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彼女はくノ一! 第五話 (214)

第五話 混戦! 乱戦! バレンタイン!!(214)

 香也は物事を深く考えることが苦手だった。それに、人付き合いも。今までは、それらの繁雑な要素を自分の生活から極力排除することで、安楽を得て来たわけだが……。
『……それも……』
 もう、完全に終わり……のようだ……と、香也は思う。思わないわけには、いかない。
 何故ならば……現在自分と交合中の孫子と、ついさきっまで自分と交わっていた楓が、今現在、自分の上で睨み合っているからで……これは……。
『……ぼくが、どうにかしないと……』
 どうにもらならないどろう……と、「鈍い」香也にしても、流石にそう結論づけないわけにはいかない状況で……。
『……だけど……』
 気が重い、ことであるには違いな。香也自身が望んでこのような結果を作り出した訳ではないのだが、どちらの肩を持つにせよ……丸くは収まらない状態ではわけで……。
『……なら……』
 香也は、普段は使ったことのない頭脳を、フル回転させる。
『できるだけ、角が立たない方向で……』
 ゴクリ、と固唾を呑み、覚悟を決めた香也は、意を決して、自分の上で睨み合っている二人の首を両腕で抱き寄せる。
「……え?」
「……はえ?」
 最終目的である筈の香也の存在を失念し、牽制しあうことに夢中になっていた孫子と楓は、急に香也に抱き寄せられて、戸惑い……ついで、「香也の方から抱き寄せた」という前代未聞の事態が起こっていることに気づき……恥ずかしさのあまり、硬直した。
「……んー……」
 この期に及んでも、香也はそう前置きをした。
「……あの、うまくいえないけど……二人とも、す、すすす、好き、だから……。
 と、とりあえず、もう、いがみ合うの、やめて……」
 慣れない台詞をいうのと、気恥ずかしさとで、香也の呂律もかなり怪しくなている。
 いわれた孫子と楓の方は、ぼおっと頬を赤らめて、香也の次の言葉を待っている。
「あんまり、喧嘩ばかりしていると……嫌いになるから……これからも、喧嘩は、しないで……」
 喧嘩だけは避けてほしい……というのは、香也の本音だったので、このあたりの台詞は、思ったよりもすらすらと口から出た。
 二人は、その前の「好きだから」という台詞に思考停止しいていて……二人して、何度もこくこくと頷いている。
 ……よし。上等……と、香也は心中で叫んだ。
 一番肝心な「ここ」さえ押さえておけば……と、香也が安心しかけた時……。
「では……」
 香也と繋がったままの孫子が、香也と繋がっている部分を、蠱惑的に蠢かせた。
「……ふっ。
 つ、続きを……」
 きゅ、と、ただせさえきつい孫子のアソコが、香也自身を締め上げている。
 楓のは、やんわりと包みこんで抜く時に吸い付いてくるような感触があったが、孫子のは、まだ経験回数が浅いからか、むやみに肉が堅くて……などと、香也が頭の中で思わず二人の「感触」の違いを比較しているうちに、孫子は「あっ」とか「はっ」とか鼻で抜けるような吐息をつきながら、腰を上下に振り動かしている。
 そうすると、最初はぎっちりと香也を締め付けて来るだけだった孫子のアソコが徐々にほぐれて来て、おまけに孫子の奥からどんどん生暖かい液体も香也の股にまで降りて来て……。
『……ああ……』
 と、その変化を体感した香也は、思う。
『才賀さん……どんどん……』
 感じて来ている……と。
 もちろん、香也も、気持ちが、いい。
 前の時は、香也も孫子も、訳がわからないうちにはじまって盛大に性交してしまった、という感じで、情緒もなにもなかったが、今回は……。
『……顔を、見合わせている……』
 と。
 香也に上乗りになって上下に動いている孫子と、目があった。すると、孫子がなんとも柔らかな……見るものを安堵させるような微笑みを、浮かべる。
 普段、きつい表情をみせることが多く、笑うにしても、社交辞令的な作り笑いか、冷笑的な表情しかみせない孫子が……今、この瞬間には、本心から、笑っている……。
 香也がそんなことを考えていると、孫子が、「……はぅんっ……」という声をあげる。
