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「髪長姫は最後に笑う。」 第六章(273)

第六章 「血と技」(273)

 荒野の硬直が茅の陰毛の中に押しつけられると、茅の中心が濡れていることがわかった。何人かの女性を体験した今となっては、荒野にも、茅が濡れやすく感じやすい体質だ、ということが判断できるようになっている。あるいは、荒野以外の男性を相手にするときは、茅も別の反応をするのかも知れないが……茅の性格と意向を考慮すると、茅が荒野以外の男性に身をまかせる可能性は、かぎりなく小さい。
 ……などということを考えていると、荒野はある疑問が、ふと思い浮かんだ。
「……茅は……おれが、他の女の人とやっても、平気なの?」
 その疑問を口にすると、茅は、
「……むぅ」
 と、むくれた。
「平気なわけは、ないの。
 でも……荒野を取り巻く状況自体が、そもそも異常だし……何もしないで取り返しのつかない自体になって、後悔するよりは……打てる手をすべて打って、後悔する方が……ましなの……」
 茅はそんなことをいいながら、ぐ腰を浮かせるようにして、荒野の硬直を、ぐりぐりと自分の濡れた陰部に押しつけてくる。
 シルヴィや静流、酒見姉妹を荒野が抱くことで、現在の状況が少しづつ好転していく……というのは、確かに、事実だった。
 頭の良い茅が、そのメリットと自分の嫉妬心を天秤にかけ、後者を押し殺した……というのも、それなりに、腑に落ちる話しではある、と、思う。
 しかし、それでも……。
「……本当か?」 
 荒野は、重ねて茅を詰問した。
「いつも、茅はえっちに積極的だけど……今日なんかは、なおさら燃えているような気がするけど……。
 それに、この前、みんなでした時だって……」
 そういいながら、荒野は茅の秘裂に沿って自分の硬直を上下させる。
 茅が目を閉じて、「……んんっ!」と花にかかった声をあげた。
 荒野は、茅の襞を亀頭で探るように、ゆっくりと上下に腰を動かす。
「実は、おれが他の女とやっていることを考えると……。
 茅……興奮、するんじゃないか?」
 荒野が指摘すると、荒野の亀頭を半ば飲み込みはじめた茅の部分が、微妙に収縮する。
 茅のそこの反応をみて、荒野は、
 ……図星、かな?
 と、思った。
 そこで、荒野は茅の耳に口を寄せて、
「茅……。
 おれが、他の女とやっていることを考えると……興奮、するんじゃないか?」
 もう一度、同じ内容の質問を、繰り返す。
 茅は、答える代わりに、荒野の身体を腕で突き飛ばそうとした。
 もちろん、茅の力でどうこうできる荒野ではない。荒野は、突き飛ばされる代わりに、少し腰を沈め、完全に茅の中に亀頭を埋没させる。
「……むぅー……」
 茅が、可愛らしく口をへの字型に結んで、むくれてみせた。
 荒野は、浅く繋がったまま、茅の両腿に手をかけ、軽く持ち上げてみせる。
「そんな顔をすると、このまま抜いて寝ちゃうよ」
 そういいながら、持ち上げた茅の下半身を揺さぶってみせた。
 浅く結合したまま、微妙な振動を与えられた茅が、「……んっ、はぁっ!」と、艶めかしい吐息を漏らす。
「今夜の荒野……意地悪なの……」
 しばらくしてから、ようやく茅は意味のある言葉を吐く。
「茅は……このままやめちゃっても、平気なの?」
 再び、荒野が尋ねた。
 前の問いに、茅はまだ答えていない、ということを、強調する。
 と、茅は、
「……やぁー」
 と、拗ねた子供のような声を出し、荒野の腰に両足を絡めて、自分の力で荒野の分身を自分の中に導こうとする。
 荒野は、すばやく、茅の両足を解いて、茅の身体をベッドの上に放り出し、その後、素早く茅の上に覆い被さって、身動きを封じる。
 茅が、むーむー唸りながら荒野の下から逃れようともがいたが、荒野は茅の身体を横抱きにして拘束し、利き腕を素早く茅の両腿の間に滑り込ませた。
 茅の濡れた花芯に荒野の指が届くと、途端に、茅の抵抗が、弱くなる。
