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髪長姫は最後に笑う。第四章(26)

第四章 「叔父と義姉」(26)

 茅は荒野の下半身に抱きつくようにして、荒野の男根を舌で愛撫している。口に含んでいるのではなく、アイスキャンディーでも舐めるときのように、丁寧に、表面に舌を這わせる。
 ……やはり、以前よりもうまくなっている……。
 と、荒野は思った。
 荒野の男性を生暖かく湿った舌でくすぐられる感覚は気持ちいいと言えば気持ちいいのだが、無論、それだけでは大仰に呻いたり射精するほどの刺激は得られない。
 この時点では、まだ余裕があった荒野は、
「……茅、もういいよ……」
 といいながら、フローリングの床に座り込んだ茅を立たせる。
 茅は、荒野に逆らわずなすがままにされていたが、足にあまり力が入らない様子で、立ち上がってからもすぐによろけてしまい、荒野が慌てて手を伸ばし、茅の体を支えなければならなかった。
「……へんなの……」
 荒野に体を支えられながら、茅はぼうっと霞がかかったような表情をして、呟いた。
「……頭、ぼうっとして……熱くて……」
 潤んだ目で、茅は荒野を上目遣いに見上げる。
 荒野はぐんにゃりと力が入っていない茅の体をそっとソファの上に横たえ、茅の額に自分の額をくっつける。
 ぼっ、と、茅の顔全体が赤くなり、額の密着している部分から、かなりの熱量を感じた……。
「……確かに、熱いけど……これ、たぶん、体調不良じゃないと思う……」
 なんといっていいのかわからないので、荒野はゆっくりと言葉を選びながら、茅に説明した。
「……茅、こういう状態になれてないだろ?
 要するに、これ……たぶん、茅が……あー。発情……性的に興奮している、というだけのこと……なんだと、思うけど……」
 今の茅は、以前荒野が茅を抱いた時とほぼ同じ状態にある。
 荒野がそう説明すると、茅は、ぷいっ、と顔を背けた。
 ……以前までの時は、経験不足がたたったのか、茅は、あまり自分自身の変化を、自覚する余裕がなかったらしい……。
「……茅、ひとりえっちとか、したことなかっただろ……」
 真っ赤になった耳を荒野に見せて横を向いている茅に、荒野は諭すように説明を続ける。
 最初の時、茅が荒野に語ったことが事実だとすれば……茅の性的な感受性は、ここ最近、急速に成長した、とみるべきだった……。
 だから、茅はまだエクスタシーに至る感覚に対して不慣れだし、興奮した自分、というものにも、まるで慣れていない……。
「……えっちして、興奮してくると、誰でもこうなるんだから……そんなに、恥ずかしがることは、ないよ……」
 荒野は茅の頭を撫でながら、そう諭す。
 知識と経験、見かけの上の成熟と内面の未成熟……。
 ……まったく、「茅」という存在は、とてもアンバランスにできている……。
「どうする? 怖くなったんなら、今日は止めておくか?」
「…………やるの……続けるの……」
 真っ赤になって横を向いたままの茅は、かろうじて聞き取れる程度の小声で、荒野にそう告げた。

「……ご奉仕……」
 といいながら、茅は、ソファの背もたれに腕をかけてどうにか立ち上がり、自分でスカートの中に手を突っ込んで、無造作に両足から下着を抜き取る。
 そして、スカートの裾の両側を指でつまみ上げ、股間の茂みを荒野の目に晒した。
「……ここに……荒野の……ご主人様のが……欲しいの……」
 茅の細い足の付け根にある、面積は小さいが黒々とした三角形のその部分は、わずかに水気を含んでいるように見えた。
「……いいけど……」
 荒野は茅の肩に手をかけて、片手を露わになった茅の股間に伸ばす。
 思った通り、そこはたしかに湿っていて、陰毛をかき分けて茅の内部へと続く襞に荒野の指が触れると、それだけで茅は「うっ」と息を詰めて、荒野の肩に頭をもたれかからせた。
「……ほら。無理しないでソファに座って……。
 今日は、立っていられなくなるぐらいに、指で茅を感じさせてから、入れよう……。
 茅、ここに指を入れたことは、ないだろう?」
 茅の返事を待たず、荒野は茅の体をやさしく後ろに押しやり、座らせる。
 茅のスカートを臍の辺りまで捲り上げ、茅の下半身を剥き出しにすると、しばらくざりざりと指で茅の陰毛を弄び、それから、指で左右に押し広げるようにして、指先を茅の中に入れた。
 その手元をじっと見つめていた茅は、荒野の指先が中に入った途端、なにか感じるところがあったのか、眉間に軽く皺を寄せる。
「……痛い?」
「……痛くは、ない……」
「じゃあ、気持ちいい?」
 その問いには、茅は答えなかった。
 まだ指の第一関節までしか入れてなかったので、第二関節が埋まるぐらいまで押し込み、その深さのまま、内壁の形状を確認するようにスライドさせると、すぐに茅の鼻息が荒くなり、荒野の指が入っている部分から、とろりとした液体が分泌されるようになった。
「茅、気持ちいい? ちゃんと答えないと、やめちゃうよ」
 そういいながら、荒野は指の動きを少し速くする。
 じゅじゅじゅ、という水音がして、そこから透明な液体が、さらに夥しく出てきて、荒野の指を濡らす。
「……荒野……いじわるなの……」
 茅は、知らず知らずのうちに腕に力を込めていて、今では、荒野の肩にしがみつくような形になっている。
「ご主人様に、ご奉仕するんだろ?」
 荒野は、茅の変化には気づかない振りをしながら、今度は、指を根元まで入れたり、出したりし始めた。
 茅は俯いて、口を硬く結んでいる。声を出すことを恥ずかしがっているようだが、俯いた頭がなにかを堪えるようにぷるぷると震えていた。
「……ご主人様は、茅の声が聞きたいなぁ……」
 相変わらずそしらぬ顔のまま、荒野は、さらに激しく指を動かしはじめた。
 指を動かすたびにちゅっぱちゅっぱちゅっぱと水音が大きくなり、茅は目を閉じたまま、ソファの上で背を丸めてぶるぶる震えていたかと思うと、突然、
「……んはぁ!」
 と、大きく息を吐いて、そのままぐったりを全身の力を抜いてソファの上に寝そべり、動かなくなった。

[つづき]
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