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彼女はくノ一! 第五話(331)

第五話 混戦! 乱戦! バレンタイン!!(331)

 一方、明日樹の方は、強制的に三人に愛撫されながら服をぬがされ、半裸の姿になりながら、そのことを気にする余裕もないくらいの刺激を立て続けに受け、半ば意識を喪失した状態で荒い息をついて横たわっていた。下着越しに軽く触る程度の、しかもいいところまでいくと、そこから得られる刺激が怖くなって手を止めてしまう……といった自慰しか知らなかった明日樹にとって、三人がかりで身動きを封じられ、強引に気持ちよくさせられる……という今回の出来事は刺激と快楽とが強すぎて、自分でもどう解釈していいのかわからないし、ゆっくり考えている心理的余裕もない。たった今、自分が体験したこともショックだったが、香也と楓や孫子の三人が、すぐそこで手慣れた様子で交わっているのは、それ以上にショックだった。ここ数日、三人の距離が格段に縮んでいたのは、普段の言動からも見て取れたし、内心では「……もしや……」と思い、理性をもって、慌ててそれを否定する……ということを繰り返していた矢先だっただけに衝撃は大きく、現在の明日樹は、自分の意志で思考を麻痺させて、放心状態の中にいる。つい先ほどまで、「出ちゃうっ! 出ちゃうっ!」という香也の声が聞こえていたが、今、ちらりと横目で確認すると、香也は、四つん這いになった孫子の背中にとりついて、激しく動いているところだった。香也に激しくゆさぶられている孫子は、普段の毅然とした様子からは信じられないぐらいに乱れていて、口泡を飛ばして香也の名前を大声で呼びながら、合間に卑猥なことをいっている。その様子をみて、明日樹は、何か考えるはじめると、自分がとどめなく取り乱してしまうそうな予感がしたので、できるだけ何も考えないようにつとめていた。
「……ガク、この間、挿れた時、どうだった?」
「すっごく、痛かった。でも、これがおにーちゃんだーって思ったから我慢できたけど……。
 これから挑戦するつもりなら、実際にやる前によくほぐしておいた方がいいよ……」
「……指で、やってみようか……こう……」
「んっ!
 い、いきなりは、痛いよ……。
 もっと……こう、そうっと……触るか触らないかの微妙な感じで……」
「……ふっ。
 う、うまいよ……テン……。
 そ、そんな感じで……あっ。あっ。あっ……」
「……こ、こんな感じかな?」
「そ、そう……」
 明日樹がぐったりと反応しなくなったので、三人は、お互いの肌を愛撫しだした。多少、鼻にかかった吐息が混じるものの、あまりいやらしい雰囲気ではなく、自分たちの体を使って実験かなにかをしているような、冷静な雰囲気がある。その会話の中で、三人の中でも、どうやらガクは香也と「体験」したらしい……と理解できたが、明日樹は、今、そのことを真剣に考えると、泣き出しそうだと感じたので、できるだけ何も考えないように、頭を空白にするようにした。

 明日樹が体を休めている間にも、三人は手を休めない。最初のうち、「感じる部分」を探すため、実験的にお互いの体をまさぐるような感じだったが、結局はすぐにお互いの股間に手を当てあって、はぁはぁと呼吸を荒くしはじめる。はじめたころは、含み笑いをしながら「もっと、そっと……」とかいいあっていたのが、次第に言葉が少なくなり、息が弾んでくる。
「……あっ! あっ!」
 とか、声をあげて体をビクビク震わせるようになり、お互いの股間に当てた手を激しく動かすようになったりするのに、さして時間はかからなかった。
 明日樹が体を休めながら、横たわった自分のすぐそばで、三人が同時に自分の秘処に触れ合い、おずおずと表面を撫であうところからはじまって、次第に激しく動かしていく様子を、ぼんやりと眺める。ガクの股間にひとさし指を入れたテンにいたっては、かなり深いところまで激しく出入りさせ、ガクは口を半開きにし、断続的に大声を出させていた。テンの指がガクのそこを出入りするたびに、ガクそこから水音がして、テンの指を伝わって、透明な液体が漏れてくる。
『……ああ……』
 大声をだすガクのゆがんだ顔をみて、明日樹は、自分より子供なのに、自分よりよっぽどいろっぽいな……とか、思う。
 ガクを攻めているテンの股間には、ノリの手が伸びている。ノリの股間には、ガクの手が当てられているのだが、ガクは途中からテンの激しい動きに気を取られ、ノリのそこをいじる余裕はなくなってきて、実質手を止めている。だから、ガクが「……あっ。ああっ。ああーっ。あーっ!」と声をあげ、テンがスパートをかけて指を出し入れさせはじめた時、ノリは余裕のある態度でテンのそこを攻めはじめた。
 ガクがひときわ大声をあげてがっくりと腰を降ろした時、今度は、ガクを攻めていたテンが苦悶に似た表情を浮かべて身悶えしている。
「……テンのここにも、指、いれてみようか……」
 ガクがリタイアしたので、ノリはテンと正面で向き合うようにしながら、それまで掌で上下にさするようにしていた手を休め、中指を折り曲げて、テンの中心に突き立てる。
 その瞬間、それまで懸命に声を出すのを堪えていたテンが、
「……ふっ!」
 と、太い息を吐いた。
「……あっ。
 するっとはいっちゃった。これなら、二本同時に入るかな……」
 正面に向き合ったノリの肩に手を置き、顔を伏せて何事に耐えているテンとは対照的に、ノリはのんびりとした口調でそういい、ゆっくりとテンの中に入れた中指を、出入りさせる。
 ノリの指が動くたびに、テンは、肩をびくびくと震わせて、
「……ふぁんっ! あっ……あんっ!」
 などと、歓声をあげはじめる。
 横たわっている明日樹の位置からは、ノリの指が出入りする度に、テンの「そこ」が、じゅぶ、じゃぶ、じゃっ……などと、水音をたてるのがしっかりと観察できた。そこを出入りしているノリの指は、テンの中から出てきた液体で、根元まで濡れててらてら光っている。
 そんな様子を、目をそらすこともなく、ぼんやりとみている間に、明日樹の股間もぼんやりと熱をもってくる……ということを、明日樹は自覚した。
 少し離れたところでは、香也が孫子のお尻に腰を打ちつけ、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん……と、景気のよい音をさせている。
 孫子が「……ああっ。あーっ。あーっー。あーっ……」と叫びながら、がっくり畳の上にとうつ伏せになるとの、ノリの体にすがりつくようにして、テンがずるずると膝をついてへたりこんだのとは、ほぼ同時だった。




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