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「髪長姫は最後に笑う。」 第六章(274)

第六章 「血と技」(274)

 荒野は、茅の性器を入念に口と舌で探る。別に、そうすることで荒野自身がなんらかの快楽を受ける、ということもなかったが、荒野が何かするたびに、茅が押しころした声をあげたり身体をふるわせたり、愛液の量が増えたりするので、そうした反応を引き出すことが面白くて、ついつい夢中になってやってしまった。茅は何度かぐったりとして動かなくなったが、この間、多人数入り乱れてプレイした経験からいっても、そうした時でもしばらく愛撫を続けていれば自然と息を吹き返してまた感じはじめる、ということをしっていたので、荒野は構わずとことんまで茅を愛撫し続ける。ずっと二人きりで睦みあっていたならそうした発見もなかっただろうが、茅は感じやすい割には、一度上り詰めた後の回復も早かった。毎日のトレーニングがそういう部分に幸いしてかどうかわからないが、一見華奢な外見に似合わず、茅も相応にスタミナがついている。また、「だめ」とか「いや」とか連呼する割には、意外に快楽にどん欲であることも、荒野は見抜いている。もっともこの点は、茅にしてみれば、「相手が荒野だから」という前提があるから、と、茅は認識しているのかも知れないが。
 口で茅の性器やその上にある敏感な突起を責め続け、茅が何度か上り詰めると、ようやく荒野は身を起こし、一度茅から離れて素早く避妊具を取り出して、自身に装着、茅の足を広げてその間に自分の身体を割り込ませる。
 茅は、全身を汗に濡らし、自分に侵入する体勢になった荒野の顔を濡れた瞳でみつめ、せわしく呼吸をしながら、いやいやをするように弱々しく首を振った。
 荒野が腰を沈めて侵入すると、茅は、口を大きくひらいて喉の奥から空気を吐き出す。それは、音をともなっった声には、ならなくかったが、代わりに、茅の全身が、またガクガクと震えた。
 荒野は、茅の震えが収まるのもまたず、一気に腰を沈めきって茅を貫いた。
 茅が、シーツを握りしめながら、首をのけぞらせる。
 荒野は、荒々しい仕草で、何度も腰を引き抜いてはうちつける。そのたびに茅は身もだえし、周囲のシーツをかきむしり、震えた。
 荒野は一度動きを止め、すでに茅の汗を吸ってすっかり湿っている茅の服を乱暴にはだけさせた。茅は半裸になり、白い肌が露わになると、繋がったまま荒野は身をかがめ、まず、茅の乳首にむしゃぶりつき、すこしきつめに噛んでみた。
「……ぅんっ! んぅぅー……」
 茅は、苦痛と悦楽が入り交じった吐息を細く吐きながら、弱々しい動きで自分の胸に口をつけている荒野の髪の間に指をいれ、かき回す。
 茅の両足を少し持ち上げ気味にしながら、荒野は顔をあげて、茅に聞いた。
「茅は……こんなに乱暴にされても、気持ちいいの?」
 そして、浮かせ気味にした茅の腰を両腕で固定し、ざくざくと再び、茅の中心をうがちはじめた。茅が、露わになった白い肌を上気させ、「んっふっ。んぅぅー。んっ……」などと妙味艶っぽい吐息をつきながら、身をよじる。半端にのこったメイド服を身にまとい、汗に濡れた肌を晒して、髪を振り乱して身もだえる茅の姿が、荒野の目にはひどく扇情的に映った。
「茅は……こうして、乱暴に犯されるのが、好きなの?
 好きなんだろ?」
 荒野は、茅がはっきりとは返答しなかったので、腰の動きをさらに激しくしながら、茅に返答を迫る。
「……やっ!
 いやぁぁぁぁ-……」
 荒野が動きを早くすると、茅は、自分のこぶりな乳房を鷲掴みにしながら、肯定とも否定とも解釈できる悲鳴のような歓声をあげて、自由になる上半身を大きく波打たせて、またぐったりと動かなくなった。
 荒野は、まだ力を失っていない分身を根本まで茅の中に差し込んだまま、荒い息をして大きく胸郭を上下させている茅の顔を長めながら、乱れた茅の髪を指で整えてやる。
「……今日の、荒野……」
 しばらくして、いくらかは息を整えた茅が、薄目をあけて荒野の顔をみながら、いった。
「けだものさんなの……」
 その言葉が終わるか終わらないかのうちに、荒野は、素早く腰を引き抜き、打ちつける。
「……んっ、ふっ!」
 その一度きりの動作で、また茅が全身を波打たせて悶絶した。
「茅だって……そのけだものさんに、こんなに乱れている癖に……」
 茅の息が整うのを待ってから、荒野はようやく茅に答えた。
「茅……もう、何回いった?
