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第四章 「叔父と義姉」(5)
荒野は身を起こして勝ち誇ったような表情をする茅の肩に抱きつき、左手で茅が逃げられないように固定し、右手を茅のスカートの中に入れる。
「やっ!」
下着の表面に指が触れると、茅はビクンと上体を震わせる。が、構わず、荒野は下着の表面から茅の恥丘を上下に撫でさする。茅は、最初のうちこそ荒野の愛撫から逃れようと身をよじっていたが、二、三分もすると「ふー、ふー」と鼻息を荒くしはじめる。荒野が抑えている茅の肩が、じっくりと汗ばみはじめる。
「茅……気持ち、いい?」
と荒野が尋ねると、
「やっ!」
と短く叫んで、首を振る。長い髪が茅の頭の動きに従って、揺れる。
恥ずかしいから、答えたくない、ということなのだろうか……。
荒野は、ついさっきまで子供のようにはしゃいでいた茅が、急にしおらしくなったことを、面白く思った。
……好奇心旺盛な子供の部分と、性感も含めた大人の女性としての部分が、茅という個体の中で奇妙な具合に混合して、同居している……。
そう、感じた。
「茅……ここ、自分で刺激したこと、ある?」
荒野が弄っている部分は、下着を重くするほどに湿っていた。
「やっ! ないっ! ないっ!」
半ば涙目になりながら、茅は荒野の裸の肩にしがみつき、イヤイヤをするように首を振る。茅の膝が、がくがくと揺れはじめる。下着の上から触るだけでも、感じるらしい……。
「これから、茅のここに指を入れて、直に触ろうか?」
「やっ! 駄目! 駄目! んっ!」
かなり昂ぶっているのか、茅は、今や膝だけではなく、全身を大きく震わせている。荒野は、左腕で茅の腰をしっかり抱き、茅の体が崩れないようにした。茅の手が、なにか縋るものを探して、結局、いきり立ったままの荒野の硬直を、掌で包み込むように、握りしめている。
「んっ! んっ! んっ!」
と、呻きながら、茅は、大きく背をのけぞらせ、そのままピン、と硬直し、動かなくなった……。しばらく、その姿勢のままで硬直し、不意に、全身の力をぐったり抜いて、ベッドの上に倒れ込む。
……いった……の、かな?
荒野とて、女性経験が豊富というわけでもない。しかし、指で……それも、下着越しに刺激しただけで、ここまで感じる、というのは……。
「……茅って……ひょっとして……敏感? 感じやすい?」
「ふぁ? ……いぃ……ぃやぁー……」
粗い息をつきながら目を閉じ寝そべっている茅は、甘えたような拗ねたような声で、そう、返した。それ以上の返答は、する気力がないらしい。
荒野は、茅に添い寝するようにして、茅の回復を待つことにした。すると、茅は荒野の股間に手を伸ばし、硬直を緩く掴む。
「……茅。
そこ握るの、好きなのか? おれが寝ている時も、時々弄っているだろ?」
「……ん。だって、これ、不思議」
睡眠時の勃起はもちろん性的興奮が理由などではなく、睡眠が浅いときの起こる生理現象だ。時折、下半身に不自然な感触を感じて目を醒ますと、茅が荒野自身を不思議そうな顔をして弄んでいたりする。……茅のそうした行為を見つけたとしても、荒野は、照れくさいのと、どう声をかけていいのかわからないのとで、そのまま再び目を閉じて寝てしまうのだが……。
『……やっぱり、おれらの関係って、特殊っていうか、独特だよなあ……』
荒野は、改めて、そう思う。
通常の男女というわけでもなく、かといって、肉親、というわけでもなく……。
荒野は茅に好意を持っている、ということ、それに、茅も同じように、荒野に好意もっていてくれている、らしい……ということには、それなりに確信しているのだが……その好意が、果たして世間一般でいう、「恋愛感情」にあたるものなのか、どうかというと……恋愛経験のない荒野には、どうにも判断がつきかねた。だが、二人の関係がどうであろうとも……。
『……ま。
茅は茅だし、おれはおれだし……』
そして、二人とも、今の関係に、不足や不満があるわけでもなく……。
「茅。そろそろ、いい? おれ、茅とやりたい」
「……ん」
荒野が、目を瞑ったまま寝そべっている茅の上に乗りかかると、茅は、荒野の首に両腕を回して、荒野の口唇を、自分の口唇で塞いだ。
荒野は、茅のスカートをまくり上げ、股間に手を入れて、濡れて重くなった下着をゆっくりと降ろす。
腿の途中まで下着を降ろした状態で、茅の股間に指で触れると、荒野の首を抱いたまま、茅の体全体が、一度、大きく震えた。
『……やっぱり、茅、敏感だ……』
茅の話しの通り、茅の成長が、一般とは違った速度と経緯を辿ったとすれば……成熟した体を持ち、頭がよく、博学ではあるといっても……茅は、まだ、子供だ、ということで……。
さっき荒野が尋ねた時、自慰の経験もない、といったのも、嘘やごまかしではないのかもしれない……。
『……でも、茅は、茅だし……』
茅の体もそうだが、荒野の体にも火がついている。ここで止めてしまったら、二人して不完全燃焼の欲求不満の身を持てあますことになるだけだし……自分も、そのまま眠れるかどうかあやしかったし、茅にも、恨まれそうだし……。
『……どうせ、一族だもんな、おれ。一般的なモラルを気にかけても、しょうがないか……』
少なくとも、レイプではない。
……荒野自身も、茅も、所詮規格外の人間だ……。
荒野は、自分自身をそう納得させ、どうしようもなくいきり立った自分の分身の先を、茅の、充分に湿った入り口へと押し当てる。
「……いくよ、茅」
「……きて……荒野と、ひとつに……なりたいの……」
最後の確認をする荒野に向かって、茅は、小さいがはっきりとした声で、そう答えた。
荒野はゆっくりと腰を下ろして、しずしずと茅の中に埋没しはじめた。
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つづき]
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