 荒野はことさらにゆっくりとした動きで茅の入り口の襞を指先でかき分ける。
 鼻息を荒くして身をよじろうとしていた茅も、荒野の指先がクリトリスに触れると、
「……んんっ!」
 と甘い声を出してビクン、と、身体全体を震わせた。
 荒野は、親指を茅の愛液で湿られてから、親指の腹で敏感な茅のクリトリスに微妙な刺激を与えつつ、人さし指の第一間接までを茅の中にいれて、ゆっくりと茅の浅い部分をかき回す。
 荒野の身体の下で、茅の身体が面白いように震えた。
「茅は、やっぱり感じやすいな……」
 荒野は、茅の耳元で囁く。
 その言葉に、茅がまた身震いをした。
 荒野は、茅の浅い部分を指で上下にかき回す。
「んっ。んんんっ……」
 と、茅が、小さな声をあげる。
 荒野が、親指の腹でおしていたクリトリスを軽く摘むと、茅は大きく背をそらす。
 荒野は、茅の腿から力が抜けた隙を逃さず、両腕で、茅の両足を大きくこじ開け、茅の内部に中指を深く侵入させた。
「茅のここ……すっかり、ぬるぬるになっている……」
 耳元でささやきながら、茅のソコに入れた指を軽く前後させた。内部から潤沢にあふれでてくる液体のせいで、軽く動かすだけでも、茅の股間からじゅぷじゅうぷと水音が聞こえてくる。
「この音……。
 ……どんどんいやらしくなっていくな、茅……」
 ここのところ、女性に主導権を握られることが多く、フラストレーションが貯まっていた荒野は、ここぞとばかりに茅を言葉で責めたてていた。
 たまには、こうして主導権を握るのも、いい……と、荒野は思う。
 茅は、荒野から精神的物理的な責めを受けて、
「……やっ……。
 いやぁあっ……」
 と、弱々しく首を横に振る。
「こんなの……荒野だから……こうなる……のぉ……」
「おれが他の女とこういうことしても、茅は平気なの?」
 荒野は、また、先ほどと同じことを茅に聞く。
「おれが他の女とやっているのをみたり想像したりすると、興奮するんだろ?」
 実のところ、返事を確認したいわけではない荒野は、茅の返事を待たずに、指を激しく動かす。
 茅は、荒野の問いに答える余裕もなくなって、
「……あっ! あっ! あっ!」
 と断続的に喘いで白い喉をのけぞらせた。
 その後、全身をぶるぶるふるわせながら硬直し、しばらくぐったりと動かなくなる。
 茅がぐったりとしている間に、荒野は一度茅から身体を離し、服を脱ぎ捨てて全裸になった。
 茅は、半眼になって、荒野の動きを目で追っているが、何らかの反応する余裕はないらしい。
 荒野は、ぐったりとしている茅の身体を仰臥させ、股を大きく開く。茅の白い下肢が向きだしになり、荒野の目を射た。股間の陰毛だけが、周囲の肌の白さとは対照的に、黒々としている。
 荒野は、ぐったりしたまま茅の膝を開き、そこに頭を割り込ませた。
 茅が、慌てて膝をあわせて足を閉じようとするが、荒野はそれを意に介することなく、茅の茂みに顔の下半分を、つけた。
 ……そういえば、茅のここを口でやったことは、あまりないなぁ……。
 などと思いながら、荒野は、茅の陰毛を舌でかき分け、茅の女陰に直接、口をつける。
 茅の全身が、これまでの震えとは比べものにならないくらい大きく、震えた。
「……だめっえっ!」
 と、茅が叫ぶ。
「そんなこと……」
「茅、いつも、おれの、口でするじゃん……」
 荒野は、茅の制止に構わず、そう答える。茅の秘部に口をつけたまましゃべったので、不明瞭な声しかできなかったが、もとより、茅にはっきりと聞かせるために話したわけではないので、荒野は頓着しない。荒野がしゃべると、それだけでも刺激をうけるのか、茅の全身が大きく震える。
 それから荒野は、茅の中を舌で蹂躙した。
 茅が泣こうが喚こうが、止めるつもりはなかった。
 荒野がそうしている間中、茅は、断続的に悲鳴ともすすり泣きともつかないか細い声を上げ続け、身体をふるわせ続けた。




[つづき]
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