 今夜は、茅を際限なく行かせなければならないんだけど……」
 そういいながら、今度は、荒野は、分身の先端が茅の中で円を描くように、ゆっくりと動かしはじめる。
「……そういう約束だし……茅にはどんどん、気持ちよくなってもらわないと……」
「……んっ! あっ!」
 茅は、またベッドのシーツをかきむしりはじめた。
「荒野……今日は、いじわるなの……。
 んんっ!」
「いじわるなおれに、乱暴に犯されて……。
 茅……感じているんでしょ?」
 ゆっくりと先端を振るだけでも、また茅が全身を細かくふるわせはじめたので、荒野はぴたりと動きを止め、最初の質問に戻る。
「正直にいわないと、今夜は、ここで止めて、抜いちゃうよ……」
「……やぁあっ!」
 茅は、小さな悲鳴のような声をあげた。
「……むぅ。
 荒野……本当にいじわるなの……」
「ちゃんと答えないと、本当に、抜いちゃう……」
 荒野は、そろそろとした動きで、本当に茅の中から自分の分身を引き抜きにかかった。
 茅の襞が、荒野の分身を惜しむように収縮し、絡みついてくる。
「茅は……こういうの、嫌いか?」
「……あっ!」
 荒野が自分の内部から後退していくのを感じると、茅は、両足を荒野の腰に絡めて、荒野の動きを制止しにかかる。
「駄目っ! 抜いちゃ、駄目っ!」
「茅は……乱暴にされるのも、好きなんだね?」
 荒野は、念を押す。
「あんなに乱れてたし……茅のあそこ、抜こうとすると、おれのに絡みついて締め付けてくる……」
「……むぅぅっ……」
 茅は、半眼になって口惜しそうな表情をしながら、荒野を軽く睨んだ。
「正直にいわないと、本当にやめちゃうよ……」
 荒野は、茅の顔に気づかない振りをして、引き抜きかけた分身を一気に根本まで押し戻す。
「……んっふぁっ!」
 不意をつかれた茅が、また小さな悲鳴をあげた。
 荒野は、結合部の上部に位置する肉芽を指で軽く押すと、さらに茅の身体が跳ねた。
「感じるんだよね?」
 荒野は、茅の敏感な突起を指の腹で圧しながらにこにこ笑い、茅に確認した。
「もっと、して、欲しいんだよね?」
「……あぁぁぁ……」
 茅は、喉の奥から空気を振り絞り、びくびくと身体を痙攣させてから、ようやく認める。
「してっ! もっとしてっ!」
「……気持ちいいの?」
 もう一度、荒野は一気に引き抜いて、根本まで押し込んだ。
「んふぅっ!」
 恍惚とした表情になった茅が、叫ぶ。
「……乱暴にされるのが好きなの?
 おれに犯されるのが好きなの?」
 荒野は、ゆっくりとしたおおきな動きで腰を動かし、一突きごとに茅に卑猥な問いかけを行う。
 すっかり興奮してきた茅は、荒野に問われれば、反射的に「いいのっ! 好きなのっ!」と答えるようになっていた。
「何が好きなのっ!
 茅、ちゃんといってっ!」
 荒野も高揚していた。
 荒野は、自分の内部にもこうした嗜虐性がある、ということを発見し、少しは戸惑ってもいる。今まで、それなりの修羅場をかいくぐってきた身だが、血や暴力に酔う、という性行は、荒野には認められなかった。
「茅は……どうされるのが、好きなの?」
 だから、こうして茅を執拗に責め立てることに歓びを感じている自分を、荒野の冷静な部分が興味深く見つめている……という感触が、ある。
「犯されるのが、好きっ!」
 茅が叫んだ時、荒野は茅の中に長々と射精した。
「荒野に、乱暴にされるのが、好きなのぉっ!」




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HONなび

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  • 2007/04/12(Thu) 10:04 
  •  
  • #
  • [edit]

設定変えてみましたよ。

これが最適かどうか分かりませんが……。
また、何かご意見があったら、また変えてみます。
初期に連続投票を制限していたのは、コメント欄にスパムな文章残して投票していくのが絶えなかったからです。
最近でもたまにあるけど、投票の全体量からみれば、もう問題にする必要もないかな、ということで、直してみました。

  • 2007/04/12(Thu) 22:46 
  • URL 
  • 浦寧子 #-
  • [edit]

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