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隣りの酔いどれロリおねぇさん (14)

隣りの酔いどれロリおねぇさん (14)

「いあやぁ、このぶちまけられたザーメンの独特の野趣あふれる匂いもひさびさにかぐなぁ」
 足蹴にされてベッドの上に尻餅をついたぼくには目もくれず、三島さんは自分の顔に付着した白濁液を指ですくい、ぺろり、と、舌で舐めとった。汚物を口にすることに、抵抗は感じないらしい。
「……うーん……濃い。まったりとしてコクがあり、……若いな! 青年!」
 あははは。と、あっけらかんとした笑い声をあげて、平手でぼくの硬や背中をぺたぺたと叩く。
「んふっ。んふふふふふふふ。こういう匂いをかぐと、どんどん燃えてくるなぁ。
 こっからが本番だぞ、青年。最初だから特別に生挿入させてやったが、今度からはゴムつきな。これでも保健室の先生なのだから、そこら辺の衛生管理は規範的にいかなけりゃ、最近盛りがついてきているうちの生徒らにもシメシってもんがつかない。その代わり、一晩中でも付き合うから。っつーか、今夜はそっちの体力の限界まで搾り取るから。まずは、ゴムかぶせる前に汚れた青年のちんちん清めるな」
 あっけにとられるぼくに(なにせ、性交中に蹴り飛ばされるの初めての経験である。三島さんと一緒にいると、短時間で様々な『初体験』が一気に体験できる。ぜんぜん、嬉しくはないけど)口を挟むいとまを与えず、性行為による高揚も手伝ってか、三島さんは一気にまくしたて、自分の体のそこここに付着したぼくの精液には構わず、ぼくと三島さんの分泌した液体にまみれたぼくの股間に頭を埋め、ぴちゃぴちゃと音をたてて、熱心に舌で拭いはじめた。
 今まで何度か三島さんには口でして貰っているが、今回のが一番熱心かつ執拗で、それまでだって決してヘタというわけではなかったけど、従来のそれは、今受けている刺激には、到底及ばなかった。
 技術の巧拙というよりも、モチベーションの差、なのだろうか。今の三島さんは「燃えてきた」と自称するとおり、明らかにヒートアップしており、性に関して、今まで以上に、高い関心と士気を持っているようだった。ともかく、今の三島さんは全身をほのかにピンク色に染めて明々白々に発情しており、あー、例えるのなら、あれ、「ハイパーモード発動中」みたいな状態、に、見えた。

 ……この分だと本当に、最後の一滴まで搾り取られるんじゃないだろうか……。

 とかいう不安も、かなり痛切に感じてはいたが、それも、少しざらついた舌で執拗に下半身を舐めとられる感覚に浸っている内に、徐々に意識の隅に追いやられていった。実際に、現在進行形で皮膚で感じている刺激に比べ、やや抽象度の高い思考は、優先度において、やはり劣る。三島さんは、一見なにも考えていないようで居て、その辺のことを良く心得てらしく、ぼくにまともに考える時間を与えないように、次から次へと新しい刺激や不測の事態を与えていた。
 ……仮に、三島さんがそうした計算からではなく、見た目通り「なにも考えたないで」今までのような言動をとっているのだとしたら、それはそれで存在自体がかなり怖いし……。

 このときも、あるいはただ単に、三島さん自身が一刻も早く再挿入して貰いたかっただけなのかも知れないが、一通りぼくの股間と周辺の汚れを自分の舌でぬぐい取った三島さんは、一旦ぼくの体から離れ、部屋の隅に行ったかと思うと、コンドームの箱をとって、すぐにとって返した。もどかしげに箱の封を切り、ゴム製品の袋を歯で破って、驚くべき迅速さでぼくの性器にかぶせる。そして、あっけにとられているぼくの上に乗り、自分自身で導いて、どすん、と、乱暴に体重をかけ、ぼくのモノを再度すっぽりと体内に収めた。
 再挿入した後のほんの数秒間だけ、三島さんは体内に入ったぼく自身の感触を楽しむようにうっとりとした顔をしていたが、すぐに、
「さっきは青年が上だったから、今度はわたしが上な」
 といって、ぼくの体を横倒しにして、その上で、字義通りに、「跳び跳ね」はじめた。

