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彼女はくノ一! 第五話(305)

第五話 混戦! 乱戦! バレンタイン!!(305)

「……んんっ!
 はぁ、はぁ……。
 やっぱり、キツいな……」
 香也の上に馬乗りになったテンは、脂汗をながしながら、それでも数分ほど、体重をかけたり腰を揺さぶったりして、香也を呑み込もうと試みた。
 しかし、テンのソコはごく浅い、入り口の付近まで香也の先端をくわえただけで、そこから先はみっしりと肉が詰まったまま硬く閉じていて、どうしても一線を越えることができない。
「……はぁ……。
 本当に、こんな大きなの……入るもんなの?」
 膝の上に乗ったテンから、上目遣いに恨めしそうな顔で睨まれ、香也は返答に詰まった。
 まさか、
「……楓や孫子を相手にした時は、回数も数えられないくらい出入りしてます」
 などと、本当のことを答えるわけにもいかない。
 そこで結局、
「……んー……」
 と唸った後、
「む、無理は、しないほうが……。
 たぶん、まだ、体の準備ができていないんだよ……」
 と、当たり障りのない答えかたをする。
「はいはーい。
 交代、こうたーい……」
 ここぞとばかりに、ガクが声をはりあげて、テンの両脇に手を入れて、その体をひょいと持ち上げる。
「……無理はしないー。
 今度は、ボクのばーんっ!」
 ガクは脳天気に声を張り上げ、香也の鼻先に自分の股間を突きつけ、自分の指で薄い陰毛をかき分け、秘裂を押し広げて鮮やかなピンク色の「中身」を香也にみせつけた。
「……ボク、たぶん大丈夫だよ……。
 ほら……おにーちゃん、みて……。
 もう、こんなに、なってる……」
 香也の目の前に示されたガクの内蔵は、淡い色をしていて、テラテラと濡れ光っていた。
 香也は、複雑な形状で、見ようによってはかなりグロテスクなガクのそこから、目を離せなくなった。
「ボクのここ……もう、こんなになっているんだから……ちゃんと、おにーちゃんを受け入れられるよぉ……」
 頬を染めたガクは、鼻にかかった声でそういう。
 いっている先から、ガクが自ら押し広げている部分から透明な体液が分泌され、腿に伝わり落ちてくる。
「……ほら、おにーちゃんも、顔、真っ赤……。
 のぼせないうちに、一度、お湯からでようね……」
 ガクは香也の手を引いて立たせ、香也を湯船の縁に座らせる。
 その香也に背を向け、いきり立ったままの香也の分身を後ろ手に持ち、自分の中心に導きながら、後ろ向きに香也の前に座ろうとする。
「……おにーちゃんの……硬い……」
 いいながら、ガクは、香也の亀頭に自分の愛液をすり付けるように、秘裂に沿わせて動かす。
「……ふっ……。
 入れるよ、おにーちゃん……」
 片手で香也の分身を固定し、もう一方の手の指で自分の入り口を広げながら、ガクは香也の上に座り込んだ。
「……んっ……」
 と、ため気を漏らしただけで、ガクは、あっさっりと香也の亀頭を呑み込んだ。
「……は、入った……。
 これだけでも、アソコがジンジンする……」
 自分の股間をのぞき込んで、かすれ声でガクがいう。
 亀頭を呑み込んだけでも、ガクは涙目になっている。 
「……お、おにーちゃんと、繋がりたいから……んんっ!」
 ガクは、目に涙をためながらも、じわじわと腰を沈めていった。
「……あっ! あっ!
 割れちゃうっ! 裂けちゃうっ!」
 途中、叫びながらも、ガクは腰を沈め続ける。
 ゆっくりと、ガクの小さな裂け目が、香也を呑み込んでいったのを、他の少女たちも固唾を飲んで見つめていた。
 なにしろガクは、前向きで、香也に重なろうとしている。今まさに香也を呑み込もうとしているガクの局部も、丸見えだった。
 いや。
 ガクは、他の少女たちに見せつけることを目的として、その体位を選んだのだった。
「……はっ……はぁあっ!」
 ゆっくりと香也の上に沈み続けたガクの体が、ぴたりと止まった。
 ガクは、目を閉じて荒い息をついている。
「……やっ!
 こんなところで……。
 さ、最後まで……」
 ガクの言動から、香也の先端が、最後の抵抗にあたっているらしい……と、ギャラリーの少女たちは思い当たる。
 ガクは、しばらく深呼吸した後、目を閉じたまま、
「……やぁっ!」
 とかけ声をかけて、一気に数センチ、腰を降ろした。
 そのままガクンと顔を仰け反らせ、
「……あっ! あっ! あっ!」
 と、ガクは叫んだ。
「入ってっ! おにーちゃんっ! おにーちゃんのがっ! ふぁっ! ミシミシって、中にぃっ!」
 ……つぅーっと、二人の結合部から、一筋の破瓜の証が伝い落ちた。
 その後も、ガクは「ぎぃっ!」とか、「がっ!」とか、時折、大きな声をあげながら、ゆっくりと香也をさらに呑み込んでいく。
 一番下まで腰を降ろし、完全に香也を呑み込んだ後、ガクは、
「……はぁっ!」
 と、ひときわ大きな声を出して、がっくりとうなだれた。
 しばらく、肩を落として、はぁはぁと荒い息をついている。
 少し休んだ後、ガクは、自分の陰毛の上あたりを、愛おしそうに、指先で撫でた。
「……痛い、けど……おにーちゃんが、中にいるって……なんか、へんな感じ……。
 ……おにーちゃん……気持ち、いい?」
 呼吸を整えながら、ガクが、切れ切れに香也に尋ねる。
「……い、痛い……」
 香也も、苦しそうな口調で答えた。
「中が、狭すぎて……ギチギチに、締め付けられて……痺れてる……」
 決して、二度射精した後の余裕とかではなく、実際に未開発のガクの内部は、香也をむやみに圧迫し、締め付けるだけで……快楽とか悦楽を感じるにのには、ほど遠い感覚を香也は味わっている。
「……そっかぁ……」
 ガクは、笑いかけて、次の瞬間、顔をしかめた。
 無理に香也を受け入れた部分が、鋭い痛みを訴えたのだ。
「……でも、痺れているんなら、ボクと一緒……。
 ジンジンして……感覚ないし……」
 ガクは、痛みを堪えながら、無理に笑おうとする。
「……おにちゃんっ!」
 それから、香也の腕をとった、自分の胴体にまわした。
「ぎゅっとしてっ! 今だけでいいから、抱きしめてっ!」
 香也はガクに言われたとおりにし、ついでに、後ろからガク頭も撫でた。
 少しして、それ以上の痛みに耐えかねたのか、それとも最後まで香也を受け入れ、貫通したという事実に満足したのか、ガクは、あっさりと香也の上から
とびのいた。
 ガクが退いた後の香也の分身は、確かにガクの血と愛液に濡れたまま、それでもまだ起立していた。




[つづき]
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