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彼女はくノ一! 第五話 (132)

第五話 混戦! 乱戦! バレンタイン!!(132)

「……えへへ……先っぽ、舐めちゃった……。
 変な味……」
 テンは香也の亀頭を浅く口に含んだだけで、すぐに顔を放す。
「……ボクもボクも!」
 そういってガクは、香也の竿の根本から先の方に向けて舌の先を這わせる。
 二人は、競い合うようにして、ぴちゃぴちやと水音をさせながら、香也の男性器を、口と舌で弄びはじめた。香也の亀頭の先から陰嚢までが二人の唾液にまみれ、香也の腰が何かに耐えるようにがくがくと動きはじめる。
 香也も何度かの性行為を経て、現在では快楽を堪えるコツみたいなのをつかみかけていた。ほんの少し前の童貞の時だったら、数秒も保たず、射精していただろう。
 テンとガクの方も、異性の性器を口で愛撫する、という自分たちの行為自体に明らかに感じるものがあるようで、頬を上気させ、恍惚とした表情で香也に奉仕している。熱心に舐め続けるうちに、時折、二人の舌が触れたりするのだが、そんなことにも構わず、むしろ、起立する香也の性器を挟んでテンとガクが濃厚な接吻を交わしているようにも見える。

「……うわぁあ……」
 香也の背中越しにテンとガクが香也の逸物を舐めあげる様子を覗き込んでいた羽生譲は、思わずそう呻いていた。
 テンとガク……年端もいかない少女二人が、グロテスクな男性器に左右からyとりついて不器用かつ熱心に舌や口を使っている光景は……淫靡、としかいいようがない……。
『……今度の同人誌のネタにしよう……』
 羽生譲は不謹慎なことに、そんなことを思っていた。
 ……いや、三人がやっていること自体、もともと不謹慎といえば不謹慎な行為なんすが……。
『……でも、こんなの間近にみていると……』
 背後から香也の体を縛めている羽生は、自分の体温が上昇し、動悸が速くなっていることを自覚する。
「……こーちゃん……ごめん……」
 本当は……こんなことにならないように……監督しなければならない立場なんだが……とか、思いながら、羽生譲は香也の耳に熱い息を吹きかけるようにして、囁く。
「……わたしも……なんか、変な気分に、なってきた……。
 ちょっと……こーちゃんの、指……貸して……」
 香也の返事を待たず、羽生は後ろ手に回した香也の手首を握り、その中指を、自分の股間へと導く。
 香也の中指が、羽生の手に導かれ……羽生の陰毛をかき分けて、ぬるぬるする湿った箇所に、触れる……。
 と。
 香也の肩が、びくり、と小刻みに震えた。
 中指が触れたのが羽生のどの部分か、そこが何故湿っているのか……悟った、のだろう……。
『……軽蔑、されたかな……』
 そんなことも脳裏をよぎったが……香也の背中と全裸同士で密着しながら、目前でこんな扇情的な光景を見せつけられている羽生の方も……ぼちぼち、適当に発散しておかないと……。
『……こーちゃんに、むしゃぶりつきたくなっちゃうもんな……』
「……ごめんな、こーちゃん……」
 羽生はそういって、自分の局部に添えた香也の指を上下に動かしはじめる。
 最初はゆっくり……と、思っても、香也の指が女陰の上部に位置する陰核に触れただけで、感電したように体が震えてしまう。
『……なんで……こんな。
 ちょっと、触れただけで……』
 異常な状況……は、羽生の精神にもそれなりに影響を与えていた。

『……うわっ、うわっ……』
 なんで……こんなことに……と、先ほどから香也は思っている。
 いや、それをいいだしたら……一昨日、楓や孫子と繰り広げた痴態……いやいや、もっと以前、楓と初めてあった日の夜、この風呂場で初めてしちゃった日から……。
『……どーして……こーなる?』
 と、香也は思い続けて現在に至る。
 困るのは……楓にしろ孫子にしろ……それから、現在、香也に張りついている三人にせよ……必ずしも、香也との性行為を「目的」とする色魔などではなく……むしろ、みんな、普段は頭の回転が早く、それぞれ違った魅力を持った異性であり……憎んだり嫌いになったりすることが、難しい存在で……。
『でも……だからといって……』
 これはないよなぁ……と、香也は、意外に冷静に、現在、自分が置かれている状況を分析する。
 テンとガクは、左右から香也の太股に抱きつくようにして、香也の中心に対して口による奉仕を行っている。最初のうちは、「香也の大きくなったアレが苦しそうだったから、楽にしてあげる」という名目ではじめられた行為だが、今では、二人は、自分たちの行為自体に淫して恍惚としているようにも、見えた。
 香也の方はといえば、前述のようにこうした肉体的な接触に多少の慣れができはじめていたので、最初の衝動をなんとか堪えると、今度はこうして理路整然とした思考が可能な程には、冷静になってきている……。
 だが……それも、あまり長くは続かなかった。
「……ごめんな、こーちゃん……」
 背後から香也に抱きついていた羽生が、唐突にそんなことをいって……香也の手首をとって……導く。
 香也の指が、ヘアに触れ、そこをかき分ける感触。
 続いて……じっとりと湿ったスリットに、押しつけられた。
 そこが羽生のどの「部分」か悟った香也の肩が、ビクン、と震えた。
 羽生は、「ごめん、ごめん」と香也にあやまりながら、香也の指で自分の性器を慰めはじめる。
 香也のうなじから肩にかけて、羽生の熱い吐息が、かかる。
 香也の指を動かしながら、羽生は、硬くなった乳首を香也の背中に擦りつけてくる。
『……うわぁ……』
 このシュチュエーションは……やばい、と、香也は他人事のように思った。
 これまで、なんとか自制していたものが……決壊する。
「……んっ……んっ……おにーちゃんの……ビクビクしてきた……」
 依然として香也のモノを恍惚として舐めあげていたテンが、いちはやく香也の変化に気づく。
「……んっ……いいよ、おにーちゃん……このまま……出しちゃっても……ボクたちが……お口で受け止めてあげるから……」
 ガクも、いつうもとは違う艶っぽい声で、そんなことをいう……。
「……はぁあっ! んんっ! はぁっ!」
 羽生譲は羽生譲で、香也の指を使いながら、完全に自分だけの世界に没入していたりする……。

 耐えきれなくなった香也が暴発し、テンとガクが左右から香也の亀頭に食らいついて白い粘液を啜りはじめたのと、羽生譲の体から力が抜けてぐったりと倒れ込んだのとは……ほぼ、同時だった。

[つづき]
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