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「髪長姫は最後に笑う。」 第六章(214)

第六章 「血と技」(214)

「……今度は、前……」
 茅はそういって、荒野の上から自分の体をどかし、荒野の体を仰向けに変えてから、再び荒野の体に跨った。
 そして、ボデイソープのボトルをとり、荒野の局部に少し垂らしてから、その上に乗る。ちょうど、荒野の硬くなった分身の上に恥丘を押しつける格好で馬乗りになり、そのまま腰を前後に振りはじめた。
 茅の陰毛が泡立ちながら、荒野の分身を刺激する。
「……荒野、気持ちいい?」
「確かに、今までにない感触で、新鮮ではあるけど……。
 どっちかというと、茅の方が、気持ちいいんじゃないか?
 これ……」
 事実、動き始めてからいくらもしていないのに、茅の息は、「ふっ。ふっ。ふっ」と軽く弾みはじめている。
毎朝のランニングが効を奏して、このところ、茅の持久力はかなり向上している。だから、この程度の運動によって茅の息が切れる、とも思わない。
 やはり、局部を刺激したことによる、性的な高揚とみていいだろう……と、茅の「そういう時の表情」を見慣れている荒野は、そう観測する。
「……むぅ……」
 茅は、不満そうにそう声を漏らしながらも、局部を泡立てて動くことを止めない。
「こっちも、動こうか?」
 荒野はそういって、下から腕を延ばして茅の乳房を支えた。
 そして、茅が返事をする前に、下から上に、茅の体を突き上げるように、腰を動かす。
 いつもとは違い、荒野の分身が茅の中に収まっているわけではないが、表面をこすり合わせているだけでも感じるところはあるらしく、「あっ。あっ。あっ」と声をあげて、茅はすぐに反応しはじめる。
「……入っているわけでもないのに、茅は敏感だなぁ……」
 そういって荒野は、下から茅の胸を支える手を少し動かし、茅の乳首を親指と人差し指で、軽く力を入れて摘む。
「……ひゃっ!」
 といって、茅は、軽く背を反らせ、その後、「むぅ」とうなって荒野の方を軽く睨んだ。
「……荒野……いじわるなの……」
「だって、茅……そんなに、感じやすいから……」
「荒野だから……こんなに、なるの……」
 茅は弱々しく抗議した。
「……そういいながらも、動き止まらないし……」
 会話の最中も、茅は荒野の上で動き続ける。
「茅……。
 そこを擦りつけるの、そんなにいいの?」
 荒野が尋ねると、茅は「……知らないのっ!」っと、小さく叫んで横を向いた。
 そしてまた、ボディソープのボトルを取り出して、荒野の胸に垂らす。
「……今度は、体を洗うの……」
 茅は頬を赤く染め、明らかに興奮した表情でボディーソープを荒野の胸から腹部にかけ、掌で薄く延ばす。
 その後、荒野の上に覆い被さり、体の全面同志をぴったりと密着させた状態で、蠢きはじめた。
 すでに軽く呼吸が荒くなっていた茅は、体を密着したままぐじゅぎゅぐぎじゅと音を立てて動き始めると、今度は耳まで真っ赤にして息を弾ませはじめる。
『……これって……』
 茅は、柏あんなから「この手法」について聞き及んだ、ということだったが……。
『絶対……素人というよりは、その道のプロの方法だよな……』
 どちらかというと、そちらの方面には疎い荒野にも、こうした「手法」が性的なサービスを提供する業者のものではないか……というぐらいの想像は、つく。少なくとも、普通のカップルが日常的に行う行為、とうわけではなかろう……。
 挿入こそしていないが……いや、していないからこそ、かえって制約なく体を密着させ、洗剤という潤滑油を介して自由に肌を触れ合わせる……という経験は、荒野にとっても初めての経験だったが……自分たちの行為にこうした道具を介在させる、という仰々しさも相俟って、荒野を不思議な気分にさせた。
