2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

彼女はくノ一! 第一話 (14)

第一話 ある日、くノ一が落ちてきて……。(14)

 香也も楓も、他人の体温を自分の体内で感じることは初めての経験だった。当然、他人の体の一部が、口内という自分の体内に侵入してくるのも、差し込まれた舌を自分の舌と絡めるのも、唾液を交換するのも、初めてということになる。
 頬にかかる相手の吐息が荒く、熱いことを感じながら、二人は、目を閉じて、本能の赴くままに相手の存在を確認しようとした。
 そこにはもちろん、性的な欲求も根底にあったはずだが、それ以上に、切実に、相手の存在を五感で確認したい、という欲求が、存在した。
 あまり態度に表すことはないが、香也も楓も、孤児である自分、本来所属すべき場所をあらかじめ失っている自分、の、足下の不確かさを漠然と感じ続けており、その寄る辺なさを共有する相手を見つけ、お互い、相手との、なにかしらの関係を築きたくて、存在を確かめ合うように、必死に体をまさぐり合っていた。
 拙いながらも、愛撫と抱擁を繰り返し、長々と口唇を合わせた後、二人は、ようやく顔を離した。
 唾液が二人の口を繋ぎ、蕩けたような瞳でみつめあい、ほぼ同時に、はぁ、と満足げな吐息を対面する相手の首に吹きかける。そして、首や肩に回していた腕に力を込め、引き寄せ、正面から体を密着させた。
「……こうや様の、すごい元気……お腹に当たっています……熱くて、どくどく脈打っている……」
 楓は、香也の耳元に囁いた。
 香也も、性器で楓の腹部の感触を味わっていた。
 肌理の細かい、吸い付くような感触。体温。弾力があるのに、少し押しつけるとしなやかに押し戻す。
「……楓ちゃんの体、気持ちよすぎるから……」
 とくに愛撫をせずに、こうして抱き合って肌を合わせているだけでも、香也は結構満足していた。
「……でも……」
 濡れたような瞳で、楓は香也を見上げ、……。
「……こうや様との、絆が欲しいです……」
 擦れた声で、そういう言い方をした。

「……これでも、殿方を喜ばせる方法は、いろいろと教えられているんですよ……」
 楓は、浴槽の縁に香也を腰掛けさせ、自分は香也の前にひざまずくような体勢をとった。香也は、落ち着いて、正面間近から楓の体をみる。香也自身よりも一回り小さい体格。でも、全体に丸みを帯びた、曲線で構成された楓の体は、とても女らしいと思う。とくに、首から肩にかけての曲線が、香也にはとても美しく思えた。
『……今度、ヌード描かせてもらおうかな……』
 香也がそんな事を考えている間に、楓は、香也の男根を指でそっと摘み、角度を調整した上で、先端にかかるように、上から唾液を垂らす。唾液を擦りつけるようにして、男根全体を濡らすと、年齢の割には発育した双丘の間に香也自身を挟み込み、両側から押さえつけながら、ゆっくり揉みくしゃにしはじめる。
 まだまだあどけなさを充分に残した、年齢的に自分とそう変わらないように見える楓に、そういう行為をされているだけでも香也には充分刺激的だったが、くわえて、楓は、乳房の間から上に頭を出した亀頭に舌を延ばし、ちろちろと舐めはじめる。
 うっ。
 と、香也は低く呻いた。
 いつ射精しても、おかしくはなかった。

[つづき]
目次

↓作品単位のランキングです。よろしければどうぞ。
newvel ranking HONなび



↓このblogはこんなランキングにも参加しています。 [そのいち]
小説Hランキング かうんとだうん☆あだると エッチランキング 1番エッチなランキング ☆Adult24☆ 大人のブログ探し処 Hな読み物の館 アダルトステーション Access Maniax アダルトランド

Comments

Post your comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

このページのトップへ