 ぼくは、合体したまま、男性の体の上で、女性があれほど動けるのだということを、初めて知った。
 本当、三島さんとつきあっていると、「初めて」の経験には事欠かない。三島さんが後に語るところによると、三島さんが「本格的に」動き始めたとき、ぼくは、あらぬ事を絶叫して、泣き喚いて許しを乞うていた……そうです。

 ……いや、全然、記憶にないんですけどね、そのときのことは……。数分間、すっぽり記憶が抜け落ちていて……。
 どうも、体験としてあまりにも強烈にすぎるため、無意識時に、そのときの記憶がブロックされているものらしい……。

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隣りの酔いどれロリおねぇさん (13)

隣りの酔いどれロリおねぇさん (13)

「くぅー。ここんところご無沙汰だったから、なおさら効くなぁ。やっぱ気持ちいいや、セックス」
 ぼくの胸にキスの雨を降らせながら、三島さんはいった。絶対、この人の羞恥心の持ち方は、普通の人とは異なると思う。
 ……いやいや、そういうこと言い出したら、思考形態とか常識とかその他諸々、常人とは異なるか、この人の場合……。今更だが。
「そういや、青年のほうはどうなんだ? 決まった相手はいるのか? 独身だということは知ってるけど」
 ……挿入してから聞くなよ、と、いいたい。やっぱり、この人、いろいろな意味でズレている。
「いってませんでしたっけ? ついこの間、一緒に住んでた女が、出ていったばかりです」
「にひひ」
 三島さんは目をゼリービーンズ型、口を三日月型にして、変な笑い声をたてた。
「そっかそうか。ふられたばかりか。そいつは好都合。じゃなかった、うん、これからおねーさんがたっぷりと慰めてやっからな、体で。
 で、だ。まずは、そろそろ動いてくれないかな、青年。青年が上になっているこの体位だと、こっっちはろくに動けないのだ。もう、遠慮なく、ずんずん来てくれていいから。というか、むしろ、思いっきり乱暴に犯してくれぃ!」
 ぼくは、はぁ、とか、まぁ、とか、ごもごもとした気の効かない返答をしてから、とりあえず、ごく普通に腰を動かしはじめる。実際の所、指だけでもあれだけの狂態を示した三島さんが、実際の性交をしたらどれほどよがり狂うのか、という興味があったのだ。
 ……まあ、なんとなく、「騒がしくなるのだろうなぁ」という、漠然とした予感はあったが。
「んふぅ。んふんふんふぅん」
 案の定、ぼくが動き始めると、三島さんは、不気味な忍び笑いを漏らしはじめた。
「あはぁ。あはぁ。あはぁ。いいぞいいぞ青年。君の若い猛りがわたしの濡れぼそった洞窟を往還する! うはぁ。はぁあ。はぁあ。いい! いい! すっごく、いい! 来るの! 来るの! なんか来るの! あふぁ。あふふ。んふっ! んふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ!」
 訂正。漠然と予測していたよりも、ずっと騒がしかった。少なくともぼくは、性交時に自分が感じたことを、歓声と絶叫と笑い声と修辞つきで実況中継する女性とセックスしたのは、初めてのことだった。以下、あまりにも繁雑かつ興ざめなので、三島さんの実況中継は適宜省略することにする。

 多少(というのは、かなり割り引いた表現であることを、あらかじめお断りしておく)の五月蠅いさを別にすれば、三島さんの体は、それなりに具合がよかった。本人は「締まりがいい」という言い方をしていたが、体の大きさに対応して、膣穴のサイズも小さい、という感じなのだが、ともかくも、ぼくのモノにぴったりと張り付いて締め付けてくる感触は確かにあったし、どうやら三島さんは濡れやすいタイプらしく、愛液が潤沢にでて、狭い中での出入りを円滑なものにした。加えて、奥行きが浅くて、ぼくのモノを最後まで収めることができず、根本の四分の一ほどを余したところで、一番奥につきあたり、そこまでいくと、亀頭の先っぽがコツンとなにかにあたるような感触があって、どうしてもそれ以上先には進めなかった。で、そのコツンのところに当たるたびに、三島さんは、声を荒くして、一段、また、一段、と、快楽の深い階梯を昇っていくようだった。
 簡単にまとめると、要するに、三島さんはぼくが一突きするたびに反応を強くして感じまくってたし、ぼくのほうも、三島さんの中の、今までに経験したことのない狭さに、それなりに満足していた。