「今……香也様、が……中で、大きく……」
 そういいながらも、孫子は動くのを止めなかった。
「……香也様……」
 不意に、耳元で、楓の声がした。
「……そっちばっかり……見ないで……」
 楓は手で香也の顔を自分の方に向ける。
 紅潮した楓の顔がどアップになり、さらに近づいて来て……。
 熱くて固い楓の舌が、香也の口内に侵入してきた。
 香也の口の中に入って来た楓の舌は、優しく静かに香也の口内を、歯茎を、舌の裏を、奥歯を、唾液を撫で、這いずる。
「……あはぁっ……。
 香也様、ま、また……大きく……」
 下の口で香也をくわえ込んでいる孫子が、妙に熱っぽい声で、うめく。
 自分たちの結合部から、孫子の動きに合わせて、じゅっ、じゅっ、じゅっ……というリズミカルな水音が聞こえる。
 楓は、舌で香也の口内を撹拌しながら、香也の右手をとって、自分の胸に導いた。
「……ここも……他のところも、すべて……わたしの体は……香也様のものです……」
 耳元に、楓の熱い吐息がかかる。
「……わ、わたくしも……」
 中腰になった孫子が、香也の左手をとって、自分の胸の上に押し付ける。
「……好きにしてくださって……んんっ!」
 そういいながらも、孫子は、徐々に自分が受けている快楽の中に埋没して行く。瞳が濡れていて、霞がかったように焦点があっていなっかった。
 香也は掌を圧し戻しくてくる、二人の感触を、我知らずのうちに比べている。
 楓のは、たわわで、柔らかい。
 孫子のは、楓のよりも小さいが、張りがあって、押し戻す感触が強い。
 孫子が息を荒くしながら、徐々に腰の動きを早くする。
 楓は、香也の手を自分の乳房に押し付けながら、再び香也の口を吸いはじめる。
 香也は、自分でも下から孫子を突き上げながら、比較的自由になる左手を動かし、孫子の乳房をいじりだした。
 揉む……というのなら、掌をかぶせても余りある楓の胸の方が、揉む甲斐がある。
 そこで、香也は、下から孫子の上体を支えるように押しているだけだった左手を動かし、孫子の乳首の周囲に、指を這わせた。
 香也が下から突き上げはじめたこともあって、孫子が、香也の指の動きを敏感に察知して、のけぞる。
『……あっ……』
 才賀さんも……自分の愛撫で、感じるんだ……と、当たり前のことに、香也は気づいた。
 香也が自分の上体を起こそうともぞもぞすると、楓がその動きを察知して、香也の肩に手を置いて助け起こす。
 楓の助けも合って半身を起こした香也は、孫子と正面から向き合った座位に姿勢を直し、孫子の腰の両脇に手を置いた。
 孫子は、香也にされるるままに姿勢を変え、その拍子に「……うっ!」と、うめく。
 そうして起き上がった格好になると……より深く、香也が入ってくるように思えた。孫子に侵入する角度も、それまでとは違ってくるし……。
 香也が、孫子の腰に置いた手を、動かしはじめる。
 楓も、香也の背後から腕を回して、香也の動きを助ける。もちろん、香也の背中には、楓の乳房が密着してはりついている。
「……うっ! あっ! あっ!」
 と、孫子が声をあげた。
 孫子は、意識しないうちに、香也の腕の動きに合わせて、香也の股の上で自分の体を上下に揺すっている。
 孫子の奥深くに入ってくる香也が……孫子の陶酔をさらに高める……。

 香也が孫子の乳首を口に含み、少しきつく噛んだ時……孫子が、首を後ろに倒して「……んっ。んっ。んっ……」とうめき、硬直した。
 香也の分身を捕らえている孫子の部分が、きゅっと収縮する。
 硬直した孫子に数秒遅れて……香也も、孫子の中に入ったまま、避妊具越しに長々と射精した。
 香也が放った感触がわかるのか、硬直した孫子の体もびくびくと震える。




[つづき]
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Comments

その表紙に「……うっ!」と、うめく。

表紙はグラビアでしたか?

  • 2006/11/18(Sat) 01:20 
  • URL 
  • かささぎ #-
  • [edit]

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