 気に入ったか気に入らないか、といえば……荒野にしても、「どちらかといえば」という条件付きで、気に入った、と答える方だが……それは、あくまで茅と密着すること、今までの性行為の時とは別の意味で茅を感じるていることができるから、という理由であり……でも、茅は……。
『……なんか、えらくお気に入りのようで……』
 茅の中に入っていないためか、いつもよりは冷静な荒野の上で、茅は「はっ。はっ。はっ」と喘ぎながら、懸命に体を前後に動かしている。
 自身が受ける快楽に意識を埋没させている様子で、茅の股間が荒野の硬直の上を通過する時、明らかに荒野に向けて、自分の股間を押しつけている。
 そんな茅の表情をみて、荒野は、
『……女の顔だな……』
 と、妙に冷静に、そう思った。
 何故だか荒野は、必死になって快楽を引き出そうとする茅の顔を見て、茅に対する愛おしさがこみ上げてきた。
「動かすよ……」
 短くそういって、荒野は茅の腿に手を回して固定し、腕の力で茅の体を激しく動かしはじめる。
「……やっ!
 だっ……」
 茅が切れ切れに叫んだが、荒野は構わず腕を、茅の体を、力強く動かし続けた。茅の体が洗剤の泡で滑りながら、荒野の上を前後する。荒野があまり激しく動かすものだから、茅は、床のマットに体を擦りつけないように、手足を浮かし気味にしなければならなかった。
 結果、ぜったりと体の前面同志をくっつけた二人が、洗剤の幕ごしに体を滑らせる、という状態になる。
 荒野は、胸の上を固くなった茅の乳首が滑っていくのを感じた。
 茅も、荒野の硬直が自分の中心を通過する感触を得ているのだろう……と、荒野は想像する。
「……あっ。あっ。あっ!」
 とか、茅が、激しい動きに振り落とされまいと荒野にしがみつきながら、短く声を上げはじめる。
 荒野はさらに茅を動かす速度をあげた。
「ああっ! ああっ! ああっ!」
 と、茅の声が一層、大きくなる。
 やはり、荒野よりも、茅の感じる快楽の方が、大きそうだ……と、比較的冷静な荒野は観察する。
 やがて茅は、受け止める快楽に耐えきれなくなってきたのか、荒野の首にしがみついて、荒野の口唇を無理矢理塞ぐ。
 そうやってしがみつかれると、荒野も茅を動かしようがなかった。
 茅は眼をつぶって荒野にしがみつきながら、ぶるぶると体を痙攣させた。
 どうも、一度軽く達しってしまったらしい。
『……茅は、感じやすいな……』
 荒野は、ぎゅっと目をつむりながら荒野の口を吸ってくる茅に対して、そんな感想を持った。
 荒野の顔に当たる茅の息が静かになるまで、かなり長い時間が必要だった。

「……ほら、起きて……」
 茅の呼吸が静かになったのを見計らって、荒野は茅の体を優しく起こした。
「泡、流すよ……。
 それで、向こうで、ベッドの上で、続きをちゃんとやろう……」
「……ベッド……続き……」
 茅はぼんやりと霞がかかった瞳を荒野に向け、荒野が口にした単語を反芻する。
「……もちろん、茅がよかったら、っていうことだけど……」
「……いいの……」
 荒野が付け加えると、茅は、うっすらと笑って、力を失っていない荒野の分身に手を伸ばした。
 茅の中に入っていない荒野は、当然のように精も放っておらず、硬さを保ったまま上を向いている。
「荒野、の……こんなに、元気……」
 童女のようなあどけなさと、淫婦の淫蕩さが混合した、不思議な笑みだった。
 泡だらけになった二人の体をシャワーで流してから、ぐったりと力の抜けた茅の体をバスタオルで拭い、荒野は、茅をベッドの上まで運んでいく。




[つづき]
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