 その調子で、体位も変えず、十分ほども三島さんを突き続けただろうか? ぼくのほうも、前の彼女が出て行ってからそろそろ一月ほども無沙汰だったので、自覚している以上に溜まっていたのか、じりじりと射精前に感じる、あの、体の一部が熱くなるような感じを、覚えていた。
「行くのか、青年? 行きそうなのか? 中のちんちんが熱くなって震えだしているぞ!」
 それまで盛大に喚き叫んで快楽を貪っていた三島さんは、敏感にぼくの変化をとらえ、察知し、
「行くんなら、ほれ。離れて、外でな」
 でもって、この女は、あろうことか、ぼくの体を絶妙のタイミングで突き飛ばし、その後、お腹を蹴飛ばしさえした。

 で、無理に引きはがされたぼくは、そのまま空中に噴出するように射精し、三島さんの上半身を汚した。

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隣りの酔いどれロリおねぇさん (12)

隣りの酔いどれロリおねぇさん (12)

「だから、今度はこっちに主導権よこせって、青年」
 そういって三島さんはぼくの下からするりと抜けだし、少し距離をとって、大きく股を開いて座り込んだ。いわゆるM字開脚とかいうやつで、三島さんの性器は当然丸見えである。そしてそのまま、ぼくに見せつけるように腰を持ち上げ、自分の指で襞を開いて、奥の方まで見えるようにする。
「ほれほれ。かも~ん。じゃなかった。かみ~ん」
 とかいいながら、淫水がしたたっている女陰を誇示する。三島さんの股間は無毛で、割れ目の中も色素が沈殿しているということもなく、きれいなピンク色だった。
「野獣のように襲ってみろ、青年。
 締まりの良さとやっているときに感じる背徳感は、今までの利用者が口を揃えて賞賛するところだぞ。この小さな穴にそこのいきり立ったちんちんを突っ込んでさっさと試してみろよ、青年」
 もし三島さんが、絶世の美女とまではいかないまでも、十人並みの容姿と実年齢通りの外観を備えていたら、ぼくも躊躇せず、躍りかかっていただろう。……でも…………なぁ……。
「……なんだ、青年。なんでそこで萎える。小さくなる。うなだれる」
 ……いや、外見子供かつ露出度百二十パーセント(なにせ、膣内まで見せているのである)三島さんから、こうも露骨に誘われても、普通引くって……それこそ、ペドフィリアでもない限り……。
 とかいう本心は、本人にはとうてい言えるものではない。代わりに、
「では、お言葉に甘えさせていただきます。襲わせていただきます」
 とだけいって、誇示された三島さんの股間に、逃げる間を与えず、素早く顔を埋めた。
「こら。そっちじゃない! そっちは風呂場で十分やってもらったって。ここまできて焦らすんじゃない、馬鹿。やめろ。ん。感じすぎちゃうだろが、はん、この。やん。じゃなくて、そこに欲しいのは舌じゃなくてお前のちんぽだって。あ。ああ。ん。さっさとわたしを串刺しに、あん、そんなところ舐めるな舌を使うなっ中に入れるなって。あふ。あふぅううぅん。あ。あ。あー!」

 ぼくの経験によると、性行為の最中、感じ始めた女性は、
分類一、静かになる。
分類二、騒がしくなる。
 の、どちらかに、分かれる。三島さんの場合は、明らかに後者だった。

 ぼくが舌と鼻を股間の敏感な部位につっこんで、襞といわず陰核といわずその他の周辺部を問わず、じゅるじゅるとワザと音をたてて攻めはじめる。と、最初こそ抗議していたが、すぐにそれは「あふぅん」とか「はぁん」とかいう矯正に代わり、両手両足を使ってぼくの頭をがっちりと締め付け、そのまま三島さん自身の股間部に押しつけるような姿勢になった。
 そのままの姿勢で、ぶるぶると身震いしはじめてから、ほんの三分間くらいして、三島さんは、
「ん、はぁ!」
 と、のけぞって、ベッド上に四肢を投げ出し、大の字になって、ぼくの頭部を開放した。
 どうやら、再度絶頂を迎えたらしい。三島さんの性感が鋭敏であることは、確かなようだった。

