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彼女はくノ一! 第五話 (131)

第五話 混戦! 乱戦! バレンタイン!!(131)

「……こ、こーちゃん……」
 羽生の声は震えていた。羽生の脳裏では、先程から蛍光色ゴチック体の「三角関係」という文字が点滅している。
「……ひょっとして……そ、ソンシちゃんとも……その……やっちゃったのか?」
「三人一緒にね。
 おにーちゃん、何度も何度も、二人の中に出してたよ……」
 ガクが、無邪気に補足する。
「……ほー……何度も何度も……。
 二人一緒に、かぁ……」
 羽生譲はぼーぜんと呟いて、香也の股間に視線を落とす。
「……やるなぁ……こーちゃんのチンコ……」
 そして、そんなことを口走る。
 静かに、動揺しまくっているようだ。
「ソンシちゃん……はじめてだったろ?」
 羽生は孫子とそんなことを話し合うような間柄ではないが、孫子の場合、実家が実家だし、性格が性格だし……めったな男には、靡かないのではないか……と、羽生は思った。
「……う、うん……」
 香也は羽生の視界から前を隠そうと四苦八苦しながら、あいまいに頷く。先程から「収まりがつかない」ほどに大きくなっているので、掌では隠しきれない。
「……多分……」
 香也とて、しっかりと確認した訳ではないのだが……痛がっていたし、血も出ていた……から、多分、そうなんだと思う……。
「……はー……なんだって、そんな……はじめてが、三人で……に、なるんだか……。
 どうせ、こーちゃんから……ではないんだろう?」
 羽生はいぜんとしてぼーぜんしながら、香也に確認する。
 香也は、コクコクと頷いた。
「じゃあ……二人同時に、無理やり、迫られたか……」
 羽生はぼんやりと予測する。羽生は香也とは付き合いが長い分、性格も把握している。どっからどうみても、香也は、自分の欲望を満足させるため、二人同時に……というタイプではなかった。
 それくらいの覇気があれば、楓たちが来る前に、樋口明日樹や羽生自身と、とっくにどうにかなっていただろう。
 今度は、香也はこめかみのあたりにじっくりと汗をかきながら、なんのリアクションも返さなかった。
「……はぁ……」
 羽生譲は、ため息をつく。
 真相は……当たらずとも、遠からず……という所かな……と羽生は思った。
「……先を越されたばかりか……。
 いきなり、3Pかよ……こーちゃん……」
 羽生譲の心境も、複雑だった。
 動揺を隠すため、羽生譲は立ち上がり、香也の肩に抱きつく。
「……どれ?
 おねーさんにバージンキラーなチンコ、ちょっとみせてみろ……」
 テンとガクも「見たい見たい」とはしゃぎながら、羽生に習って香也の手を拘束する。
 三人でがかりで両手と胴体にしがみつかれ、香也は立ったまま、なすすべもなく局部を晒している。香也は湯船の中で立って三人にしがみつかれていたわけだが、香也の局部も立ったままだった。
 なにせ、素っ裸の三人が香也に密着して抱きついている訳で……。
「……おー……立派、立派……」
 背中から香也を羽交い締めにしながら、香也の股間を覗きこんだ羽生はそんな声をあげた。
「前の時より、一回り大きくなってないか? これ?」
 前の時、とは、以前、やはり風呂場で羽生譲が一方的に香也の肉棒をこすりあげ、無理やり射精にいたらしめた時のことを指す。
 あの時は羽生譲もいろいろ事情が合って不安定な精神状態にあったが、現在の羽生は、比較的平静な心理状態にある……と、自覚している。
 ただ……。
「……前の時は……あまりじっくりとみなかったけど……」
 裸同士で香也に抱きつき、香也の局部をまじまじと見つめているわけで……羽生自身も、性的に興奮しはじめている。
「……こうして、しげしげとみてみると……迫力あるなぁ、これ……大きくなると、ちゃんと剥けるし……」
「……すご……んん……こんな匂いになるんだ……」
「触れてないのに……見ているだけなのに……びくびくしてる……。血管が、脈打っている……」
 ガクとテンも、左右から香也を拘束しながら、いきり立った香也のモノをしげしげと見つめている。
 ガクは、香也の腰に抱きついて、香也が逃げるのを防いでいる。ガクの目線の位置に香也のモノがあり、すぐ横から、それをみつめている。
 テンは胸のあたりに抱き着いて、香也の腕ごと、香也の上半身を戒めている。香也のみぞおちあたりに顔をつけ、上向きになった香也の亀頭を、上からみおろしている。テンはガクほど鼻が効くわけではないが、これだけ近いと、香也のモノの匂いを強く感じてしまう。
「……おにーちゃん……」
 ガクが、かすれた声でいった。
「……これ……おねーちゃんの中にいれた時……どう? 気持ち良かった……」
 そういうガクの声は、どこか湿った感じがした。
「……おにーちゃん……」
 テンの声にも、どこか高揚した雰囲気を感じた。
「……おねーちゃんたちと……なんでやっちゃったの?
 おにーちゃん……二人が好きなの? それとも、好きじゃなくてもできるの?」
 香也は……二人の言葉に、答えることができなかった。二人にそんな気はないのはわかっていたが……なんだか、ずるずると関係をもってしまった主体性のなさを責められているような気がして……香也の心は、少し、沈んだ。
 あそこは……立ったままだったが……。
「……こーちゃんは、優しいから……」
 背中からぎゅっと香也のおなかあたりを抱き締めて、体を密着させている羽生譲が、香也のうなじあたりに息を吹きかけるようにして、いう。
「……強引に迫られると……なかなか断りきれないんだろう……」
 うなじにかかる羽生の息は、熱かった。
 先程から背中に感じる羽生の体も……なんか、体温が上昇しているような気が、する……。
 それに……背中に落ちつけられている二つの小さな突起が……硬くなっているような……。
「……じゃあ……今、おにーちゃんに、強引に迫ってみようかな……。
 おにーちゃん、今……逃げられないし……」
 ガクが、なんだかとっても不穏当な発言をしはじめる。
「……駄目だよ、ガク、無理やりは……」
 テンが、ガクを軽く戒める。
 ……だったら、拘束を解いて自由にしてほしい……と、香也は思った。
「そうそう……無理やり、は、駄目だから……」
 羽生譲も、テンの戒めに同調するのだが……その声には、イマイチ力が感じられない。
「でも……せめて……こんなにコチンコチンになったの……楽にしてあげたいんだけど……」
 ガクは、めげずに言い募る。
「楽にするのなら……いい、のかな?
 確か、エッチな汁を出せば、楽になるって聞いたけど……」
 どこまで本気でいっているのか、テンまでが、そんなことを言い出す。
「しゃ……射精すれば、確かに小さくなるけど……」
 羽生譲の声も、なんだかねっとりした響きを出しはじている。
「……いずれにせよ……無理やりに、は、駄目だよ……」
 理性と性欲の葛藤が感じられる口調だった。
「……おにーちゃん!」
 ガクが、いった。
「おにーちゃんのここ……凄い匂いになってきてる。ボク、おにーちゃんのここ……楽にしてあげたい……」
「ボクも!」
 テンも、ガクの言葉に賛同した。
「……上から見てると……匂いがきつくなってくるの分かる……。
 これ……口で、楽にしても……いい?」
 いうが早いか、テンは少し首を延ばし、香也の亀頭をぱっくりと口に含んだ。

[つづき]
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