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彼女はくノ一! 第五話 (210)

第五話 混戦! 乱戦! バレンタイン!!(210)

「なんか……想像していたのと……」
「かなり違うってか?
 ま、もともとイレギュラーなヤツらだしな……」
 羽生と三島は炬燵にあたりながら、いつの間にか用意したお茶を啜っていたりする。
 それから三島は、ふと何かに気づいた顔になって、傾けた湯呑みから顔をあげて、羽生の方に顔を向けた。
「……っていうか、お前さん、他人の性行為をこうして間近に見た経験、あるのか?」
「……あるわけないでしょ。
 先生じゃあるまいし……」
 羽生は、若干げんなりとした表情で答える。
「AVとかは、観たことあるけど……」
 羽生は、同人誌の参考にするため、ネット上に置いてあるサンプルファイルなどを集めて鑑賞した経験がある。観ていて興奮したのは最初のうちだけで、すぐに飽きた。基本的に単調な作業にシュチュエーションや服装で若干のアレンジを施し、延々と同じことを繰り返しているだけなのである。一通り、その手のコンテンツの「性質」を見極めた羽生は、体位などを効果的にみせるための構図やアングルなどを研究するために、早送りでみるようになった。
「ま、普通に考えれば、そうだろうな……」
 三島は、羽生の言葉にあっさりと頷く。
「他人がやっているところをこうして見る機会なんざ、滅多にあるわけじゃないし……。
 これも社会勉強だ、じっくり見ておけってぇーの……。
 しかも、これ、3Pだし……」
 とかいって、三島は、いしし、と邪気のない笑みを浮かべる。
 三島のそうした様子をみていると……羽生は、一人でドギマギしているのが馬鹿らしくなってきた。
 目の前で展開されている情景は、やはり、AVで観た、あるいは羽生が漠然と想像していた性行為とは、まるで違った生々しさがあった。三人ともが身近な同居人である、ということを除いても……自分よりも年少の三人が、明らかに快楽を求めて絡み合っている様子は……三人が動物である、という当たり前のことを、否が応でも再認識させてくれる。
「今の所……主導権を握っているのは、才賀か……」
 三島が、呟く。
 その言葉通り、孫子が楓を落ち着かせ、香也の行動をある程度制御している……ように、みえる。加えて、楓にも時折愛撫や言葉をかけて、高ぶるのを手助けしている。
 その様子をみて、三島は、
「……才賀のやつ……見た目の通り、Sっ気があるな……」
 と評したが……羽生は、そんな孫子の落ち着きぶりに、かえって不信感を抱いた。
『……ひょっとして、ソンシちゃん……』
 そうした態度が、孫子の年齢と相応していない……ということもあったが、ほんの数日前まで男を知らなかった孫子が、あそこまで落ち着いていられるのは……。
『……楓ちゃんを落ち着かせようとして……必死になっているんじゃないか……』
 今の時点では、確証はなかったが……あれで責任感が強く、負けず嫌いの気がある孫子が、弱みをみせたくはないために虚勢を張って余裕のあるふりをしている……というのは、大いにありそうだった。
 こうした場面で、そうした虚勢が長続きするとも思えなかったが……。
『でも……いずれにせよ……』
 もうしばらく、見守っていればわかるか……と、羽生は思う。
 不思議と、席を立とうとは思わなかった。
 目の前で展開されている三人の営みは……いやらしい、とか、羽生を興奮させる……とかいうことはなく、むしろ、挙動から伝わってくる、三人の必死さとか切実さが……。
『……せつない……な……』
 と、羽生には、感じられる。
 そのもつれ合いは……三人が三人とも……体全体を使って、すぐそばにいる人間に、自分の存在を必死にアピールし、認めさせようとしている……ように、羽生には、みえた。
 香也は楓を抱えて起き上がり、楓の体を畳の上に投げ出して、その上に覆いかぶさった。孫子は、服を脱いで丁寧にたたみ、その上で香也の背中に抱きつく。
 もはやブラだけしか身につけていない孫子の、肌の白さが目を射た。
 孫子にしなだれかかられたまま、香也は、体を不器用に前後に揺さぶりはじめ、背中にとりついた孫子は、腕を前にまわして香也の服を脱がせはじめた。腰を使いながら、香也は、孫子の動きを助けるように腕を動かし、完全に全裸となる。
『……あっ……』
 と、羽生は思った。
 服を脱いだ香也の背中は、記憶していたよりも肩幅が広く見える。
 背中から抱きついている孫子の肩幅との対比から、なおさらそう思うのかも知れない。
 孫子も今ではブラを外し、全裸で香也の背中に絡みついていた。
『……そっかぁ……』
 と、羽生は納得した。
『もう……こーちゃん……』
 子供じゃあ、ないんだな……と、今更ながらに思った。
 畳みに両手をつき、激しく楓を責めている香也は、確かに、もう子供とはいえなかった。最初のうちこそその動きはぎこちなく感じられたものの、今ではコツを掴んだのか、かなりスムースな動きになっている。組み敷かれている楓は、喘ぎ声をあげる合間に「こうやさま、こうやさま」とうわごとのように繰り返している。孫子は、しばらく香也の背中に張り付いて、香也のうなじに口を這わせたり、髪を手ですいたりしていたのか、そのうちにまた楓の方に手を伸ばしはじめた。
 孫子は後ろから手を廻して香也の股間に手を差し込み、楓との結合部をもぞもぞと指先でまさぐりはじめる。
 敏感な部分に触れたのか、
「……ひゃぁあっ!」
 と、声をあげ、香也の下にいる楓が、大きく体を振るわせた。
 楓の上にいる三人の体が、ぶるん、と震える。
 その反応に味をしめたのか、孫子は香也の背中から離れ、楓と添い寝するような体制で、楓を弄りはじめた。
 最初のうちこそ、横から手を入れて楓の乳房を弄ったりするだけだったが、楓が孫子の愛撫にいちいち反応するため、面白くなってきたのか、徐々に大胆になり、そのうち、楓の耳たぶや乳首を噛んだりしはじめる。
 香也の動きが激しくなって来たこともあり、楓は断続的に大きな声をあげはじめる。




[つづき]
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