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「髪長姫は最後に笑う。」 第六章(242)

第六章 「血と技」(242)

「……どっちから、先にするね?」
 シルヴィが双子に向かって、意地の悪い質問をする。
「コウのコック……一本しか、ないね……」
「……面倒だ……」
 荒野が、うっそりとした声で答えた。
「そこに、二人、重なれ……。
 一緒に、挿れる……」
 テーブルを指さす。
 茅との激しい交わりと終えたばかりで、荒野の中に、加虐性とでもいうべき性向が、芽生えはじめていた。
 そんなに相手にして欲しいのなら、一度に相手にしてやろうじゃないか、と。
 香也にそくされるまま、双子は、テーブルの上に、抱き合う形で、おりかさって横たわる。スカートを大きく捲りあげたままだったので、下半身はむき出しのままだった。細い腿の奥に、薄い色の性器がみえる。
 荒野は、四本の腿の間に自分の体を割り込ませ、自分の分身を、二人の股間に差し込んだ。二人の股関節は柔軟で、何の苦もなく左右に開き、荒野の腰、ひとつ分の空間をあける。
 荒野のそれが、二人の湿った性器に挟まれる形になった。
「……動くぞ……」
 荒野は、上になった酒見の腰に両手を置き、体重をかけてから、そう宣言し……腰を、使いはじめた。
 二人の性器に挟まれた荒野の硬直が前後するつどに、二人は、体を振るわせて喘ぎ声をあげる。動いているうちに、荒野のものが敏感な部分にあたるらしく、時折、高い声をあげることもあった。
 二人の性器に挟まれた荒野の分身は、すぐに、上下から染み出した液体にまみれて濡れぼそっていた。荒野が動く度に、荒野の分身は、二人の割れ目の襞をかきわける。二人が荒野の硬直を求めて、無意識裡に腰を押しつけて来るものだから、荒野が二人の中に埋没する度合いは、徐々に深くなっていった。
 双子を、次第に大きな声を出すようになっていったが、それを堪えるためもあって、お互いに強く抱擁しながら、目を閉じて口唇を重ねた。
「……こうしていると……このツインズ、ゲイみたいね……」
 荒野の背中に固く抱きついているシルヴィが、荒野の耳元に、息をふきかけながら、囁く。「ゲイ」という語は、英語圏では同性愛全般を包括して指す単語であり、性別の区別はない。
 つまり、シルヴィは、酒見姉妹を指して、「同性愛者のようだ」程度の感想を述べている。実際には、二人は、同性愛というよりはナスシストの気が強く、かつ、外見上の差異が少ない双生児であるため、そう見えるだけなのだが、つき合いが浅く、二人のことをあまりよく知らないシルヴィは、当然のことながら、そこまで深い事情を察することはできない。
「……ゲイのツインズを、犯しているみたい……」
 シルヴィは、荒野の背中に自分の全面を密着させている。荒野の臀部に、シルヴィの湿った茂みの感触があるくらいだから、シルヴィは、荒野の代わりに、双子を犯しているような感覚を味わっているのかも、知れない。
「……荒野……」
 ようやく息を吹き返した茅が、服を脱ぎ捨てて、重なっている双子を跨ぎ、テーブルの上に膝立ちになって、荒野の首に腕を回して抱きついた。シルヴィが荒野の背中を支えているため、茅が飛びついて来ても、荒野は後ろに倒れるということもなく、そのまま腰を使い続ける。
 そのまま、茅は、荒野の口唇を長々と貪った。

