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髪長姫は最後に笑う。第四章(10)

第四章 「叔父と義姉」(10)

 茅に「一緒に風呂に入ろう」と誘ったのは、どういうことをすれば茅のスイッチが入るのか、早めに確認したかったから、という理由もあった
 荒野とて若い男性であり、茅が、こちらが刺激すれば、いつでも過剰に反応する……という状態について、決して喜んでいないわけではない。が……茅の意志や主体性を無視してまで、快楽にふけるほどには貪欲ではなかった。
 だから、「茅が、いつもの茅で居続けられる条件」を、早めに確認しておく必要があった。

 洗面所も兼ねている脱衣所に移動し、二人で服を脱ぎ、全裸になる。まだ、茅は大丈夫。
 この時、荒野は、久しぶりにまじまじと茅の全裸を見た。茅を抱いた昨日と一昨日は、視覚以外の知覚で茅を味わうのに夢中になっていて、実は、あまりよく見ていない。
 全体的に小ぶりだが、均整のとれた肢体。白磁を思わせる肌。対照的に黒々とした、艶やかな髪と陰毛。脂肪の薄い、伸びやかな手足。しかし、腰と胸は相応に膨らんでいる。茅自身は気にしているようだが、胸も、意外に大きい……と、思う。大きすぎる、ということがないだけだ。なにより、形がいい……。
「……まじまじみないの……」
 茅が、荒野の視線から体を隠すように自分の肩を抱き、後ろを向く。
「……茅、まだ、大丈夫?」
「……うん。平気」
 茅は、荒野の意味をすぐに察した。
 全裸になって向き合ったくらいでは、まだスイッチは、入らない……。
「……早めに、どういう条件でああなるのか、確認しておきたかったから……」
「……うん。わかった……あのね……ああいう状態になるのが、いやなんじゃないの……。茅、ああいう風になると、茅が茅じゃなくなるような気がして……こうして、普通に一緒にいる時の荒野への気持ちまで、誰かに作られたニセモノの気持ちなんじゃないかって気になって……それで、すっごく寂しくって、悲しくなるの……」
「……うん。わかっているよ……」
 そういいながらも、荒野は、
『……本当におれ、茅の気持ちが分かっているのか?』
 と、自問している。
『……茅は、今の自分の人格そのものが……あらかじめ誰かに設定された、偽の人格なのではないかと、恐れている……』
「……でも、茅……今、おれとこうして触れあっている感触は……本物だ……」
 荒野は、茅の肩に腕を廻し、そっと抱きしめる。
「それと、今この時、茅とおれの気持ちも、本物だ……だから、これから、二人で本物の気持ちを、いっっぱい積み上げていこう……今まで茅が埋まって、意味がなくなるくらい、いっぱいいっぱい、二人でいろいろな思い出を作ろう……いろんなことを、体験しよう……」
「……荒野……まだ、大丈夫なの……自分で、いられる……」
 裸で抱き合っても、まだ大丈夫だ……と、茅はいった。
「荒野……キスして……」
 荒野は、茅のいうとおりにした。

 長々と口唇を重ね、顔を離す。
 茅は、頬を染めながらも、まだ、正気のようだった。
「……茅……荒野とのキス、好き……」
 半ば焦点のあっていない瞳で荒野の顔をみて、そんなことをいう。
「……もっと、して……」
「……いくらでもするけど……」
 荒野は、茅の体を軽々と持ち上げた。
「……その前に、湯船に入ろうな……風邪ひいちゃう……」
 茅の体を抱き上げて、浴室に入る。狭いユニットバスだが、密着すれば二人で入れないことはない。
 茅が、狭い湯船の中でもことさら荒野に体を寄せ、キスをせがんだ。
「……茅、本当にまだスイッチ入ってない?」
「むー!」
 茅は、怒ったようにそういうと、荒野の首に抱きつき、荒野の顎を掴んで強引に口を開かせると、その中に自分の舌を割り込ませた。荒野は、自分の腹の上にある茅のお尻を掴んで、茅がずり落ちないようにしなければならなかった。
 ……はぁ。はぁ。はぁ。
 と、息を荒くしながら、茅はいつまでも荒野の口の中をねぶっている。ぴちゃぴちゃという水音が狭い浴室に響く。
 荒野は、茅のお尻を押さえていた指を少しずらし、茅の女陰に触ってみた。そこはすでに濡れていて、荒野の指先が襞に触れると、茅はびくんと体を大きく震わせた。
「……荒野の……えっち……」
 抗議しているのか媚びているのかわからない口調で、茅がいう。
「……まだ、平気?」
「……ん。まだ……普通の……だと思う……」
「普通に興奮しているの? 茅?」
「ぃやぁ!」
 荒野の指が陰核に触れたため、茅は一瞬飛び上がった。
「……や……いやらしいこと……いわないで……」
「……じゃあ、いやらしいところ、触る」
 荒野は、自分の上に乗っている茅の体を支えながら、茅の陰部を本格的に指で弄りはじめた。
 ……ぁっ。ぁっ。ぁっ……。
 と、細く喉をならしながら、荒野の指の動きに合わせて、茅の華奢な白い肢体が、荒野の上で、跳ねる。
「……やっぱり、茅、感じやすいのな……」
「……やぁっ! 荒野だから! 荒野だからこうなるの!」
 茅は、長い髪を振り乱して、いやいやをするように首を振り続ける。
 茅をもっと乱れさせたい、という強い欲求もあったが、荒野は、ぴたりと動きをとめた。拗ねたような顔をして荒野を上目遣いにみる茅に、荒野は、
「……まだ、大丈夫みたいだね?」
 と尋ねた。
「……う……うん……」
 当初の、「どこでスイッチが入るのか」という条件を探る、という目的を失念していた茅は、ばつが悪そうに目をそらした。
「……まだ、大丈夫……」
「……やっぱ、挿入がスイッチなのかな……でも、ゴムは持ってきてないし……」
「や。こんなところでは、したくないの……」
 ……その前に、もっとキスして……。
 と、茅は、さらに荒野にせがんだ。

