上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
第五話 混戦! 乱戦! バレンタイン!!(296)
素っ裸で脱衣所に乱入してきた中で、真っ先に香也に近寄ってきたのはノリだった。香也は以前にもノリの裸体を目撃しているわけだが、その時と比較しても、ノリの体はめっきりと女らしくなっている。背が伸びた、というだけでなく、全体の輪郭が丸みを帯び、胸こそさほど膨らんでいないものの、引き締まった腹部とそこからきゅっと広がっていく腰や腿の曲線は、香也をドキリとさせるのに十分なヴィジュアルインパクトを持っていた。
……何、冷静に観察しているんだ……と、香也があわてて目をそらすと、その香也に、ノリが「おにーちゃんっ!」とかいって、躊躇すること抱きついてくる。
ノリはそのまま、
「……何、目を逸らしているのかなぁー……」
とか、
「ね。
もう、ちゃんと感じる?」
とか無邪気にいいながら、容赦なく香也に抱きつき、体を密着させてきた。
どうやって楓や孫子の防衛線を突破してきたのか、ガクとテンもすぐにノリに続く。つまり、全裸で容赦なく、香也に抱きつき、そこここに体をすりつけたり香也のそこここを触ったりする。
「……ちょっと、駄目。
そんなにひっつかれたら……ああっ。
そんなところ触らないでっ!」
香也は情けない声をあげた。
「……あー。
おにーちゃんの、もうこんなになっているー!」
「感じる? 感じているの、おにーちゃん……」
「ね? 気持ちいい・?
どこか触ってほしいところとか、触りたいところある?」
などなど。
三人は香也を取り囲んでざわめき合い、肌を密着させ、香也の体をまさぐる。
「……ちょっと待ったぁ!」
少しして羽生の声が聞こえたので、香也は「……助かった……」と思って顔をあげ、そこで凍りつく。
何故か、羽生は一糸も纏わぬ全裸であり、その後ろに楓や孫子もやはり裸でたっている。
てっきりこの甘美な地獄から救助されると思いこんでいた香也は愕然とし、ついで、暗澹たる気分に襲われた。
「……こーちゃん、いやがっているでしょ?
早くはなれなさいっ!」
羽生は勢い込んでそういうのだが、何分裸なもんで、威厳というものがまるでない。
「……えー?」
語尾下がりで羽生に異を唱えたのは、ノリだった。
香也の背中に密着して小さな胸の膨らみとまだ薄い陰毛を香也の背中に押しつけているノリは、背中越しに腕を回して香也の中心を掌でそっと包む。
「おにーちゃん……全然、いやがってないよ……。
ここ……こんなに大きくしちゃって……あっ!
またビクッって大きくなったっ!」
香也のうなじのあたりから、妙にねっとりとした口調のノリの声が聞こえる。その時、香也自身がビクリと震えたのは、その声に含まれる天然の媚態に、香也の性感が刺激されたからだった。
気づくと、その場にいる全員が、ノリの手の中でいきり立っている香也自身を凝視している。
『……こんなの……』
香也は、恥ずかしかったり、いたたまれなくなったり、で、すぐにその場を離れたかったが、三人組に左右と背中からがっしりと抱きつかれているため、逃げ出すことも、しゃがみ込んで湯に体を沈めて隠すこともできない。
「……わっ」
テンが、無邪気な驚きの声をあげた。
「こういう状態になったおにーちゃんの……何度か見てきたけど……今のこれが、一番、大きい……」
テンはみたもののサイズを正確に目測することができる。また、一度見聞したことは、絶対に忘れない。
「……何、おにーちゃん……」
ガクが、香也の耳元に息を吹きかけるようにして、囁く。
「ボクたちみたいなチンチクリンに抱きつかれて、こんなにしちゃったの?
それとも、みんなに自分のここを注目されて、感じちゃったの?」
そう囁きながら、テンは、ノリの指の隙間に指先をはわせ、香也自身をつつく。
止めに入った筈の羽生、楓、孫子も、何故か足を止めて、香也の「そこ」に注視している。こころなしか、足を止めた三人の頬に赤みが差していた。
「……うらやましいのなら、一緒に混ざればいいじゃないか……」
テンは、足を止めた三人をチラリと一瞥し、浴槽の中で膝をつく。
そうすると、テンの顔の高さが、香也の腰あたりにくる。
「ボクなんか……おにーちゃんが喜ぶなら、なんでもするし……」
そういってテンは、目の前にある香也の睾丸の重さを確かめるように、掌でもちあげてみる。
「……ボクもだよ、おにーちゃん……」
今度は反対側から、ガクの声が聞こえた。
「……ほら……。
ボクのここ……おにーちゃんのと、同じ……。
……もう……こんなになって……」
ガクは、香也の手を取って、自分の股間に導いた。
「ほら……くちゅくちゅ、って……なっちゃっているのぉ……。
わかる?
おにーちゃんがいるから、ボクのここ、こんなになっっちゃっているんだよ……」
茂みをかきわけて香也の指先が到達したガクのソコはすでに湿っていた。なま暖かい液体を掻き出すように動かしはじめたのは、香也の手をとったガクの手か、それとも香也自身の意志で動かしているのか……香也には、もはや判然としない。
この逃げ場がなく、かつ、異常な状況に香也の理性には薄く膜がかかり、もはやどうなっても良いような気分になりはじめていた。
香也の指が上下に動く度に、ガクのソコから液体が滴り落ちる。
「……ガク……腿まで濡らしちゃって……」
いつの間にか、ノリが屈み込んで、香也が触っている部分に顔を近づけていた。
「しょうがないな……。
ボクが、きれいにしてあげる……」
上気した顔をして、ノリはそういい、下から上に向かって、ガクの股間から垂れてきていた液体を舐めあげた。
「……ひゃつ!」
と、ガクが背を仰け反らせ、その拍子に、香也の指が触れていたガクの亀裂に少し潜りこんでしまう。
「……んふっ!」
ガクが、また体を振るわせた。
「だらしないな、ガクは……」
テンが、そういって香也の局部に顔を近づける。
「自分だけ気持ちよくなって、おにーちゃんのここ、ほったらかしじゃないか……。
いいよ。
おにーちゃんは、ボクが気持ちよくさせてあげる……」
[
つづき]
【
目次】
有名ブログランキング↓作品単位のランキングです。よろしければどうぞ。
newvel ranking HONなび