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彼女はくノ一! 第五話(297)

第五話 混戦! 乱戦! バレンタイン!!(297)

「……もうっ!
 我慢できませんわっ!」
 突如、それまで事態の進行を見守っていた孫子が、大声をあげてずんずんと密着してひとかたまりになっている香也たちに向かって進んでいく。
「こ、こんないやらしいこと……こ、このわたくしをさしおいて、香也様になんてうらやま……い、いかがわしいことをっ! こ、子供がやっていいことではありませんっ! み、見てもいられませんっ! こ、香也様には、わ、わたくし自らご奉仕させていただきますっ!」
「……ソンシちゃんも、壊れた……」
 あまりのことに茫然自失していた羽生が、ぼんやりと呟く。
 孫子がいっていることも支離滅裂だったし、今、目の前で繰り広げられている痴態も何気にとんでもない光景だったりする。
『……ロリ二人、媚熟少女一人、ツン系スレンダー一人……。
 あっ。
 今、童顔巨乳も負けじと乱入した……。
 このまま家庭内オージーパーティに突入っすかぁ……』
 これでそこそこの常識人でもある羽生は、目の前の光景が自分が想定する「常識」からはみ出すことが大きいすぎたので、半ば思考を停止してしまっている。
 一種のパニック、という奴である。
 ぼんやりと、
『……わたしの同人誌でも、ここまで滅茶苦茶じゃないぞ……』
 とか、
『……真理さんが帰ってきたら、どう説明しよう……』
 とか、そんな、今、この場の役に立たない思考ばかりが空回りしている。

「……わ、わたくしだって、香也様を喜ばせようとして、いろいろ学習しましたのよっ!
 ほらっ!
 殿方って、こう……んンっ!」
 孫子は左右に侍るテンとガクの体を強引にのけて、身動きのとれない香也に前に身を屈め、ちゅぱちゅぱと盛大に水音を立てはじめている。
「……はぁ……丁寧に、舐め上げると……んふぅんっ!
 はぁ……はぁ……。
 ……香也様ぁ……気持ちいいですかぁ?」
「わ、わたしだってっ!」
 今度は楓が、孫子の体を押し退けて香也の局部にとりつく。
「わ、わたしは……んふぅんっ!
 こ、こう……胸で……ほら、こうやって挟むと、お、男の人って、よ、喜ぶんですよね?
 こう、挟んで……ぷにぷにっ、て……ほらぁ……。
 香也様ぁ……気持ちいいですかぁ……」
「……ううっ!」
「悔しいけど、あれはできない……」
 左右から覗き込んでいたテンとガクが、悔しそうに呟く。
「そこいくと……ボクは……結構可能性あつもんね……」
 背後から香也を羽交い締めにしていたノリが、香也の背中に自分の体を押しつけ、香也のうなじと耳の後ろに息を吹きかけるようにして、囁く。
「……ほらぁ……おにーちゃん、感じるでしょ?
 おにーちゃんのこと考えると、胸の先っぽがね、こう、硬くなるんだよ……」
 香也は、背中にとがったノリの乳首、臀部にノリの柔らかい陰毛を感じる。
「……おにーちゃん、感じてるんだね……全身にこんな、鳥肌立っているし……。
 もっともっと頑張るから、どんどん気持ちよくなってね……」
 ノリはそういって背中から腕を回し、香也の体の全面をそっとまさぐった。
「……じゃあ、ボクは、おにーちゃんとキスするー!
 ちゃんとしたことないし……」
「ボクも、ボクもっ!
 ほら、おにーちゃん、ちゃんと舌だしてっ!
 んんっ!
 ……はぁ、はぁ……」
 テンとガクが交互に香也に口唇を塞ぎ、舌を絡ませ、唾液を交換する。
 最初のうち、テンとガクは交替交替で香也の口を犯していたが、すぐにもどかしくなったのか、
「……ほらぁ……。
 ちゃんと、口を開けててよ、おにーちゃん……」
 とかいいながら、二人同時に香也の口の中に舌をいれはじめる。
 三人の舌と唾液が、無分別に混ざり合う淫媚な水音が、響いた。

「……んっ!
 はぁ、はぁ……。
 香也様の、ここ……すごい、男の人の匂いがしますぅ……」
 楓は、はじめのうち、胸で香也の局部を刺激し続けていたが、いつしか恍惚とした表情になり、香也の両脚を自分の肩の上に載せ、軽く持ち上げる体勢に移行していた。
 そうして香也の局部に顔を密着させ、口と舌で香也の分身や睾丸を責めはじめる。
 肩の方はノリが抱きしめて持ち上げていたので、香也の体はお湯の上で半ばぶら下げられている格好である。
「……んっふふっ……」
 その香也の体の上に、普段のクールさからは想像できない淫蕩な笑みを浮かべた孫子が顔を近づける。
「……知ってますかぁ……香也様ぁ!
 男性も女性も、性感帯は対して変わらないんですわよ……」
 ねっとりとした口調で孫子は囁き、香也の乳首にとりついて、ぴちゃぴちゃと音を立てて舐めあげはじめた。 

 経験の浅い……とは、そろそろいえなくなってきた香也だが、全身に数人の美少女軍団をびっしりと張り付かせて絶え間なく性感を刺激されているわけだから、地獄のような天国といか、天国のような地獄というか、天国兼地獄というか、ともかく血気盛んな年頃の男子としては、かなりたまらないシュチュエーションであった。
「……うはぁっ!
 みんな、姦る気まんまんだしっ!」
 羽生は叫んだ。
 叫ばなくては、目の前で展開されている刺激的な光景の影響で、どんどん変な気分になっていく自分の気持ちをごまかせない。
 年頃の香也がこのようなおいしいシュチュエーションに逆らえないのはよく理解できる。というか、今の香也と同じ境遇にあって、理性を保てる男は、同性愛者が性的不能者くらないなものだろう。
 香也も全身に絶え間なく送られてくる刺激に感極まって、「……ああっ!」とか「……んあっ!」とか、女の子みたいな声を断続的にあげ、なすがままになっている。
「……だ、駄目だよぉ!
 もう、そんなにされたらぁ……」
 香也は感極まった声をあげはじめた。
「……このまま、一度いってくださいっ!」
 香也のモノから一度口を離して、楓が叫び返す。
「ちゃんと……受け止めますからっ!」
 そういって、楓は再び香也の分身を口にくわえ、盛大に舐め上げはじめた。
 すでに限界まで高まっていた香也は、「駄目っ! いっちゃうっ! いっちゃうっ!」とまるでAV女優のような悲鳴をあげて、ビクビクと全身を痙攣させながら楓の口の中に果てた。
 楓は、香也が放った精液を音を立てて吸い込み、一滴漏らさず飲み込む。




[つづき]
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