 そんなことをしている間に、異常な雰囲気も手伝って、挿入なしの摩擦だけでも十分に高まった酒見姉妹が、一声、甲高い声をあげて、動かなくなる。
 そうして到達したのも、二人同時だった。
「……Oh!」
 シルヴィが大仰に感嘆してみせた。
「フィニッシュも、シンクロね……」
 二人がぐったりとしたのを期に、荒野は二人の股間に挾さまれていた分身を引き抜く。
「……荒野、の……」
 すかさず、荒野の胸に縋りついている全裸の茅が、力を失っていない荒野を握りしめ、先端を自分の入り口に押し当てた。
「もう、一度……」
「……だめ……」
「……です……」
 その茅の手首を、双子が同時に掴んだ。
「わたしたち……まだ……」
「若様に……若様のものに……」
 二人は、息も絶え絶えに、茅にそう訴える。
 どうやら、荒野に最後まで貫いて欲しい……ということ、らしかった。
「荒野……茅の……」
 茅は、酒見姉妹を軽く睨んだ。
 茅がそんなに酷薄そうな表情を浮かべるのを、酒見姉妹は、はじめてみる。
「荒野の体は全部、茅のものなの……」
「……茅様っ!」
「お願いですっ! 一度だけでもお情けをっ!」
 半裸の姉妹が、全裸の茅にすがりつく。
「……二人とも、もう十分に、荒野に気持ちよくしてもらったの……」
 茅は、目を細めて姉妹を見つめた。
「それ以上、欲しければ、自分たちで乳くりあっていればいいの……」
「だ、だって……」
「快楽だけの問題ではありませんっ!」
 酒見姉妹は、必死になって茅に懇願をする。
「……すべてを、若様に……」
「わ、わたしたちのすべてを、若様に捧げたいのですっ!」
「……そう……」
 茅は、醒めた目で、双子を見下ろした。
「そんなに……茅の、荒野が欲しいの……」
「茅の」という部分を、特に強調して発音する。
 荒野は、自分のパートナーである……と、強調しておきたいようだ。
「……いいの」
 茅は、しばらく黙って何事か考え込んでいたが、すぐに顔をあげた。
「今回だけ、特別。
 茅は、許すけど……そんなに欲しければ……荒野がその気になるように、荒野に、浅ましくおねだりしてみせるの……」
「「……お、おねだり……ですか……」」
 酒見姉妹は、一瞬、虚をつかれた表情になった。
 しかしすぐに、はっと何かに気づいた顔になって、かろうじて上体に絡みついていた服を脱ぎはじめる。すっかり服を脱ぎ、痩せこけた裸体をあらわにすると、二人は、荒野に向けて、思い思いにポーズをとってみせる。
 ともあれ……どうにか、茅の許可はとりつけたのだ。
 あとは……当事者である荒野を、その気にさせなくては……他の女性たちではなく、自分自身に向かってくるように、し向けなければならない……。
「……わ、若様……ほら、ここに……」
「わ、わたしの方を、どうか、先に……」
「若様の、その……硬く、いきりたったものを……」
「ここに……さっきので、すっかり欲しくなって……こ、こんなに……充血して……」
 酒見姉妹は、競い合うようにして過激な挑発の言葉を並べ、荒野の目にむけて、自分の性器を晒してみせる。この双子の場合、乳房なども茅より小さいくらいで、とっさにセックスアピールをしろ、といわれても、そのものずばりな部分を誇示するくらいしか、思いつかない……。
 その伝でいけば、「荒野をその気にさせてみろ」という茅の指示は、かなり残酷なものでもあった。この双子は、自分たちの体が、あまり女性的でないことを、普段から十分に自覚しているのだから……。
 二人を挑発した当の茅は、悠然と荒野の前に膝まずいて、ぴちゃぴちゃと音をたてて、荒野の分身を口に含んでいる。二人に、茅と荒野の関係を見せつけている……と、解釈できないこともない。
「……ほ、ほら……若様のことを想像して、こんなに、溢れて……」
「……さ、さっきみたいに、激しく……今度は奥まで……」
「はっ! ……んっ!
 わ、若様っ! どうか、その……お、おちんちんをっ!」
「おまんこにっ! 若様のことを想像して濡れて、ぱっくり開いているおまんこにっ!」
「は、はじめてですけど……。
 その、わ、若様の逞しいおちんちんで、最後まで一気に貫いてっ!」
「後ろから、一気に最後まで純のおまんこを、若様のおちんぽで自分のものにしてくださいっ!」




[つづき]
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