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彼女はくノ一! 第六話(48)

第六話 春、到来! 出会いと別れは嵐の如く!!(48)

 香也の頭部は孫子のスカートにくるまっている形なので、香也の視覚は、布地越しに漏れてくる頼りない光しか捉えていない。だからなおさら、目の前から漂ってくる孫子の体臭が、香也の想像力を刺激した。薄暗い視界の中なかで、さらに黒々とした孫子の股間から、その臭いは強くただよってきている……ような、気がする。
 香也は、薄暗い中でも白く浮き上がっている両足の間にあって、そこだけ黒黒とした部分に、顔を近づけ、口をあけて茂みの中を舌でさぐる。
 じゃりじゃりする陰毛を舌でかきわけ、強い臭いを発する秘裂に、容易に舌をつけることができた。
 香也の舌の先が、ぬめりとした粘液に触れると、香也のモノを口にくわえていた孫子が、「ぅんっ!」と声を上げる。
 一度舌をつけると、香也は、孫子の臀部を両手包むように固定し、孫子の筋にそって、陰毛をかきわけるようにして、舌を動かしはじめた。
 すぐに、香也の唾液と孫子の愛液が入り交じって、孫子のそこはしどとに濡れてくる。
 ぴちゃぴちゃと盛大に音を立てながら、香也は、恍惚としながら孫子の秘裂を舐め続けた。
 孫子も、負けじと香也のモノを口に含んだまま、顔を上下させる。
『……これが……女性の……』
 そんなことを思いながら、香也は、本能に従って、何度も自分自身を中に挿入したことがある孫子自自身を舐めあげ、舌を硬くして、深く、差し込む。
 懸命に口で香也のモノを奉仕していた孫子の動きが、ビクンととまり、孫子が、「……ぅんふぅ……」と鼻息を漏らす。
 孫子は一度、香也のモノから口を離して深呼吸をし、それから、それまで以上に深く香也をくわえ込み、喉の奥に香也の亀頭をあてた状態で、強く息を吸い込んだ。
 今までにない刺激に、今度は、香也が「……うっ」とうめいて孫子のそこから顔を離してしまう。
 孫子は、さらに香也のソコを吸い込みつつ、顔を大きく上下させた。
 孫子の頬の肉がすぼまって、香也自身の側面に張り付いている。
 香也は、孫子のソコを口で刺激するのも忘れて、手を置いていた孫子の臀部をぎゅうと抱き寄せ、ゆっくりと顔を左右に振った。
「……そのまま、出してくださって……」
 香也の反応から終わりが近づいたことを察した孫子は、さらに動きを激しくする。 
 じゅぱじゅぱと激しい水音をさせて、孫子が頭を高速で上下させはじめると、すでに十分に高まっていた香也は、
「……うっ……」
 と、低くうめいて、孫子の口内に射精した。それも一度射精しはじめると、なかなか終らず、いつもよりも大量の精液をドグドグと断続的に孫子の口の中に吐き出し続ける。
 朝一番、ということと、それに、同居人の少女たちと交わるようになってから、この方、香也の自慰行為の回数は激減……というより、事実上、絶えていたので、その分、濃いものがたっぷりと出ることになる。
 孫子も、発射しはじめ時こそ身体を小さく震わせたものの、それ以降は、むしろどん欲にいつまでも出続ける香也の精を吸いあげ、呑み続けた。味的にも質感的にも、決して呑みやすいものではないのだが、孫子が香也の精を口で受け止めたのはこれがはじめてではないし、それ以上に、「香也の一部だったものを自分の体内に取り込む」という行為に対して、孫子は、どこかフェテッシュな快感も、覚えている。
 事実、香也の精を孫子が呑んでいる最中、孫子の局部は筋肉を弛緩させ、透明な液体が大量に下にいた香也の顔の上に降り注ぐ。
 香也はそれが小便ではないかと疑って目を閉じたが、無味無臭であることと、それに、量が半端であることから、どうやら、別種の体液である、と結論する。
 特に性情報に詳しくない香也は、「潮を吹く」という表現は知らなかったが、女性が性的にきわまったときの反応の一種として、そこから夥しい液体を分泌することがある……ということは、経験上、知っている。
 今回も、そのパターンだろう……つまり、孫子も、香也と同じく、ある程度の快感は得たのだろう……と、香也は、思った。
 その時、孫子が四肢の力をがっくりと抜き、結果、香也の顔は、孫子の股間の下敷きになった。
 ちょうど、孫子のくさむらが、香也の鼻の下あたりにふわりと落ちてくる。直前に、そこから降りてきた液体を避けるため、目と口を閉じていなければ、香也の歯がそこに当たっていたかも知れない。
 香也の上に乗りかかって、完全に体重を預けている孫子は、荒い息をつきながら、ぐったりとして動こうとはしない。もともと、孫子は細身だったので、上に乗っていても香也はまるで負担を感じなかったが……。
『……ん……。
 そろそろ……』
 どいてもらわないと、やばいかも知れない……と、香也は思う。
 下半身の方が、精液とは別の液体を放出したいという欲望を、香也に伝えていた。何しろ、朝一で孫子が来襲したので、香也は用便もまだしていなかった。射精するタイミングがいつもよりも早くなったのも、雰囲気とは別に、そっちの欲望が射精を促していた側面も、あったのではないか……と、香也は思う。
 香也が心配するまでもなく、一分もしないうちに孫子はむっくりと身を起こし、香也の上からどいた。
 そして、香也の顔が自分の分泌した液体で濡れているのに気づくと、恥ずかしそうに周囲を見渡し、自分の下着を拾い上げて、それで香也の顔を拭こうとする。
 香也は急に恥ずかしくなって、孫子の手から逃れようとしたが、孫子は、
「……今、履いてきたばかりですから、ぜんぜん汚くはありません……」
 とかいいながら、有無もいわさずに自分が脱ぎ捨てた下着で、香也の顔を拭った。その意味を香也が思い知るのは、少しあとのこととなる。
 その際、目覚まし時計を確認すると、目覚ましをセットした時間の十分前だった。
 ……長いように思えたけど、意外と短い間の出来事だったんだな……と、香也は思った。

