽く締め付ける。茅の中は、今、つかっているお湯と同じくらいに熱かった。
 荒野のものを握っていた茅の力が、緩む。
 荒野は、茅の体を抱き寄せながら、茅の中に入た指を、ゆっくりと動かしはじめる。先ほどの反応をみると、茅は、指を延ばしたまま動かすより、心持ち、指をまげて動かした方が、感じるらしい。
「……あっ。やっ。はっ。あっ。あっ。あっ……」
 茅は、再び荒野の動きに反応しはじめる。
「……だ、駄目ぇ!」
「そんなに、駄目、とかいうと……」
 荒野は、茅の耳元で宣言した。
「またやめるよ、さっきみたいに……」
 そう囁かれた茅は、顔を伏せて、少し肩を震わせた後、いきなり荒野の首を引き寄せて、荒野の口を茅の口で塞いだ。
 茅の舌が、無茶苦茶に荒野の口の中を蹂躙する。
 しかし、荒野が指を動かすのを止めないでいると、「ふっふぁっ!」とか「ふぁんっ!」とかいう茅の吐息が、塞いだ口唇の合間から漏れ出す。
 嬌声を堪えるために荒野の口唇を奪ったのだ、というのが、丸わかりだった。
 茅の手から完全に力が抜け、茅は両腕で荒野にしがみついてきた。しがみつきながら、茅は、さっきまで荒野の分身を握っていた手を、今度は、荒野の手首に、軽く絡ませる。
「……なに?」
 荒野は、にこにこと微笑みながら、茅に尋ねた。
「……も、もう……」
 茅は、顔を伏せて荒野の目を見ないようにしながら、いった。
「指じゃなくて……荒野の……」
「おれの……なに?」
 荒野は、にこにこと微笑みながら、再度、茅に尋ねた。
「……今日の荒野……本当に、いじわるなの……」
 少しふくれ顔になった後、茅は、蚊の鳴くような小さな声でいった。
「荒野の……が、欲しいの……」
「おれの、何が欲しいの?」
 荒野は、にこにこと微笑みながら、茅に尋ねた。三度目。
 茅は、「……むぅー!」と唸りながら、荒野の肩に軽く拳を打ち付ける。
 荒野は、軽く首をそらせて茅の拳を避けながら、茅の背中を抱き寄せ、口唇を奪った。
 そのまま、長々と舌を絡ませる。
 数十秒後、ようやく口を離すと、荒野は、
「何が欲しいのか、ちゃんといってごらん。
 いわないと、あげない……」
 と、茅の耳元で囁く。
 そして、茅のお尻に手をかけて、正面から抱き合ったまま、自分の起立したままの分身を、茅の股間にすりつける。
「……わ、わかたったの……」
 荒野が軽く腰を動かすと、茅は、眉間に軽く皺を寄せた。
 そして、二人の胴体に挟まれている荒野のものの先端を、指先で、まさぐる。
「これが……荒野のこれが、欲しいの……」
「これって、何?」
 荒野は、茅のお尻に両手をかけて、がくがくと上下に揺さぶりはじめた。
 それだけでも刺激を受けるのか、茅が、んふっ! と、鼻息を漏らす。
「荒野の、この、硬いの……」
 茅は、目を閉じながら、小声で懇願した。
「茅の中に、欲しいのぉ……」
「指では駄目なの?」
 荒野は、茅を揺さぶりながら、さらに問いかける。
「指では、駄目ぇ!」
 茅は、首を軽く仰け反らせる。
「指ではなくて……荒野の、おちんちんが欲しいの!」
 荒野は、腕の動きを止め、茅を揺さぶるのをやめた。
「よく、いえました……」
 ぼうぅ、っと半ば放心している茅から身を離して立ち上がり、茅の両脇に手を入れて、茅を立たせる。刺激を与え続けたせいか、茅の足に力が入っていないようなので、茅の手を壁にかけさせ、荒野は茅の背中にとりついた。
「……いや! 後ろからは、いやっ!」
 荒野の意図をようやく察知した茅が、荒野の腕から逃れようとする。
 しかし荒野は、背後から茅を抱き竦めて、茅が逃げるのを許さなかった。
 荒野は、茅の髪の中に鼻面を突っ込んで深呼吸し、茅の匂いをかぐ。
 そして、茅の股間に、自分のいきりたったものを擦りつけた。とはいえ、挿入したわけではなく、陰毛の中のぬるぬるした部分に、自分の分身を押しつけるようにして、ゆるく、動かす。
「茅……これ、欲しくないの?
 ここでやめて、今日はもう寝ようか?」
 ゆっくり前後に腰を動かすと、茅の湿った部分を、上向きなった荒野の亀頭が擦りつける形になる。
「これ、入れないで寝ようか? やめちゃおうっか?」
 茅の体を羽交い締めにしながら、荒野が囁く。
「……やめないで……」
 結局……茅は折れ、あえぐような口調でいった。
「……入れて……荒野の……硬いの……茅の中に、入れて……」
「……おれの何を、どこに入れて欲しいの?」
 荒野は空とぼけて、茅にそう尋ねる。
「ちゃんといってくれないと、わからないよ……」
「……荒野の硬くなったおちんちん、茅の中に欲しいの!」
 ついに、茅は絶叫する。




[つづき]
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