2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

彼女はくノ一! 第五話 (53)

第五話 混戦! 乱戦! バレンタイン!!(53)

 孫子は、もはや自分は冷静ではないかも知れない、と思いながらも、舞花と栗田の行為を凝視し続けている。
 目が、離せない。
 椅子に座った栗田の前にひざまずいた舞花が、じゅっ、じゅっ、じゅっと音を立てて頭を上下させている。栗田よりも大きな体格の舞花が背を丸めるようにして栗田に奉仕しているさまは、実際に目の当たりにしてみると、予想以上のインパクトがあった。
 孫子は普段の二人の様子や表面的な力関係をよく知いる。普段、二人の関係でイニシアチブを握っているのはどうみても栗田よりも舞花で、その舞花が、喜々として栗田の性器を口に加えている、と考えると……そのギャップと行動の大胆さとに、見ていて動悸が早まってくる。
「……やっぱり、いつもよりも大きくなっているな……セイッチ……」
 いったん、栗田の膝の上から顔をあげ、栗田の顔を上目使いに見上げた舞花がいかにも嬉しそうに笑いながら、そういった。
 この時の表情にも、普段の舞花からは想像できない艶やかさがあった。
「なあ……今度はセイッチのほうが、わたしにナニカしてくれよ……」
 舞花は鼻にかかったような、甘えた媚態をしめした。
 栗田は、固唾をのんだ。
 同時に、孫子も、思わずゴクリと喉を鳴らしている。
「……じゃ、じゃあ……」
 栗田は、舞花喉をシャツのボタンを、震える手で上から一つづつ外しはじめる。栗田は舞花の顔をから目をそらさないようにしていたが、孫子が一部始終を観察していることを意識している……と、その手の震えが教えていた。
「……なぁ……」
 いくつかのボタンを外し、舞花の豊かなバストの上半分がはだけた所で、舞花はそういって、目を閉じた。
「キス……して……」
 栗田は椅子から立ち上がり、それまですわっていた椅子を乱雑な動作で脇に追いやる。
 そして、膝立ちになって舞花と同じ目の高さになり、少し舞花の顔を眺めた後、意を決したように舞花の首に抱き着いて、口唇を重ねる。
 そのまま長々とキスを続けていた二人は、しばらくするとそのままもつれ合うように床に転がり、はぁはぁとあらい息をしながら、口唇を求め合いつつ、お互いの服を脱がせはじめた。
「ん……だめぇ……」
 上半身のシャツを脱いだ所で、舞花は、普段の舞花からは想像もできないような蕩けるような声でそういい、栗田の胸のあたりを優しく押して、距離を取る。
 栗田もすでに上半身裸であり、加えて、社会の窓前回でいきりたった逸物を丸出しのまま、どこか間の抜けた顔で舞花をぼんやりとみつめかえす。
「約束の通り……胸で、してあげる……」
 そういいながら、背後に手を回して、ブラのホックを外しはじめた。
 フロントホックではなかった。
 舞花の半球形の乳房があらわになる。形もきれいだったし、乳首の色も薄いピンク色だった。
 舞花は、優しく栗田の体を押し倒し、
「な……全部、脱ごうな……」
 と掠れた声で囁きながら、栗田のジーパンのベルトを外しはじめる。栗田も、もはや収まりがつかない所にまで来ているのか、舞花がジーパンを脱がすのにも抵抗しようとはしなかった。
 ベルトのバックルを外すと、舞花は栗田に抱きついて口唇を重ねながら押し倒し、重なり合いながら手探りで栗田のジーパンをずり下げる。栗田も、腰を浮かせるなどして、その動きに協力する。
 全裸になって舞花に覆いかぶさられている栗田の体は、身長こそ低めだったががっしりと厚みのある、筋肉質のラインで、そのシュルエットに「男性」を感じた孫子は、少し、ドキリ、とする。
 そうした硬そうな栗田の上に、女性らしい柔らかなシュルエットを持つ半裸の舞花が覆いかぶさり、うっとりとした表情で目を閉じている栗田の口から首筋、胸元までを、ねっとえりと口を這わせながら、頭を下に進めて行く。その間、舞花の右手は栗田の硬くなった陰茎から睾丸までを指先でそっとたどっている。
 舞花の舌が栗田の乳首、みぞおち、臍……と、どんどんさがっていき、後少しで股間に到達する、という間際に、舞花は上体を起こして膝立ちになった。
「な……」
 昂然と誇らしげに胸をそらし、舞花はすっかり紅潮した顔で、栗田にいった。