「それではいよいよ、おじゃまいたします」
 大の字に寝そべって、胸を上下させている三島さんの体の上に、ぼくは遠慮なく覆い被さっていく。そして、三島さんを口で攻めている間に再び力を取り戻していた分身を、三島さんの亀裂にあてがい、入り口を少し探っただけで、一気に貫いた。
「……っ!……っ!……っ!……」
 三島さんは、声にならない空気を喉の奥から振り絞りながら、背をそらせ、目を見開いて首を左右に振り、びくんびくん、と、何度も身震いした。
 そして、挿入のショックから立ち直ると、
「これだよ! これが欲しかったんだよ、青年!」
 と、叫んで目尻に涙を溜めた顔をぼくのほうに向け、ぼくの胸板に、いかにも愛おしそうに頬ずりをしはじめた。繋がったまま、両手両足を使って、ぼくの体をぎゅうっと、抱きしめる。
「はっ! この、ちんぽがわたしの小さな穴を無理に埋めて貫いて占拠している感覚! くぅー! いいなぁ、やっぱり! ずっとこれが欲しかったんだよ!」
 さわやかな口調で淫乱極まりない内容を叫びながら、三島さんはぼくの胸にキスを雨を降らせた。

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隣りの酔いどれロリおねぇさん (11)

隣りの酔いどれロリおねぇさん (11)

 で、早々に風呂からあがり、体もぼくに拭わせて、その「お姫様だっこ」とやらで、寝室へと三島さんを運ぶ。彼女は軽いので、こういうときは、たしかに助かるけど……いいのか、ぼく……。
 ……だんだんと相手のペースに巻き込まれているような気がするぞ……。
「なーなー」
 そんなぼくの心中で起こった密かな葛藤も知らず、火照った体をぼくの腕の中にあずけきった三島さんは、すっかりくつろいだ様子でぼくに声をかけた。
「青年。お風呂ではやられっぱなしだったけど、から、今度はわたしの方が攻める番な。その硬く反り返ったちんこをしっぽりたっぷり咥えさせろな。損はさせないから。おねーさんのテクで目に物をみせてやる」
 妙に勝ち負けに拘る子供っぽい発想を、下品な単語混じりに披露する。そういうのって、「やられっぱなし」とか「番」とか、そういう観点から扱うべき問題でもないような気もするが……あー……三島さん的には、そういう風に考えるのも、なんか理解……は、到底できないけど、「似合う」というか、「らしい」な、とは、思う。
 負けず嫌い、みたいだもんな。かなりの。
「はいはい。もう好きにしてください」
 と、半ば反射的に答えてから、心中で密かに「しまった!」と、思った。
 そんな言質を与えたら、この先、「この」三島さんがどのような事をしでかすのか、ただでさえ不確定要素が大きいところに、さらに輪をかけて予測不能にしてしまったのではなかろうか……。
「そんなに不安そうな顔するな、青年。こっちは、ちんこいじくるのやらえっちやらは好きだけど、あんまアブなプレイは趣味じゃないから」
 ……いや、そっち方面ばかりではなく、あなたの存在自体と行動全体が不安の対象なんですけど……。

「そんじゃ、ま。いただきまーす」
 ベッドの上に降ろすなり、三島さんははいはいをするようにしてこちらに来て、ぼくの腰に巻き付けたタオルを喜々として外して、ぱっくりとぼくのモノを口に含む。
「……そんなにそれ、好きなんですか?」
「……ふむ。自分にはない器官だからな。興味を持つのは当然であろう」
 ごくわずかな時間だけぼくのから口を外して、つまらなさそうな口調でそう答えた後、三島さんは再びぴちゃぴちゃとそれをしゃぶりはじめた。
 三島さんが「口と舌が疲れた。だるい」といって、それを離すまで、ぼくは二十分近く、ベッドのそばに裸で立ちつくしていた。

 ……いや、本当……なにをやっておるのだ、ぼくは……。

「気が済みましたか? じゃあ、そろそろ、本格的に」
「うん。ふっふふ。青年。こってり絞ってやるからな」
「風呂場での感じでは、その前に三島さんのがギブアップする可能性が高いのでは?」
「それはいうな、青年。というか、なんとでもいってろ。すぐに見返してやるから」
 ……やっぱり負けず嫌いだよ、この人。
 とか思いつつ、ぼくは三島さんの体に巻き付けていたバスタオルをとって、小さな体に覆い被さっていった。

