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彼女はくノ一! 第五話 (217)

第五話 混戦! 乱戦! バレンタイン!!(217)

 楓は香也に身を任せながら、香也が出入りしている部分の感覚に意識を集中している。香也が奥にまで入ってくれば安堵をし、引き抜かれれば寂しくなって自分でも気づかないうちに香也を受け入れている部分を収縮させる。結果、引き抜くたびに香也自身に楓の襞が絡みつくような具合になっているのだが、楓自身はそのような細かい部分のことまでは意識していない。ただ、今現在、香也が自分と一体となっている、という高揚だけは感じている。香也が動く度にソコに感じる摩擦が、楓を陶酔させている。
 楓は、時間も、香也が触れている部分意外の外界も、もはや意識する余裕はなく、忘我の状態にある。
「あっ。あっ。あっ」と小さく叫んだり、「こうやさま。こうやさま。こうやさま」と連呼して下から廻した腕で香也を引き寄せて口付けしたり、といったことを繰り返している。性的な興奮、という感覚さえもはやなく、香也が自分を抱いているという事実にゆるやかな恍惚を感じ、満足している。
 したがって急激な上昇、を感じることもなく、楓を貫いていた香也が、楓の中でふるんと震えて不意に停止し、ゴムの中に暖かいものを吐き出すのを感じたときも、満足感や不足感よりも、
『……あっ……』
 自分で、感じて最後までいってくれたのだ……という穏やかな満足感を感じ、香也の体を抱き寄せて手足を絡ませ、ぎゅうっと密着した。
 楓の中で、香也は震えながらどくどくといつまでも射精し続けている。
 楓は最初のうち、香也から放たれたものについて、ぼんやりと暖かく感じていたのだが、香也の体を抱きしめて中で震えながらいつまでも吐き出し続けつ感触を楽しむうちに、それら放たれたものが徐々にぼんやりと熱を帯びていくような錯覚を感じた。
「……こうやさまぁ……」
 楓は、ようやく香也の耳元にそう囁いた。
「……あつい……ですぅ……。
 いっぱい、出ましたねぇ……」
 楓の中の香也が、再び、大きく震える。
 楓に耳元でそう囁かされたことでそれまで張り詰めていたものが緩んだのか、香也は楓の上でぐったりと体の力を抜いた。香也の息はかなり荒く、全身汗まみれだった。
 楓は、香也の重みを感じながら、香也の髪を指で漉いたり、手で肩を撫でたりしている。楓の中に入ったままの香也は、まだ力を失っていない。
「……気持ち良かった……ですか?」
 恐る恐る、といった様子で、楓が尋ねる。
「……んー……」
 楓の上でぐったりとしながら、香也が答えた。
「すっごい……気持ち良かった……」
 その時の香也の本心、だった。
 孫子の中の狭さは、まだほぐれていないきつさを感じるのだが……楓の中は、やんわりと包み込んで、その上で、抜く時に吸い付いてくるような感触がある……。
 下手に気を抜くと……ずぶずぶと溺れてしまいそうになるくらい、楓の中は、居心地が良かった……。
「……良かった、よ……」
 口べたな香也は、短くそう繰り返す。
 表現的は不器用で稚拙だったが、本心からそういっているのがありありと伝わる口調だった。
「そう……。
 良かった、です……」
 楓も、香也が満足したことを知って、満たされた笑顔を浮かべる。
 楓にとっては、香也が第一の基準である。
「……その……楓ちゃんの方は……」
 香也が、ぼそぼそと楓の耳元で囁いた。
「……すっごい、良かったです……」
 楓も、頬を赤らめながら、香也にだけ聞こえる小さな声で、香也の耳元に囁き返す。先程の香也の口調を真似ていた。
 これも……楓の本心だった。何度か香也と体を重ねていた楓は、かなり性感が開発されて来ている。他の人にならいざ知らず、香也に対してそのことを隠す必要も感じなかった。むしろ、香也が自分のことを気遣ってくれた……というのが、嬉しい。
 楓は、香也の肩に回した腕に、力を込める。
 また、楓の中に入ったままの香也が、びくんと震え、その動きによって刺激された楓が、思わず、「……んんっ!」という鼻にかかった声を上げてしまう。
「……だ……ま、た……」
 楓は、小さな声でうめいた。
「あの……んんっ!
 あ、あんなに出したのに……こんなに……元気で……んっ!」
 そういう楓の声は、戸惑いを含みながらも嬉しさを隠しれない。
 香也が、少し身を起こして楓の胸を軽く掴み、乳首を口に含んだ。
「……そんっ……んっ! くすぐったいですぅ……」
 楓が、媚を含んだ声をだしはじる。
「……あっ!
 そんな。歯が……。
 んっ!
 あっ! あっ!
 そんな……痛いのに、じんと来て……んん!」
 楓の呼吸が荒くなりはじめる。
「……はっ! んっ!
 そんな、香也様……なんで、今日は、積極的……んんっ! はぁっ!
 硬い。また、そんな硬く……んんっ!」
 香也は、楓の胸に顔を埋めながら、再び動き出した。
「……そんな、んんっ!
 抜かないで、そのまま……はぁあぁっ!」
「……き、気持ち、いいから……。
 楓ちゃんの中、気持ち良すぎるから……」
「そんなことされちゃうと……あふぁっ!
 駄目ですっ!
 駄目ですぅ……」
 とかいいながら、楓も香也の動きに合わせて腰を動かしはじめている。
「……楓ちゃん、気持ちよすぎるよ!」
 香也は、楓の上に覆いかぶさったまま、以前とは比較にならないほど激しい動きをみせていた。動くたびに、じゃぴじゃぴという水音が響き、「んんんんんっ」とかいう楓の喘ぎが起こる。
「やっ! 駄目っ! そんなにされたらっ! んふっ!」
 香也の激しく突かれている楓は、そんな叫び声をあげながら、顔を左右に振っている。
 香也は、はぁはぁ荒い息をつきながらも、楓の腿を両腕で持ち上げて腰を浮かし、結合部に向けてパンパンと音を立てながら、さらに激しく腰をうちつけた。
「……やぁっ! いやぁ! いやぁあっ!」
 楓の声は、もはや絶叫に近いものになっていた。




[つづき]
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