「これから、胸でするから……その代わり、セイッチも……な?」
 そういって舞花は、膝立ちのままよたよたと移動し、栗田の頭を両膝で挟む態勢になる。
 そのまま舞花がよつんばいになると、たしかに、舞花の胸のあたりに、栗田の局部がくる。
「……脱がして……」
 さすがに恥ずかしいのか、舞花が、小さな声でそういう。
 栗田が舞花のベルトのバックルに手をかけると、
「あ。全部は、まだ駄目だぞ……し、下着は、残して……」
 舞花は孫子のほうに一瞬視線をむけてから、あわててそう付け加えた。
 その時の舞花の表情に、舞花は、背筋が、ぞくり、とするような感覚を覚えた。
 柏あんなと堺雅史の行為をみた時は、正直、なにがなにやらわからないうちに始まって終わっていた感じだが……今度は、全然違う。
 孫子の方が慣れて来た、ということもあるが……舞花は、孫子にみせるために、情事をことさらゆっくりと進行させているようにみえた。
 まるで、行為の意味と方法を、孫子に教えるかのように……。
『……意図的にやっているのだとすれば……』
 孫子の都合まで予測し、孫子に性行為の実際を教えるために、舞花がわざゆっくりとみせつけているのだとすれば……やはり、なかなかたいしたタマだ……と、揶揄や皮肉ではなしに、孫子は舞花のことを、改めて評価する。その評価が正当なもおであるのかどうかは、ひとえに、舞花が本当は、内心ではどう思っているのか、という点にかかっており……そんなことは、舞花のほうから語ることはないだろうし、孫子の方から尋ねることもないだろう。
 その舞花は、下着は一枚の姿になって、上下逆方向に向かい合わせになって、全裸の栗田の上に覆いかぶさっている。いわゆる、シックスナインに近い体制だが、ポルノ・メディアに詳しくない孫子は、そんな通称など知る由もない。
 舞花は、予告どおり、自分の豊かな双丘で硬直したままの栗田自身を挟み込んでいる。
 その行為が男性にとってどんな意味があるのか、は、孫子は想像するだけに止まる。
 だが、そんな孫子でも、
『……わたくしの大きさでは、できませんわね……』
 とは、思う。それから、
『……楓なら、可能だろう……』
 ということに思い当たり、よりによってこんな時の比較対象に楓を想起する自分に思い当たって、孫子は少しブルーな気分になった。
 舞花が下着を脱ぐことを拒否したので、栗田は下から舞花の股間部を間近に見据えながら、舞花の下着のに、湿って陰毛がうっすらと透けてみえる当たりに、指を這わせていた。
 中央の溝を栗田の指先がたどると、時折、敏感な部分触れるのか、栗田自身を胸に挟んでいる舞花が断続的に「ふっ」とか、「うっ」とか、呻く。
「まーねー……」
 しばらく指で舞花の股間をもてあそんでいた栗田は、やがて、熱に浮かされたような口調で、そんなことをいいはじめる。
「まーねーのここ、なめて、いい?
 っていうか、今すぐ、なめまわしたい……。
 止めても、やる……」
 そういうが早いが、舞花の返事をまたず、栗田は顔の下半分を舞花の股間に埋め、ずびずじゃずじゃ、と、盛大に濁音をたててなめまわしはじめた。
 最初のうち、「あっ! 馬鹿!」とか、「やめっ! ……んっ!」とか、いっていた舞花も、盛大に音をたてて栗田がなめあげているうちに首をのけぞらせ、「あっ!」とか、「あっあっ!」とかいううめき声に変わり、最後には「あーっ!」と尾を引く悲鳴に似た声をはりあげて、栗田の腰にしがみつきながらごろごろ転げ回り、そのままぐったりとして動かなくなった。

[つづき]
目次

有名ブログランキング

↓作品単位のランキングです。よろしければどうぞ。
newvel ranking  HONなび


↓このblogはこんなランキングにも参加しています。 [そのに]
熱湯 ALL ADULT GUIDE Hサーチ アダルトガイド Link od Link 大人のナイトメディア「アダルトタイムズ」 アダルトサーチYasamsam アダルトトレイン ちょらりんく18禁 週刊!ブログランキングくつろぐ

Comments

Post your comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

このページのトップへ