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彼女はくノ一! 第三話 (14)

第三話 激闘! 年末年始!!(14)

「……なんかさあ、ソッチのほうでこーちゃんに先越されるとは、思わなかった……」
 相変わらずお湯の中の香也のイチモツを指先で撫でさすりつつ、羽生譲がそういった時、香也は、はじめ、意味がよく分からなかった。
「……あれ、柏の妹ちゃんが、この前『実物とは違う』とかいってただろ? わたし、写真とか以外に、男の実物みたのこーちゃんのだけだし、それだって、こーちゃんがほんの子供の時の事だし……」
『あ。あ。あ。』
 と、次第に、譲がなにを言い出したのか、理解してくる香也。
 そう。香也にとっては「年上のおねーさん」でも、香也にとって、一緒にいる時間が長く思えても……高校を中退してからすぐ狩野家と同居をはじめた譲は……世間一般的に見れば、充分に、若いのだ。

 ……そういえば、香也のモノを辿る指先も、なんか、こわごわと、という感じで、たどたどしい……。
「……こんなこと頼めるの、こーちゃんだけだしぃ……いい機会だし……それに、このままくノ一ちゃんに取られちゃうのも、癪だしぃ……」
 譲は、右手で香也のいちりたったものを弄りつつ、左手を香也の肩に回して、少し、香也の体を引き寄せる。
「……ちょっと……こーちゃんの、コレ……とか……反応、とか……。
 見させて。
 ……それとも、こーちゃん……わたしが……わたしと……こういうことするの……いや、か?」

 至近距離にある譲の顔が紅潮しているのは、決して、湯にのぼせたため、だけではないだろう……。
「……い、いや……じゃあ、ない……けど……」
 香也の思考と体は、硬直しかかっている。それでも、無理矢理、喉の奥から言葉を引きずり出す。
「……譲さん、駄目。もっと、自分、大切にしなけりゃ……」

 香也はすでに、楓と、二回、関係を持っている。
 ただそれは、半ば無理矢理、半ばなし崩し的、なものであり、香也にしてみれば、「そうなってしまった」ことに関して、つまり、自制して楓を押しとどめられなかったことに関して、忸怩たる思いを抱いている。
 決して、楓が嫌いなのではない。
 好きとか嫌いとか、そういうことを思いあう前に、先に体の関係を結んでしまった。
 そのことに関して、少年らしい潔癖さを持って、香也は後悔をしている。
 楓と二回目の関係を持った後、それは同時に、才賀孫子との初見でもあったわけだが、
『……また、雰囲気に引きずられて……やっちゃった……』
 と、かなり落ち込んだ香也は、諄々と楓に自分の気持ちを伝え、説き伏せ、「もう、強引にこういうことをしないこと」と、かなり強く説得した。
 楓はあまり納得した風でもなかったが、いつもぼーっとしている香也がいつになく強い口調でそういったので、しぶしぶ、という感じで、「友達からはじめよう」という香也の提案を承諾し、現在に至る……。

 香也にしてみれば、正直、家庭内にこれ以上、火種を作りたくはなかった。
 家内安全。

「……こーちゃんは、優しいなあ……」
 もちろん、香也とつき合いが長く、楓とも一緒の家に住んでいる長いる譲にしてみれば、二人の雰囲気の変化から、香也のその辺の思惑も、充分に推察する事ができる。
 ……でも……。
「こーちゃんがそうやって狼狽えてると……おねーさん、かえってその気になってきちゃったりして……」
 譲が、さらににじり寄ってくる。
 譲の、硬くなった乳首が、香也の胸板に触れる。
 いつのまにか、表面をたどたどしくなぞっていただけの譲の指は、逆手に、香也の剛直を握っている。力はそれ程でもないが……。
「……こんな、感じなんだ……硬いけど……表面の皮膚はすべすべしている……熱いよ……こーちゃんの……」
 譲の吐息が、香也の頬に、かかる。
 吐息も熱いが、声も、熱っぽい気がした……。

 香也の頭の中では、さっきから警鐘が鳴り響いているのだが、体は硬直して動かない……。

 譲が少し力をいれただけで、充分な大きさになっていた香也のモノの先端が、露出する……。
「……へぇ……これが、『ムケる』ってやつかぁ……」
 譲は、一番身近な異性である香也が、自分を女として意識していることで、性的な興奮を憶えてもいたが、身近な相手である故に好奇心や探求心を感じる余裕も、また、あり……好奇心六分興奮四分、といったところだろうか。
「……もう、ちゃんと大人なんだな……ここ……なんかここから、ヘンな臭いしてくるし……この露出したところ、触るとどうなの?」
 おずおずと、指先で亀頭部に触れてくる。
 うっ、と呻いて、香也は身をよじる。
 譲は、肩に回した腕に力を込めて、香也の体を逃さない。
「……もっと、そっと……」
 香也は、そう伝えるだけで、精一杯だった。
「痛いの? 気持ちいいの?」
「……両方……力、込めないで……」
「……そっかぁ……そっと? そっと?」
 譲はできるだけそーっと表面を触ったつもりだったが、若い香也のその部分は敏感にすぎて、それでも香也は、譲が触れた部分を動かすたびに、ビクンビクンと背中を震わせた。
「……うわぁ……そんなに感じるんだぁ……」
 譲の好奇心に、さらに火がついた。
「ねぇ、これ、舐めてあげようか? 舐めてもらったこと、ある?」
 香也はぶんぶんと首を振る。譲は、経験こそないものの、同人誌に携わった関係から、ヘンな知識だけは豊富である。
「そっかぁ……じゃあ、こーちゃんのをお口でするは、わたしが最初な……」
 香也が止める間もなく、譲は香也の前にひざまずき、両手で香也のイチモツを握って腰を導き、香也を浴槽の縁に腰掛けさせる。
 そして、両手で大事そうに握ったまま、その先端に顔を近づけ……鈴口に狙いをつけて、ぺろり、と、舌を動かした。
 うひゃあ、と、香也が声を上げる。
「……そんなに、いいかぁ……」
 そこからかすかに滲み出ていた白っぽい液体は、なんかヘンな味がしたが、それ以上に、過剰な反応を示す香也が、とても可愛く思えてきて、譲は、さらにいろいろ弄りたくなった。
「じゃあ、舌でいろいろやったあと、お口でしような」
 その部分を口に含む事に関する嫌悪感は、譲は、特に感じなかった。

[つづく]
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