 再び長い口づけを交わした後、
「風邪引くぞ」
 といって強引に茅の体の向きを変え、肩を押し下げて茅の体を湯につける。浴槽が小さすぎて、二人一緒だと茅の体が入りきらない。それでも、荒野の胸と茅の背中を密着させるようにして、できるだけ茅の体をお湯につける。
「……茅、小さいって気にしているようだけど……」
 先ほどから自分の胸板に押しつけられていた茅の双丘に背後から手を伸ばし、表面に指をはわせる。
「……十分、大きいと思う……それに、形も……」
 荒野の指先が、すぅーっと触れただけでも、茅の肩が震えていた。
「……感度も、いいし……」
 荒野が指先で、茅の乳首を摘むと、茅は頭を仰け反らせた。さらにコリコリと指先に力を込めると、茅は、仰け反らせた喉から「ふぁ。ふぁ」という喘ぎ声を漏らす。茅の髪が荒野のほうに押しつけられ、胸板と首に艶やかな感触を感じる。
 茅は中腰になって、荒野の愛撫から逃れようとする。
 それを、荒野の腕が、後ろから押さえ、逃がさないようにする。
「……乳首の色、薄いし……」
「……荒野……いじわるなの……」
「茅が可愛すぎるから、いじわるしたくなる……」
 後ろから、長い髪をかき分けて、荒野は茅のうなじに口をつける。
 ビクン、ビクン、と、茅の体全体が、また震えた。
「……茅、まだ大丈夫?」
「……はぁ……まだ……ん……気持ちいいけど……大丈夫」
 茅は、後ろから押さえつける荒野の腕を強引にふりほどき、荒野と正面から向かい合った。
「……もう、荒野の指……気持ち良すぎ……今度は、茅がやるの……」
 自分から荒野の腕の中に入り込み、ついばむようにキスをした後、手を下に降ろしながら、荒野の首筋や鎖骨を口でなぶっていく。
「……荒野も……こんなに大きくして……」
 茅の手が、荒野自身を握りしめている。力を込めているようだが、茅の握力だと、あまり痛くはない。
 茅は先ほどまでの愛撫の余韻か、それとも自分自身の行為に淫しているのか、はぁはぁとあえぎながら荒野自身を握りしめ、ぴちゃぴちゃと水音をたてて、荒野の前面に舌をはわせていく。
 茅の頭は、荒野の胸、鳩尾、腹……と、どんどん下がっていき……。
「……これ、荒野の……」
 明らかに発情しているとろんとした瞳で、自分で握りしめている荒野自身の先端に顔を寄せる。
「……荒野……ここに、座って……」
 茅は荒野の股を両腕で持ち上げて、荒野も茅が導くままに、浴槽の縁に腰掛ける。
 腰掛けた荒野の前に跪いた茅は、両手で握りしめた荒野自身の先端をちろちろと舌で刺激した後、すっぽりと口の中に含んだ。
 じゅっ、じゅっ、じゅっ、と音をたてながら茅は、荒野をくわえ込んだまま、首を上下に降り始めた。

[つづき]
目次

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