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隣りの酔いどれロリおねぇさん (10)

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 三島さんは、ぼくに背を向けて、二人ではいるとかなりきつくなる狭い浴槽の縁にしがみつくようにして、肩で息をしている。それを見て、ぼくは、
 
選択肢イ。三島さんをいたわるように、肩に手を置き、背中をさすった。
選択肢ロ。ここぞとばかりに、さらに三島さんを責め立てることにした。

 の二種類の選択肢を思いついたが、やはりここは、後者を選択するべきでしょう。今までさんざん迷惑かけられていることだし、悶えている三島さん、普段とのギャップが可愛いし。

 と、いうことで、三島さんの小さなお尻の両側面を両手で挟み、むんず、と持ち上げて、お尻を突き出させる。こうすると、無毛の微かな膨らみにシンプルな線が一本引かれたような三島さんのアソコが丸見えになる。
「──な……」
「これから、中に指を入れますからねー」
 驚愕した様子でなにか言いかけた三島さんを無視して、言葉をかぶせるようにして宣言し、おもむろに三島さんのスリットを少しこじ開けて、その中に人差し指一本を差し込む。「んっふ」と三島さんが吐息を漏らす。指に肉がからみついてくるような感触はあったが、内部も、すでに指を動かすのに支障がないくらいには、湿り気を帯びていた。試しに、ちゅちゅっちゅ、と三往復ほど指を動かしてみると、三島さんはいやいやをするようにつきだしたお尻を振り、背中を震わせる。
「この姿勢だと、体のほとんどがお湯から出ているから、湯あたりしないでしょ? 寒くなってきたら、お湯に入りましょーねー」
 とかいいながら、三島さんの秘処に突き立てた指をさらに動かす。
 三島さんは、指を動かすたびに、「あ。あ。あ。あ。」と、小さな声しぼりだす。
「やめろぉ! こ、こんな姿勢だと、そちからは丸見えじゃないかぁ!」
 羞恥のためか、ほっぺたを真っ赤にした三島さんが肩越しにこちらを振り返り、震える声でぼくに訴える。もちろん、ぼくはそんな声には取り合わず、
「いいじゃないですか。三島さん、胸ないし。この丸見えの所しか、見所も、弄り甲斐のあるところもないんですから」
 澄ました声でそう答え、指の動きを早めた。そうすると、三島さんが喉から「ひゃ。ひゃ。ひゃ」みたいに聞こえる声を上げはじめ、体全体がぶるぶると震えだし、傍目にも、ぼくに抗議を続けるだけの余裕が、次第に失われていく。
 ぼくは、しばらく、手探りならぬ指さぐりで、三島さん膣内の、一番反応するポイントを探し出す作業に没頭する。
 そうして見当をつけた場所を重点的に責めはじめると、それまで浴槽の縁に手をかけていた三島さんが「うわぁ」、と叫んだ。
 かと思うと、やおら立ち上がり、「ダメダメダメ。もう止めろ止めろ。馬鹿馬鹿馬鹿。もおうダメダメ」と、仁王立ちになって声を張り上げ、股間から、無色透明の液体を断続的に噴出し始めた。匂いからいっても、出方からいっても尿である可能性は少なく、……。
「……すげぇー。これが、潮吹きってやつかぁ……」
 ぐったりと崩れ落ちようとする三島さんの背中を慌てて支え、ぼくは呆然と呟く。噂には聞いていたけど、初めて見た。というか、実存する現象だったんだなぁ、とか思っていると、
「……馬鹿ぁ……」
 ぼくの腕の中でなんとか立っている三島さんが、焦点の合っていない目を、半眼の、とろんとしたまぶた越しに、ぼくのほうに向けて、切れ切れに、ぼそぼそとした、聞き取り難い声で、いった。
「……いきなり、こんなん……恥ずか……ばかぁ……」
 それから、急にぼくの首に手をかけて、ぐいっ、と、ぼくの顔を引きつけ、
「こんなことした罰だ、馬鹿! ベッドまでお姫様だっこし連れてけ!」
 真っ赤な顔の半分以上を口にするような勢いで、つばを飛ばして、喚いた。
 至近距離でいきなり大声を出されたので、耳がキーンとして、しばらく聴覚機能が不全に近い状態となる。

 しかし…………お姫様だっこ……………だって?

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