「……んー……。
 トイレ、行きたい……」
 二人で身を起こすと、香也ははっきりとそう口にする。
 孫子がそれ以上、エスカレートして何かをしでかさないうちに、「二人きっり」という現在の環境から抜け出したほうがいい……と、香也は判断した。
「……そう、ですわね。
 わたくしも、一度部屋に帰りたいですし……」
 孫子は、案外素直に香也を解放してくる。
 おそらく、新しい下着を履きなおしてくるのだろうが……香也は、その素直さを意外にも思う、少し拍子抜けに思った。
 普段の孫子なら、ここまできたら、ここぞとばかりに香也を責め立ててきそうなものだが……。

 ともあれ、「服を整えてから出ていく」という孫子を後に残し、香也はざっとパジャマを改め、一人で部屋を出て、トイレに向かう。
 用をたしてから洗面所に向かって洗顔をすませ、自室に戻る。孫子の姿は見えず、香也は、正直なところ、少しほっとした。
 布団を畳んでから制服に着替え、登校する準備を整えた。制服を着ている最中に目覚ましが鳴りはじめたが、これは、速攻で止める。
 身支度を整えて、居間に向かうと、そこで、
「……あー……」
 というガクの大声で、出迎えられた。
「おにーちゃんから、孫子おねーちゃんの匂いが、ぷんぷんしてくるーっ!」
 ……香也は、先ほど、孫子が自分の下着で香也の顔を拭ったのは……孫子の体臭を、香也の顔につけるため……一種のマーキングだと、この時はじめて気づいた。




[つづき]
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