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第四章 「叔父と義姉」(11)
茅の要求に応える形で、荒野は茅に顔を近づけた。
茅は目を閉じて、舌先で荒野の口唇の輪郭を辿るように、ねぶる。舌を荒野の口の中に侵入させ、荒野の歯や歯茎の間を、丁寧に辿る。口唇と口唇を密着させ、二人の唾液を交換し撹拌する……。
「……茅、本当にキス好きな」
「……ん……」
「……でも、続きは、後でゆっくりとな。
湯冷めする前に、髪を洗ってやろう。久しぶりに。切ったとはいえ、まだまだ一人でやるの大変だろ?」
荒野は茅に有無をいわせず、茅の両肩を押し下げて、茅の体をお湯につける。自分は湯船から出て、シャンプーなど「茅の洗髪セット」を準備しはじめた。
茅は思いっきり不満顔で、口を尖らせて「ぶー。ぶー」とわざとらしく発声していたが、それは無視した。
「……こんなところでやりたくないっていたの、茅だろ……」
荒野はそういいながら、茅の髪にシャワーをかける。
「……ひょっとして、荒野……我慢の限界だったの?」
「……さぁ……」
荒野は、とぼけた。
頭だけを湯船から出した状態で荒野に髪を洗われた後、茅は湯船から出て全身を丁寧に洗われた。シャワーで泡を洗い流した後、再び湯船に放り込まれた。
茅が、
「荒野の背中、流すの」
といっても、荒野は、
「今度な。今日は、茅の体が冷えているから、駄目」
と、簡単に答えただけで、自分の体を手早く洗いはじめた。
二人で風呂から上がると、バスタオルで全身を拭うのももどかしく、いちゃいちゃとお互いの体をまさぐったりキスをし始める。二人とも、欲情の火は完全に点火していた。
「……荒野……だっこ……」
「……甘えん坊め……。
茅、軽いからいいけど……」
荒野は火照った茅の体を軽々と持ち上げて、ベッドの置いてある部屋へと運ぶ。
初めて結ばれた一昨日、茅の不自然な狂態に流された昨夜とは違い、昼間のうちにお互いの事をたっぷりと話し合った今夜の二人は、相手に対する信頼感も、精神的な余裕も、以前よりはよっぽど増していた。
荒野が両腕で横抱きに茅の体を抱き上げると、
「……お姫様抱っこ……」
茅が、ぽつりという。
「ん?」
「こういうの、そういうんだって。
先生が、いってた……」
「……あの先生がくだらないこといったら、今度もまた、この間のように蹴とばしてやるといい……」
「……くだらないの? お姫様抱っこ」
「抱っこという行為には、罪はない。
ただ、このような行為を『お姫様抱っこ』と称してくだらない意味づけをしようとする感性は、唾棄すべきだと思う」
「……むぅ。荒野のいうこと、難しいの。
荒野、抱っこ、嫌い?」
「……されたの……ガキの頃だからな……憶えてないし……。
茅をこうするのは、嫌いではない」
「……わかった。
荒野、素直じゃない」
「……それでいいよ、もう」
荒野は茅の体をベッドの上に放り出した。
「荒野もこっちくるの」
ベッドの上の茅が、手招きをする。
「はいはい。お姫様」
荒野は、素直に茅の横に添い寝する。
「……荒野の体、温かい……」
茅は、すぐに体をすり寄せてくる。
「風呂上がりだから。茅だって、ぽかぽかしてる」
「ん。二人とも、ぽかぽか」
荒野は二人の体に布団を掛けた。
「……そういや、前から寝る時、茅が裸で抱きついてきたの……抱き枕じゃなくて、湯たんぽ代わりだったんだよな……考えてみれば……」
「ん。荒野、ぽかぽか」
……荒野は、時々、茅の無邪気さが怖くなる。
「……ま、いいけど……んんっ!」
茅が、荒野の顔を両手で挟んで、口唇を奪う。ねっとりと、舌同士を絡ませる。
「……荒野……お風呂で茅に意地悪したから、お返し……」
そういって茅は荒野の胸板の上に身を投げ出した。
「……今度は、茅が荒野をいじめるの……」
至近距離に、茅の潤んだ瞳がある。
茅の体が、重力に押されて、荒野の体に押しつけられてる。
茅の、乳房も、陰毛も……その下の湿りも、余すところなく荒野の体に密着している。
茅の吐息も体も、熱かった。
[
つづき]
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